・相場概況
・日経平均 25349.60 +444.01
・TOPIX 1729.07 +28.27
・出来高 16.8億株
・売買代金 3.48兆円
・RSI (9)日経平均 84.31
TOPIX 81.84
・RSI(14)日経平均 77.41
TOPIX 69.79
・騰落レシオ 99.82
※昨日、"依然として一段の上昇余地がある" と記したとおり日経平均は続伸し、日経平均・RSI(9)は買われすぎ圏となる80%超に到達。
短期的な急騰による過熱感が認められるもののRSI(14)・TOPIXは69.79%と上値余地を残しており、微妙なところとなる。週末SQまでは高値追いの空気感もあるが…。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら
注目のゴールドマンは1,167枚を買い越し、建玉を2.3万枚に乗せている。
Cスイスは引き続き買戻しを入れており、本日は1,772枚の買い越し。
ソシエテは、-839枚売り越しと利益確定売りを進めているが、小幅売り越しにとどまっている。
野村は引き続き-1,693枚の売り越し。
各社の手口から感じることは、ゴールドマンの買い越しは11/6に3,226枚買い越し、11/9に2,303枚と比較的大きく買いを入れているものの、その後の買いはそれほど強くはなく、日経指数の上昇に応じた買いを入れている程度と見ている。
ソシエテも直近3日は小幅買い越し、売り越し、小幅売り越しと買い姿勢を強めていない。
また、ソシエテと並ぶ買い筆頭のバークレイズに至っては、直近の4日間で1.3万枚の大幅売り越しと利益確定売りを進めており、大統領選後の日経平均の上昇に対してはクールな姿勢を感じる。
唯一、直近で2.8万枚を売り越していたCスイスが上昇値幅の大きさに耐えられずに買戻しを進めている程度であると見ている。
そのCスイスも売り越しの半数に当たる1.4万枚を買い戻し、残る売り越し玉は-1.3万枚となっており、仮にここからの上昇があったとしても、買戻しよりも、売り乗せてくる可能性があるのではないかと予想している。(あくまで筆者の主観)
・ABNアムロのオプション手口
コール25500はショート、プット25,250はロングを入れている点に注目している。
・今後の日経平均予想
昨夜の米国市場はダウ平均が262ドル高と堅調な展開となったものの、ナスダック総合指数は-159ポイント安(-1.37%安)と相反する結果となった。
ナスダック安についてはリターンリバーサルということで説明はつくが、S&P500は前半に利益確定売りが入り、後半にダウの上昇につられて買い戻されたものの終値は小幅安にとどまり、とダウの上昇とは裏腹に大きめの利益確定売りが出ていたことは注目に値する。
銘柄数の少ないダウは買われても、S&P500の銘柄は買いが回らないことを示していると解釈している。
また、ダウ平均の25日線乖離率は8.4%と平均的な買われすぎの8%を超えてきており、そろそろ慎重になっても良いころとなっている。
日経平均については、昨日、 "60分足MACDがゼロライン付近で相応のもみ合いとなれば、いったん回復する可能" と記した想定2の動きとなった。
具体的には、場中に上値抵抗線25,300円(時間外に昨日の高値を+100円上抜いたため上値抵抗線も100円上昇)をヨコヨコで抜いた後、時間外に買い優勢となり一段高となった。
ただ、上昇のタイミングが早く、もみ合い不足のためMACDの上値は重く、今一つ勢いが足りない。
また、日経平均日足ボリンジャーバンドでは+3σの上昇を続けており、ダウ平均のボリンジャーバントに比して過熱感が強く表れている。
加えて、上述の先物手口考察に記したとおり、先物の買に勢いが感じらない点は買い方がオーバーシュートを意識しているためではないか?と推測している。
これらのことから、東京市場では楽観が支配しつつあるが、警戒すべき局面が近づいている可能性を感じる。
常套ではSQ高を想定しがちであるが、相場の期待は常に裏切られるものである。
※休場は債券市場のみでした。お詫びします。
なお、序盤のダウ平均については少し上に添付したダウ・ボリンジャーバンドに図示したように高寄り後に利益確定売りとなっています。(明日の日経平均についてはどうしても吊り上げたいようですが…)
あくまで想定の一つに過ぎないが、明日の日経平均が吊り上げられた場合、SQ波乱が起こる可能性も捨てきれないと見ている。