・相場概況
本日の日経平均は安値22,204円と、昨日記した下値メド "一目均衡表の雲上限・22,200円、月曜の窓空け22,195円が意識される" 展開どおりの値動きとなった。
ただ、想定していた休場リスク回避の売りが今ひとつ物足りない感がしており、本日の米雇用統計を受けた動きには警戒が必要となる可能性がある。
昨日の記事にて22,200円買い、休場明け利益確定売りの可能性を記したが、目先のリバウンドは既に達成したか、達成が近いと感じられる。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちらCスイスの売り止まらず。
注目のゴールドマンは買い越しも、週末持ち越しリスク回避の買戻しか?
ソシエテも日経平均下落にもかかわらず小商い。
・ABNアムロのオプション手口
引き続きプット売り・コール買いの強気手口ではあるが、レンジ上限のコール23,000円にまとまった売りを出している。
・今後の日経平均予想
冒頭に記したとおり、目先のリバウンドは既に達成したか、達成が近いと感じられ、買い持ち週越しには警戒感を感じる。本日の日経平均は筆者想定の下値目処22,200円で下げ止まったものの、後場は買い戻し優勢となり下落幅を縮めており下げしろをつくった感もある。
事前のイメージ的としては本日22,100円台前半まで突っ込んだ後に買い戻し→引けにかけて再度売られる展開を想定していたが、引けにかけて買われた点に違和感を感じる。
また、昨日のナスダック指数が大幅続伸となり、ボリンジャーバンド+2σを突き抜けたことから、今夜の米国市場は利益確定売りのリスクが高くなったと見ている。
また、仮に今夜の米国株が高値圏でのもみ合いとなっても、月曜の米国市場は東京市場休場から売り仕掛けが入りやすい環境に見える。
現時刻、19:00のダウ先物は-155ドル安と東京市場の日中取引時間の安値を下回っているものの、日経平均先物は本日の安値から100円高く、225現物の終値に対し-30円安としっかりとした動きを見せている。
ただし、これも日経平均先物が取引されているためであるとの推測が可能であり、月曜の東京休場では一転売り崩しになりやすいとの見方が可能になる。
何よりもダウ平均の5連騰に対し、米国株高の前で買う理由が乏しく3連敗に沈んだ日経平均は、ダウ(米国市場)下落の際には海外勢が売りで利益を取りやすい市場になる可能性がある。
昨日記した "その後は押し目待ち?"に移行している可能性に留意すべき局面と見ている。