2020-09-07

目先の下落は戻りやすいが反発は短い?(9/7)

・相場概況

本日の日経平均は週末のダウ平均の-159ドル安を受けて小安く始まった後、買戻しが入ったものの、前引け近くでまとまった売りに押されジリ安となった。

大引けは前場の安値水準-115円安・23,089円となった。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 (本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)


注目のゴールドマンは引き続き小商いに徹しているが、建玉残高1万枚を維持。

Cスイスは-932枚売り越しとやや売りに傾いているが、日経平均の-115円安相当の相場追随型か?

ソシエテは-1,783枚売り越しとやや大きめの売り。

限月別内訳も9月限先物ミニの売りを積んでいる点は要警戒か?

なお、TOPIX先物は建玉の約3分の1を12月限に対等ローリングしているが、日経先物はラージ・ミニともにやや売り超過でのローリングとなっている。



・ABNアムロのオプション手口

先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 

 

ロングコール23,500円を1,655枚積み増す一方で、ロングプット22,875円を700枚積み増しており微妙な展開となっている。

ただ、建玉としては依然としてブルポジションであり、明日以降の日経平均の動向と手口の推移に注目している。


・今後の日経平均予想

下図の日経先物1時間足(9/7-19:00現在)では、9/3高値から伸びる上値抵抗線に頭を抑えられている一方で、下値は足元の23,100円・23,000円水準をサポートラインとする三角持ち合いに入っている。



また、各社ともにメジャーSQ前の期先へのローリング期間に入っていることも動きにくくしている。

この後、明日以降から週央にかけての先物ローリングに乗じた売り仕掛けが入るかどうかが焦点となるが、ゴールドマンやCスイスに顕著な手口が入っていないことから、メインプレーヤー不在のまま順当なSQ値形成になりそうな気配である。

ただ、先週の米国市場が不安定な相場展開となったことを考えた場合、目先、小さな攪乱が起きる可能性は残しており、予想されるダウ平均の鯨幕的な動きに追随し、日経平均は弱もみ合いとなる可能性があると見ている。

具体的には、休場明けの明晩のダウはもう一段の下落があると見ており、この予想が的中するとしたら日経平均はSQ前に23,000円割れまたは22,900円割れの可能性があると見ている。

その後はダウの急激な下落の自律反発が起きるが上値は再度叩かれるのではないかと予想している。

したがって、日経平均もSQ前にいったん反発するものの、反発は良くてSQまでであり、場合によってはSQ前に再度失速する可能性も捨てきれないと見ている。

これらのことから、目先の下落は戻りやすいが反発は短いと予想している。 

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