2020-09-11

東京市場SQ高も上値は限定?(9/11)

・相場概況

本日の東京市場はSQ算出日。

日経平均の寄付きは23,114円と昨日の終値から100円ほど安く始まったものの、SQ値は特定銘柄への吊り上げによる買い仕掛けが入り 23,272円と昨日の終値から140円ほど高いSQ値となった。

昨日記した"上にも下にも大きくは動かしたくない"力が加わったと見ている。

ただ、日経平均はSQ値に吸い寄せられるように上昇し、その後もジリ高となり171円高・23,406円にて引けたのはやや意外な引け方と思われる。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 


注目のゴールドマンは-2,950枚の売りと本日の上昇に対し利益確定売りとなっている。
ソシエテは売り買い交錯も、12月限ミニを買い越し。



・ABNアムロのオプション手口

データの集計方法の詳細 → こちら 
(本日はx月限オプション手口の公表初日のため、手口のみの紹介となります) 

ややプット買いが目立つ手口となっている。


・今後の日経平均予想

 昨夜のダウ平均は寄り前の時間外にて28,200ドル近くまで上昇して寄り付いたことが売り圧力を生む結果となり、反発らしい反発の機会がないままジリ安となり-405ドル安での大引けとなった。

ただ、一昨日の安値とのW底が完成しており、目先はいったん反発になると思われる。



日経平均がダウ平均の大幅下落にもかかわらず強く推移したのは、やはりSQを高く通過させたい筋の買いと、予想外の強さに売り向かっていた筋が米国市場のいったんの反発を想定して買戻しを入れたためと見ている。

ダウ平均については反発が想定されるものの、1時間足チャートの直近高値を結んだ28,000ドル付近が上値抵抗線として意識され、上値を抑えられた後は再度下を見に行く確率が高いと見ている。

したがって、日経平均についても本日はダウ平均の反発を見越した買いとSQ絡みでの買い方の勢いが勝ったが、このまま上昇することは想定しにくく、米国市場の戻り一巡から上値が重くなり、再度下値を試す可能性があると予想している。

ただ、本日の上昇により、もみ合いレンジが一段上がった可能性があり、目先は下げても23,000円が下値の目途となり、その後は日米の政局睨みの展開、または何らかの材料待ちになると見ている。

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