2020-09-10

来週以降、下方向に警戒すべき局面が近づく?(9/10)

・相場概況

本日の日経平均は、昨夜の米国株高を背景に高寄りした後は、明日のメジャーSQに向けたロールに終始し、積極的に仕掛ける向きは見られなかった。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 

注目のゴールドマンは-3,853枚売り越しと、久しぶりの大口手口となった。

ソシエテは4,787枚買い越し。売り越していた9月限ミニに買戻しを入れた点が大きい。

なお、この売り越しに対するロールは行っていないようであるが、明日の寄付にてロールを入れることも可能である。今夜の米国を見ての判断ということになろう。明日の手口が注目される。



・ABNアムロのオプション手口

先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 

 

昨日に引き続きプット買いの比重が高い。

今夜の米国次第で、23,500円乗せの可能性が生じれば上への仕掛けを入れるだろうが、もみ合い乃至弱含みとなれば22,875円割れを狙う可能性がある。

・今後の日経平均予想

 
まずは昨夜のダウ平均の動向から見ていく。
(下図の1時間足チャートを参照)


一昨日のギャップは埋めないだろうと見ていたが、ジリジリと上昇し窓埋めとなったところで達成感とタイムアウトが近いことから急激に値を消した。

今後、想定される右飛語気としては、直近の高値を結ぶ上値抵抗線の上にいったん頭を出し、半値戻し手前にて押し戻さる動きと、昨日の引けでの急落値幅でもみ合ってから再度下を見に行く動きである。

明日が東京市場のメジャーSQであることを考慮すれば、SQ参加者としてもあまり大きく値を動かしたくないであろうと考えることから、今晩のダウ平均については前者寄りの28,000ドル前後の値動きになりやすいと予想している。


なお、日経平均については、冒頭に記したとおりギャップアップで上げたものの、短いコマ足で終えており、方向感は出ていない。


また、直近のローソク足は同様の窓空けコマ足が多く、またギャップの後が同方向への動きに続いておらず、上下ともにギャップを否定する動きとなる方向感の定まらない展開となっている。

ただ、昨日記したとおり、ボリンジャーバンドが徐々に狭まってきており、上方向よりは下方向に警戒すべき局面が近づくいるように思える。

10月の解散総選挙を囃す声もあるが、首相の座が最有力視されている菅義偉官房長官は一昨日も「政治空白をつくってはならない」と発言しており、首相としての主導権を握るためにも敢えて党内のムードに左右されず、解散総選挙は選択しないのではないかと筆者は見ている。

したがって、今後、11月の米国大統領選に向けては、3月以降の上昇に対する調整期間になる可能性が高いと予想している。

※明日は所用のため更新時刻が遅くなるか、週末(土or日)にまとめてアップします。

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