・相場概況
本日の日経平均は、昨夜の米国市場、特にナスダック総合指数が大幅上昇となったことから、前場に買い仕掛けが入ったものの追随する動きがなく、昼休み中に値を崩し、後場寄りにて前日終値を割り込んだ。その後も前日終値を挟んだもみ合いとなったが、取り立てて買う材料もなく58円安の22,657円での大引けとなった。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら注目のゴールドマンは差し引き78枚買い越しと、引き続き小口の取引に終始し、明確な方向感は出していない。
買い方のソシエテは1,097枚を買い越しているが、昨日に-2,075枚を売り越しており、買戻しの範囲内と見ている。
なお、Cスイスは昨日の買い越し704枚に対し、本日は-1,497枚を売り越し、売り建玉を拡大している。明日以降も売り越し幅を広げてくるかに注目している。
・ABNアムロのオプション手口
→ こちらコール23,250円のショートを買い戻すなど23,000円から上のコールオプションを買い越す一方で、ショートコール22,750円の売り乗せ・ショートプット22,500円の買戻しなど、ややベアポジションに傾いている。
・今後の日経平均予想
まずは昨日の米国市場、特に注目しているナスダック指数から見ていく。昨夜のナスダック総合指数は173ポイント(1.67%)の大幅上昇となったものの、5日線に頭を抑えられており、25日線と5日線に挟まれた値動きとして起こりやすい乱高下と推測している。
早期に5日線を回復できない場合、足元では上向きの25日線が徐々に横向きに変化するとともに、5日線の下降角度が増し、25日線と5日線のデットクロスが置きやすい状態となる。
なお、筆者予想は先週から述べているとおり、目先はボリンジャーバンド基準線を下抜き、-1σを目指す動きになるのではないかと予想している。
日経平均についてはCFD240分足に見るとおり、昨日引いた7/10からの上昇時の下値サポートラインが逆に抵抗線として機能しており、上値を阻まれた状態となっている。
引き続き、昨日の寄付き直後の大陽線が鯨幕となる可能性を感じる。
MACDもゼロラインを超えたものの押し目に入っており、この後、再度ゼロラインを割り込むかどうかが焦点となる。
なお、昨日アップした「波乱の足音か?(7/27)」の懸念を引き続き感じている。
明日というよりも、
筆者想定どおりに進むならば、目先は、東京市場休場時CFD安値の22,295円を割り込む可能性があると見ている。