2020-07-28

日経平均の下押し懸念継続?(7/28)

・相場概況

本日の日経平均は、昨夜の米国市場、特にナスダック総合指数が大幅上昇となったことから、前場に買い仕掛けが入ったものの追随する動きがなく、昼休み中に値を崩し、後場寄りにて前日終値を割り込んだ。

その後も前日終値を挟んだもみ合いとなったが、取り立てて買う材料もなく58円安の22,657円での大引けとなった。


・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 

注目のゴールドマンは差し引き78枚買い越しと、引き続き小口の取引に終始し、明確な方向感は出していない。


買い方のソシエテは1,097枚を買い越しているが、昨日に-2,075枚を売り越しており、買戻しの範囲内と見ている。

なお、Cスイスは昨日の買い越し704枚に対し、本日は-1,497枚を売り越し、売り建玉を拡大している。明日以降も売り越し幅を広げてくるかに注目している。


・ABNアムロのオプション手口

 → こちら 

コール23,250円のショートを買い戻すなど23,000円から上のコールオプションを買い越す一方で、ショートコール22,750円の売り乗せ・ショートプット22,500円の買戻しなど、ややベアポジションに傾いている。

  ・今後の日経平均予想

まずは昨日の米国市場、特に注目しているナスダック指数から見ていく。

昨夜のナスダック総合指数は173ポイント(1.67%)の大幅上昇となったものの、5日線に頭を抑えられており、25日線と5日線に挟まれた値動きとして起こりやすい乱高下と推測している。

早期に5日線を回復できない場合、足元では上向きの25日線が徐々に横向きに変化するとともに、5日線の下降角度が増し、25日線と5日線のデットクロスが置きやすい状態となる。

なお、筆者予想は先週から述べているとおり、目先はボリンジャーバンド基準線を下抜き、-1σを目指す動きになるのではないかと予想している。



日経平均についてはCFD240分足に見るとおり、昨日引いた7/10からの上昇時の下値サポートラインが逆に抵抗線として機能しており、上値を阻まれた状態となっている。


引き続き、昨日の寄付き直後の大陽線が鯨幕となる可能性を感じる。

MACDもゼロラインを超えたものの押し目に入っており、この後、再度ゼロラインを割り込むかどうかが焦点となる。

なお、昨日アップした「波乱の足音か?(7/27)」の懸念を引き続き感じている。

明日というよりも、来週前半明晩のFOMC明けから来週前半にかけて本日のABNアムロのオプション手口が加速され、先物勢が追随する先物・オプション主導の荒い値動きとなる可能性がある。

筆者想定どおりに進むならば、目先は、東京市場休場時CFD安値の22,295円を割り込む可能性があると見ている。

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