・相場概況
本日の日経平均は米国株高を受けて寄り付き後に23,135円高値をつけたものの、利益確定売りに押されズルズルと下げ、終値は+39円高・22,920円での大引けとなった。
筆者の予想である週内は23.050±150円レンジが的中した一週間であった。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら本日の買い筆頭は野村証券の+2,074枚。おそらく、この買いが朝方の上伸を主導したと見ている。
ABNアムロが-.1255枚の売りを出しているが、オプションをややブル方向に振っており、そのヘッジと思われる。
ソシエテは321枚買い越しと売り買い交錯ながら、引き続き9月限先物ミニ売りを繰り出しており、急落・急騰に警戒が必要と見る。
・ABNアムロのオプション手口
日々の手口紹介 → こちら
来週月曜の残高報告にて23,000円から下5本の建玉残が公表される見込みであり、その結果に注目している
・今後の日経平均予想
昨夜の米国市場はナスダック指数が1%を超える上昇となっており、S&P500も堅調に推移しているが、日経平均はやや上値の重さが意識され、米国株高を素直に好感できない相場となっている。やはり、先物・オプション勢が上値を抑えていると見ており、来週SQ明けとなる米国市場の下押しを見込んだ空売り戦略を立てていると推測している。
したがって、日経平均の下値についてはボラタイルな動きとなる懸念が生じる。
目先の下値サポート目途である22.850円は既に本日の時間外に達成していることから、次の節目は25日線22,712円・6週線22,600円、先週高値から1,000円安・22.200円~22,300円、心理的な節目となる22,000円も射程圏に入る可能性があると予想している。
ただ、さすがに22,000円は下げすぎであり、足元の環境では到達の可能性は少ないと見ているが、届かないと思っている価格まで届いてしまうのが相場であることから、念のため留意すべきと見ている。
週間予想については、今夜の米国市場の結果を受けて再考し、アップする予定であるが、ここのところ日々の雑事に追われており、簡略な形でのアップになるかも知れぬ点はあらかじめご容赦いただきたい。