2020-09-15

9月末のアニバーサリーボトムに向かう?(9/15)

・相場概況

本日の日経平均は米国株高にもかかわらずギャップダウンで始まった後、徐々に買い戻されたが終値は-104円安と上値の重い大引けとなった。

やはり、昨日の違和感のある買いに対する利益確定売りが入ったのだろう。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 

注目のゴールドマンは引き続き小口の売買に徹しているが、本日はCスイスが-3,037枚の大口売りと日経平均の下落を先導したようだ。

Cスイスの売り建玉は約1万枚。ここからさらに売り乗せてくるかどうかが焦点となる。

なお、買い方のソシエテも-1,018枚を売り越しており、この売りが継続するかどうかに注目している。





・ABNアムロのオプション手口

先物・オプション手口集計(先行更新)  → こちら 


  昨日のベアポジションを利益確定し、一転ブルポジションに修正しつつある。先物同様、猫の目となるかこの流れが続くかを注視している。



・今後の予想

◎米国市場

昨夜のダウ平均は327ドルの大幅高となった。引き続き、1時間足チャートで見てみる。


直近でW底を形成し、下落に対する修正波動入りとなっているが、チャートら付記したとおり、目先は28,100ドルまたは28,350ドルが節目の価格となっており、いったん頭を抑えられる可能性が高いと見ている。

もっとも自然な形としては、どちらかの高値達成からの反落が相当と見ている。

また、今週末が米国MSQであることも、再度の売り直しとなる可能性が高いと見ている。

ナスダック総合指数のボリンジャーバンドも上向きから水平に変化しつつあり、-2σがいったん下降に向かう展開が想定される。



今月末程度の日柄にてチャートに付記した下値抵抗線までの下落があれば、スピード調整完了から再度上昇トレンド復帰の可能性がある。


◎日経平均

昨日の日経平均はボリンジャーバンド+2σタッチで頭を抑えられており、本日の反落は理にかなったものと見ている。


明日は+1σ~+2σのもみ合いになると見ているが、明後日以降は、筆者が予想している米国市場のMSQに伴う急落が生じる可能性がある。

(ただ、米MSQまで28,000ドルを維持し、その後に反落するとの見方と、MSQ前に下降に入るとの両方の見方が可能であり、現時点でどちらで推移するかの判断は難しい。)

いずれにせよ、米株はMSQ後は反落に向かうと見ており、この予想が的中するならば、日経平均もこの流れに従うことになる。

なお、日経平均のボリンジャーバンドは、既にバンドの収縮が始まっていることから基準線割れから-1σ割れとなり、短期的にも-2σのバンドウォークとなる可能性がある。

下値の目途としては市場参加者の多くが23,000円を挙げていることから、23,000円は通過点となり、22,500円または22,000円までの急落となってもおかしくない。

ただ、米株の下落ははスピード調整型と見ており、過去の日経平均を見るとおり、3月及び9月の配当権利取り日がアニバーサリーボトムとなる傾向があるため、想定どおり下落した場合は、9/28の配当権利取りまたは権利落ち日前後がボトムとなる可能性がある。 

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