・相場概況
今週の火曜、日経平均が23,431円高値をつけた日から、次のとおり日経平均の急落への警戒を記してきた。
・8/25(火) 8月SQ値達成が意味するもの
・8/26(水) 先物手口の不穏な売りが波乱を生む?
・8/27(木) 来週は波乱の週か?
果たして本日、日経平均は22,595円まで急落し、終値は22,882円での大引けとなった。
安倍首相辞任が相場を突き動かしたかのように見えるが、実際は需給が反落を企図していたのだ。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら注目のゴールドマンは-1,706枚を売り越し、買い建玉を10,064枚に縮小。
Cスイスは-861枚の小幅売り越し。
ソシエテは2,502枚の比較的まとまった買いを入れているが、依然として9月限先物ミニを売り越しており、目先に波乱の芽はくすぶっていると見ている。
ABNアムロは5,220枚の大口買い越し。
・ABNアムロのオプション手口
先物・オプション手口の先行アップ→ こちら (本稿に先駆けてアップしています)
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引き続き買い優勢の手口となっているが、プット買い・コール売りが目立っている。
超大口ショートプットの23,000円・22,750円が目先の焦点。
この水準を割れた場合、本日売り増しているショートプット22,500円を守ることができるかどうか?
・今後の日経平均予想
冒頭に記したとおり、本日は日経平均が一時22,594円まで急落し、筆者が予想していた下方向への動きが現実化した一日となった。やはり、ここのところ、米国市場の大幅上昇にもかかわらず日経平均の値が重かったのは海外勢が積極的な買い姿勢を見せていなかったことが背景にあると思われる。
感心の的は、今後の日経平均の動向であるが、上値を伸ばしている米国株の腰折れが生じるかどうかが焦点となる。
S&P500のボリンジャーバンドを目先は一服が想定される位置に来ているが、+1σを割って大きく崩れる現況にはないと思われる。
また、安倍首相の辞任自体は日本株を慌てて売るような材料にはなり得ないと見ており、米国S&P500のボリンジャーバンド+1σ~2σの動きに沿った値動きになると見ている。
ただ、週明けの東京市場は本日生じた需給の修復が待っており、今夜の米国株が亀裂をさらに深める動きをするかどうかであるが、基本的には弱い動きになると予想している。
来週の焦点は6週線・22,647円と本日の安値22,595円がほぼ同様の価格帯となっていることから、ここを守り切れば、8月SQまでは高いと見ているが、直近の高値もみ合いとなった23,200円~23,300円で上値を抑えられる可能性があると見ている。
また、少し先のこととなるが、SQ通過後の日経平均の動向には警戒が必要と見ている。