2020-09-01

消費減税が視野か?(9/1)

・相場概況

昨夜の米国市場はダウ平均が-223ドル安(-0.78%安)の大幅安となったものの、S&P500指数が0.22%安と小幅安にとどまったことに加え、ナスダック総合指数が0.68%高と堅調に推移したことから、日経平均は前日比-1円安と動きのない大引けとなった。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 

注目のゴールドマンは-2,469枚を売り越し、建玉残1万枚を下回ってきた。
Cスイスは-1,024枚と小幅な売り越し。

ソシエテは売り買い交錯も9月限ミニ売りを継続している。



・ABNアムロのオプション手口

 先物・オプション手口集計(先行アップ) → こちら 

 

ABNアムロの大口投資家の目線は22,750円~23,750円レンジか?


・今後の日経平均予想

まず、昨夜の米国市場の動きを見る。

S&P500は前々日のボリンジャーバンド+2σタッチからの反落。

引き続き+1σ~2σのバンドウォーク継続も、日柄的には目先+1σまたは基準線を試す可能性があると見ている。



一方、ダウ平均については、S&P500指数との比較では直近上昇幅が大きかった分、ボリンジャーバンド+2σに届くことなく失速している。



メインシナリオとしては、S&P500の反落が+1σにとどまり、ダウ平均の反落は+1σ割れの26,100ドル前後で反転すると予想している。

日経平均については、本日は目立った動きがなく、もみ合いから方向感を見出す展開になると予想している。

目先は上は23,300円が上値抵抗ライン、下は25日線22,800円~22,900円がサポートラインになると見ている。

ただ、今週末の米国市場が雇用統計となっていることから週内は動きにくいことが想定される。

仮に、膠着のまま来週に持ち込まれた場合にはSQ前の「魔の火曜日・水曜日」が意識され、上下ともにボラティリティが高まる可能性があり、上よりは下方向への動きが警戒される。

なお、本日の気になるニュースとして、ロイターが "麻生財務相:2020年度は予想した税収に届かない確率高" との麻生太郎財務相の閣議後の会見での発言を伝えている。

前後の発言や質問趣旨が不明であることから断言はできないが、与党が解散総選挙の大義名分として消費減税(軽減税率の拡大?)を持ち出すのではないかとの観測が根強いことから、これをけん制したか、あるいは煙に巻く発言とも思える。

ただ、与党幹部が安倍首相の退陣を急いだのは大統領選前に総選挙を行いたいとの意向も見え隠れることから、今後の政局動向や要人発言を注視したい。

解散総選挙日となる場合には、解散風の吹き始めで振るい落としの急落となり、解散で安値、開票で高値となるケースが多く、仮にコロナ禍における消費拡大のテコ入れ策として消費減税(軽減税率の拡大?)が現実となる場合には日経平均が暴騰し、与党を支援する可能性がある。

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