2020-08-11

週末SQでの出尽くしの思惑

・相場概況

先週木曜までは「東京休場明けは買い仕掛けにより高い」と予想していたものの、金曜の日経平均が予想どおり下落となったが、下値があと一息足りず、東京休場明けに対しては慎重な見方に変更した。

結果は、木曜までの予想である「東京休場明けは高い」となり、金曜の慎重な見方は不発に終わった。予想を変更したことについて、読者諸兄の皆さんにお詫び申し上げます。

さて、先週までの予想では日経平均が高いのも休場明け1日で、その後は週末のSQに向けて反落すると予想していたのだが、現時点でどのように見ていくべきか? (後段へ続く)

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 (本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)


Cスイスの大口買戻し、ソシエテの大口買いが指数をけん引。

なお、ソシエテは売り越しの9月限ミニを買い越し。



・ABNアムロのオプション手口

ロングコール23,000円を残しつつも、ショートコール22,875円・22,750円を比較的大きめに売り越している。

また、ショートプット22,750円を利益確定の買戻しており、今後、22,500円~22,875円のプット買いを増やしてくるかに注目している。

・今後の日経平均予想

まずは昨夜の米国市場から見ていく。

ナスダック総合指数
週初のナスダック総合指数は筆者想定どおり反落となったものの、ポリンジャーバンド+1σタッチでの下ヒゲとなっており、依然として短期的にも上昇の勢いは崩れていない。

今後の焦点としては、8/3のギャップアップの窓埋めとなるかどうかである。

 目先は+1σタッチで買い戻されていることから、すぐに下押し開始むと考えるよりは、 +1σのもみ合いから方向感をさがす展開になると見ている


ダウ平均

ボリンジャーバンドは、+2σを飛び出しているが、バンドの傾きは保ち合い気味にのやや平行となっていることから、このまま指数が上昇し、+2σのバンドウォークを開始する可能性がある。

一方、ポリンジャーバンド-2σが若干下方向に折れ曲がり始めており、短期的な下押し局面に移行する可能性が生じている。 下げに転じた場合は基準線の26,700ドル付近がターゲットとなるが、上下どちらの方向に動くかは、もう少し見ていく必要がある。


説明を追加
日経平均

240分足MACDは-142から+100まで上昇後、ゼロラインまでの戻りを経て上昇中。

足元では直近高値の+100を超える勢いを見せており、-142に対する応答値142付近までの上昇があり得る。

価格についても、21,671円の安値からN字上昇達成の可能性があり、足元ではMACDの上昇と合わせ、23,000円到達の可能性があり得る。

ただし、23,000円から上については7月の高値水準と重なるとともに、週末SQでの出尽くしの思惑から上値が重くなると見ている。

もっともあり得るパターンとしては週末SQ天井が警戒されると見ている。 

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