2020-09-04

今夜の米国市場動向によって分岐する目先シナリオ(9/4)

・相場概況

昨夜の米国市場は、筆者予想のとおり米ナスダック総合指数が前日の十字足から下放れた始まったことから、利益確定売りが殺到し、ダウ平均は-2.78%安の807ドル安、震源地であるナスダック総合指数は-4.96%の大幅下落となった。

米国株安を受けた本日の日経平均は、日経先物が23,020円安値をつけた後は買い戻されたものの-260円安・23,205円での大引けとなった。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 

注目のゴールドマンは引き続きコ小商いに徹しており、現時点では積極的なポジションはとっておらず、Cスイスも様子見姿勢となっている。

買い方のソシエテは-2,867枚の売り越しとなっており、再び9月限先物ミニ売りを強めている点は警戒したい。

なお、野村証券も本日は-2,556枚売り越し、表には含めていないがJPモルガン、BNPパリバ、メリルリンチが2,000枚~4,000枚を売り越しており、米国株安の影響が表れていると見る。



・ABNアムロのオプション手口

 先物・オプション手口集計(先行更新)→ こちら 

コールオプションにおいては、ロングコールの売り・ショートコールの売り増し、プットオプションなおいてはロングプットの買い増しが顕著となっており、想定SQ値の下方修正を図ってきたか? 月曜以降の手口に注目したい。

  

・今後の日経平均予想

まずは昨夜の米国株から見ていく。

冒頭のとおり、昨夜の筆者予想でナスダックのチャートに「急落線」の懸念を記したとおり、ナスダックの急落が主導となり、昨夜のダウ平均は-807ドルの大幅安となった。

ポリンジャーバンドでは想定していた基準線~+1σの中間あたりまで下落しており、目先の下げ幅としては良いところまで下げた感がある。 



ただ、日足一本で下げた点が、もみ合って続落、もみあって急反発のどちらもあり得ることから今後を予想する上での難しい足となっている。

今夜の雇用統計及び月曜の米国市場休場が材料になったと考えれば、最もありがちなパターンとしては、昨夜の安値付近でもみ合った後、テクニカルリバウンドに入るケースである。

なお、ナスダック総合指数については、基準線までの下落を想定していることから、ダウ平均についても基準線タッチまでの下落は許容範囲と見ている。 



日経平均については、本日、下値を売り込む流れにはならなかったため、目先は5日線・23,240円をめぐる争いになると見ている。

ただし、今夜の米雇用統計を受けた米国市場の動向次第によっては、来週末のメジャーSQ前に、12月限へのローリングに際して売り仕掛けが入る可能性を残しており、今夜の米国市場動向を見守りたい。

仮に今夜の米国市場が下押しとなれば来週前半の続落・週後半の反発、今夜の米国市場が買戻しとなれば(値幅によっては)来週の日経平均は堅調な展開となると見ているが、早ければ来週の東京市場SQ明け、遅くとも再来週の米SQ明けからは振るい落としの急落に要警戒の局面と見ている。

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