・相場概況
・日経平均 24839.84 +514.61
・TOPIX 1681.90 +23.41
・出来高 12.2億株
・売買代金 2.64兆円
・RSI (9)日経平均 78.27
TOPIX 72.12
・RSI(14)日経平均 70.97
TOPIX 60.56
・騰落レシオ 99.59
※日経平均・RSI(9)は買われすぎ圏となる80%超に近い78.27%台に上昇、依然として一段の上昇余地はあるが、短期的な急騰による過熱感は認められる。
なお、今回の急騰局面では10/30(金)のRSI(9)12.42%を転機に大きく反発した。この日の日経平均終値は22,977.22円。ただ、RSI(14)は30.19%にとどまり、あと一段の下落余地があったため、買いサイン点灯とはならなかった。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら
(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)
注目のゴールドマンは2,303枚を買い越し、買い建玉を2.3万枚に拡大した。昨日に続く買い越しであり、上方への意識が感じられるが、筆者集計では今週末にSQを迎える11月限を建てておらず、難しい解釈となる。
Cスイスは2,523枚を買い戻しを入れている。寄付きの買い仕掛けに対して買い戻さざるを得なかった模様。
ソシエテは売り買い交錯で511枚の小幅買い越しにとどまっており、本日の上昇には参加していないと見られる。
野村は1,249枚の買戻しも、上昇値幅に対して買戻しが小幅である点に注目している。
・ABNアムロのオプション手口
コールオプションについては売り買い交錯ながら、プットオプションは買い優勢となっており、ABNアムロの大口投資家は本日の上昇に対しては懐疑的か?
・今後の日経平均予想
本日の日経平均については、昨日記したとおり上昇予想で上値目途は24,500円~24,600円と200円~300円高を想定していたが、実際には一時600円を超える上昇となり、終値は514円高・24,839円と想定を超える大きな値幅となった。
ただ、肝心な点はバイデン候補の勝利を今夜の米国市場がどのように消化するかであり、現時点ではその答えはまだ提出されていない。
19:00現在のダウ平均先物は+380ドル高・28,700ドル近辺にあり、上値抵抗線となる28,750ドル~28,850ドルの手前で抑えられている。
。
仮に、今夜に上抜けないとしても、明日以降にこの上値抵抗線を上抜けることができなかった場合は、短期的な急騰からの利益確定売りが出やすい状況となっており、今週末の東京市場SQの思惑も相まって高値波乱となる可能性が感じられる
また、本日の先物・オプション手口からも、上昇値幅ほど買いが入っておらず、手口考察に記したとおり、海外投資家はここからの上昇に対しては懐疑的な姿勢でいるのではないかとも思える。
加えて、昨日の週間予想に記したように本日もNT倍率が拡大方向に動いており、本日も日経平均の上昇に対してTOPIXの上昇が劣後しており、TOPIXに力強さが生まれていない現況では、上値追いが続くと見る想定はやや楽観的と思える。…下図はTOPIX週足(暫定)
確かに米国大統領選をきっかけにした反騰相場により、レンジが一段上昇した可能性は考えておく必要があるが、半面、単なるイベントドリブンによる急騰である可能性も残しており、急騰後の急落といったSQに向けての高値波乱を警戒している。
もっとも、足元のダウ平均先物及び本日の日経平均の上昇から、明日の日経平均は25,000円タッチによる高値もみ合いが想定されるも、明晩の米国市場の動きを注視している。
※21:50追記
小一時間ほど前からダウ平均先物が+1,400ドル急騰し、史上最高値へ。どうやら "ファイザーの新型コロナワクチン" が材料となっている模様。 日経先物は+640円高・25,500円。新型コロナワクチンの有効性は、短期的には景気対策(金融政策)への両刃の剣を連想させる可能性があることから、ワクチンの詳細と市場の反応を見極める局面と見ている。
なお、四年前の東京市場の1,000円急落・急騰の逆再現にはならないとは思うが、(売り方の踏み上げ後の高値を誰が買うのだろうか) 注意は必要か?