2020-11-06

ここからの上値は買いにくい?(11/6)

・相場概況

・日経平均  24105.28 +410.05
・TOPIX     1649.94 +22.69
・出来高    13.4億株 
・売買代金  2.70兆円 
   
・RSI (9)日経平均 71.42
TOPIX    63.25

・RSI(14)日経平均 68.06
       TOPIX    59.96

・騰落レシオ 92.24

※日経平均・RSI(9)は70%台に上昇、短期的な過熱感の解消が望まれる。


・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら  


注目のゴールドマンは3,226枚の大口買い越しにより、買い建玉を1.8万枚に拡大した。ここのところ様子見姿勢をとっていたゴールドマンの初動が買いである点は注目か?

Cスイスは2,667枚と比較的大きめの買戻しを入れており、この買戻しをどう捉えるか?(後述)

ソシエテは2,595枚買い越しと、前2者同様に大きめの買いを入れている。ただ、ソシエテについては、昨日に-3,963を売り越しているため、売り越し分を買い戻したと見ている。

なお、野村は-8,370枚と怒涛の売り越し。



・ABNアムロのオプション手口

コール24500買い、同24625売りも買いが強く、プットも売り越しが目立っており、先物も超大口買い越しと強気?


 

・今後の日経平均予想

 昨夜のダウ平均は+542ドルの大幅高となった。

筆者が上値抵抗ラインと見ていた28,250ドルを140ドル超えての大引けとなった。

ただ、18:30現在のダウ先物は-150ドル安・23,233ドルと再度28,250ドルに絡んだ動きとなっており、今夜の雇用統計を受けてどちらに振れてくるかが焦点となる。

なお、直近高値を結んだ上値抵抗線28,250ドルの次の抵抗帯として、9/3高値から引いた上値抵抗ライン28,450ドルが挙げられ、仮に28,250ドルを上抜いた場合は、28,450ドルが次の焦点となる。


筆者想定では、昨夜の上昇により三空踏み上げが示現していることから、直近の上昇スピードの速さと相まって、目先は反落が相当と見ているが、昨夜の542ドル高の勢いを見るにつけ、引き続き買い優勢で週を終えたとしても不思議ではなく、予測の困難性を感じる局面である。

(仮に今晩の雇用統計にて波乱が生じたとしても、下落した局面では、すかさず売り方の買い戻しが入りやすい)


日経平均については、日足チャートでは膠着レンジから大きく上放れてはいるものの、MACDは直近の反落ポイントである200に達しており、いったんは下押しとなるポイントが近づいていると考える。


また、TOPIXの本日の上昇率は0.51%と日経平均の0.91%に劣後しており、9/29高値を上抜けることができなかったことから、目先は直近上昇の大きさからも反落が相当と見ている。


これらのことから、筆者予想としては近く下押しが待っていると見ているが、問答無用的な勢いのある上昇に入っている可能性も否定できず、どちらとも言い切ることができない局面となっている。

(先物・オプションが買い優勢となっている点はミスリードの可能性もあり、チャートやテクニカル指標、相場観等を総合して見ていく必要がある)

(なお、本日公表のあった10月第4週の投資主体別売買動向では、海外投資は現物先物合計で日本株を6293億円売り越していることから、直近の大幅上昇は大統領選というイベント通過を受けての買戻しであり、持続的な上昇につながるかどうかはやや懐疑を抱いている )

個人的にも、ここからの上値は買いにくいと見ており、少なくとも今晩の雇用統計後の値動きと週明けにも想定される大統領選の開票結果を受けての値動きを見たいと考えており、まずは今夜の米国市場の動向を受けて、週末に再考することとしている。

※追記20:25
なお、見通しにくいと感じているのは短期動向であり、中期的には日経平均は26,000円~28,000円に向けた上昇に入っていると見ている。

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