2020-10-08

SQ波乱は遠ざかるが、急落懸念は消えず(10/6)

・相場概況

・日経平均  23647.07 +224.25
・TOPIX     1655.47 +9.00
・出来高    10.2億株 
・売買代金  2.15兆円 

・RSI (9)日経平均 67.48
      TOPIX    60.80

・RSI(14)日経平均 54.60
      TOPIX    54.26

・騰落レシオ 123.06
  ※9/31終日取引停止日を休日として算出


・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 先物・オプション手口集計(先行更新)  → こちら 





・ABNアムロのオプション手口



  ・今後の日経平均予想

 昨夜のダウ平均が冒頭に記したとおり筆者想定を超える大幅高となったことから、本日の日経平均はSQ高狙いの買い方による押し上げとなった。

そのため、日経平均終値は23,647円と23,500円を超える高値で引け、想定していたSQ波乱は遠ざかった印象がある。

ただ、先物・オプション手口はやや微妙となっており、現時刻のダウ先物の動きから可能性は低いと思われるが、SQ値が23,500円に乗せて決まらない可能性はわずかに残っていると見ている。(詳細後述)

まずは、昨夜のダウ平均の動きを検証する。

なお、28,000ドルを超えたため、1時間足チャートでは補足しきれないため、日足チャートにより検証する。

ダウ日足チャートでは、基本的に日替わりの鯨幕相場となっており、トレンドとしては短期上昇トレンドを形成中である。


ただ、一昨日に5日線・25日線のミニ・ゴールデンクロスが示現しているものの、25日線の下向きが継続しており、やや信頼性に欠けものとなっている。

また、MACDのヒストグラムも陽線8本目であり、そろそろ反落が想定される日柄となっていることから、いったんの反落が相当と見ていることに変わりはなく、今夜または明晩のダウは陰線となる可能性があると見ている。

仮に筆者想定どおり、今晩または明晩のダウが反落となれば、目先は弱含みの小回り期間に入る可能性がある。

この場合、下値ターゲットとしては、節目となっている25日線割れ27,500ドル~27,700ドル付近が第一の下値目途と想定しており、来週この価格帯まで反落した後にいったんの反発が想定される。

日経平均については、本日の先物手口においてゴールドマン、Cスイス、ソシエテの3社が大きく買い越している点が気になるが、Cスイスは売り越し建玉を抱えており、ゴールドマン・ソシエテともに短期的な値幅取りであると見ていることから、明日のSQが転換点となる可能性が生じていると見ている。

筆者想定としては、明日の寄付きがギャップダウンとなりSQ値が23,500円を割るか、本日の高値を維持しても(後者の可能性が高い)、SQ通過後に高値での膠着となった場合は、その膠着の中で本日の買いを利益確定売りしていることが想定され、来週は下向きの力が働くと見ている。

上述のとおり、ダウは昨夜の終値から目先1,000ドル程度の下落余地があると見ており、日経平均は本日の終値から-500円安の23,150円~23,000円程度まで連れ安の可能性があると想定している。

いずれにしても、今の相場は、もみ合い(膠着) → 急落が特徴であることから、常に上下ともに急変への機敏な対処が必要となる難しい相場であることに違いはない。

※19:50追記
オプション考察を書き忘れたため追記。

もしやのSQ23,500円割れは、上の貼付画像のとおりABNアムロがプット買い優勢(コール買いは23,875円から上の価格)となっている点に注目した。

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