2020-10-21

引き続き先物短期筋による値幅取りが進行か?(10/21)

・相場概況

・日経平均  23639.46 +72.42
・TOPIX     1637.60 +11.86
・出来高     9.4億株 
・売買代金  1.87兆円 
   
・RSI (9)日経平均 49.53
TOPIX    40.46

・RSI(14)日経平均 64.17
       TOPIX    53.88

・騰落レシオ 101.25


・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 

前日に、前々日の買い越しから一転売り越しとなった注目のゴールドマンは443枚買い越しと、本日はポジション調整の動きとなっている。

後述するオプション手口に売り転換の兆しが見えていることから、短期的な下押しとなる可能性がある。

一方、Cスイスは2,016枚買い越しと直近の売りを買い戻しており、売り方買い方の短期的なせめぎあいを感じる。

ソシエテも差し引き118枚の買い越しと引き続き様子見姿勢となっており、今後、上下どちらの方向に手口を振ってくるかに注目している。



・ABNアムロのオプション手口

先物・オプション手口集計(先行更新)  → こちら 

昨日同様に、小規模ながらコール売り・プット買いを進めているように見えるとともに、先物も下方向に傾いており、上値の重さを感じる。



・今後の日経平均予想

 本日の日経平均は、昨夜のダウ平均113ドル高を好感した買いにより72円高・23,639円と、再度、直近レンジ上限に近づいてきた。

引き続き23,700円のレンジ上限は重いと見ている。

昨夜のダウ平均は、筆者想定どおり「20MA・40MAが絡み合っている28,500ドル付近に頭を抑えられて」おり、上値が重くなる水準に差し掛かっている。

足元のダウ平均の日足チャート(下図)を見ると、上向きから水平に変化しつつある25日線と下向きの5日線に挟まれ、三角保ち合いの頂点に向かいつつある。


MACDはゼロラインに向けて下降中であることから、いったんはゼロラインタッチまでMACDが下降し、下値の堅さを確かめると見ている。

したがって、足元の25日線のもみ合いを経て、いったんは25日線割れとなり、次は75日線・28,000ドルを試すと予想している。

目先の動向をダウ平均1時間足チャートで確認する。

昨夜のダウ平均は、前述のとおり20MA・40MA(28,500ドル付近)まで戻った後、上げ幅を縮めている。


今後の展開としては、1時間足ベースで再度28,500ドル高値を試すものの、引き続き20MA・40MA(28,500)に上値を抑えられ、28,250ドル、次に28,000ドル大台の下値を試す展開になると想定している。

なお、1時間足MACDはゼロラインまで戻した後、下降に転じており、再度、直近下値の-100近くまで下落すると見ている。(日足MACDのゼロラインタッチに同期すると予想)

日経平均の今後の予想については、より日本株の実態を反映しているTOPIXの動向から見ていく。

本日のTOPIXは5日線と25日線が絡み合ったラインで上値を抑えられており、ローソク足も陽線ながら上ヒゲとなる弱い形状での大引けとなった。


この水準から上げていくケースも考えられるが、決算発表前の材料不足の期間であることや、米国株の25日線や75日線からの上方乖離が相対的に大きい中では日本株への資金流入も期待しにくいと推測している。

テクニカル的にも、TOPIXのMACDがプラス圏からマイナス圏へと緩やかに下降しており、調整進行を感じるものの、個人的には下方向への保ち合い放れとなるか、下降に転じないまでも、米国株の調整が完了するまでの間、さらに日柄をかけた保ち合いが続くかのどちらかと見ている。

なお、引き続き先物短期筋による値幅取りが進行中であるとの観点から、今週は弱含みとなり、来週前半にいったんの反発があるとの予想は変わっていない。

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