◎相場概況
日経平均 29388.50 +609.31
TOPIX 1923.95 +33.00
出来高 15.8億株
売買代金 3.39兆円
・RSI (9) 日経平均 62.41
TOPIX 69.94
・RSI(14) 日経平均 58.72
TOPIX 64.73
・騰落レシオ 119.86 *
※明日は、騰落銘柄数が同数であっても120%に達する見込み。
◎先物・オプション手口集計・考察
(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っています)
・先物手口の集計・考察
注目のゴールドマンは1,103枚を買い越し、建玉は2万枚の買い越し。
Cスイスは前日夜間は売り買い交錯も、本日日中で2,766枚と大口買い越しとなっており、本日の日経平均の上昇を主導したと見ている。
ただ、建玉は6,128枚買い越しと薄く、ここから積み上げていく可能性は少なく、短期目線の買いと見ている。
ソシエテは-1,584枚を売り越し、買い建玉は8万枚アンダーと、買い玉の利益確定に動いている。
なお、内訳はTOPIX先物売り・日経先物ミニ買いとなっており、あまり上値は見ていないように思える。
野村は339枚の買い越しとなっており、本日日中も475枚の買い越しにとどまっており、目先、踏み上げの危機感は小さいと思われる。
なお、本日の買い大手はJPモルガンの5,291枚となっている。建玉は買い2.9万枚。
・ABNアムロのオプション手口の集計・考察
買い優勢となっているが手口は薄く、またプットオプションも相応に積んでいる。
◎日米市場の現況と今後の予想
本日の日経平均は、昨日焦点の一つと記した先物・寄り付き値が先週末の23,720円に対し、23,850円と130円高で寄りついたことから先高気運が高まり、売り方の買い戻し先行で始まった。
また、値ごろの焦点であった23,900円台を難なくクリアしたことも買い優勢の流れをつくり、29,000円を超えたことにより売り方の買い戻しが急ピッチで進み、本日の終値は609円高・29,388円の高値圏で引けた。
筆者想定では1/14高値・28,979円を目先の天井と見て、Wトップ形成からの下落を想定していたが、本日、1/14高値を明確に超えたことで、次の上値さがしとなった。
日経平均・ボリンジャーバンドは+2σタッチとなっており、バンドウォークの期待が高まるが、直近の上昇値幅が大きいことから、いったんは+1σまでの下落の可能性があると見ている。
日足チャートでは、先日来、MACDに引いた2本のレジスタンスラインのうち、下方の1本については本日超えたものの、やはり、いったんは小休止となって低下する可能性が高いと見ており、下方のこれまでレジスタンスラインであったラインがサポートラインになると見ている。
上図は日経先物60分足チャート(本日15:15)となる。
MACDが急速に上昇したため休息を欲しており、18:30現在は価格が-100円安、MACDは+60付近と中間地点まで低下している。
仮に非常に強い相場であれば再上昇しても良い頃合いであるが、売り方の買戻し相場であり、買い方としても上に放り投げては利益確定を入れていると見られ、MACDのゼロラインまたは-60あたりまで低下を想定している。
勢いからは、1/29安値・27,629円が押し目となり、高値からの下落幅の倍返しとなる30,300円を狙う動きにも見えるが、昨日のブログにて"SQ週特有の歪んだ価格形成が行われる可能性があるかもしれない"と記したとおり、週末SQへの思惑も相当あると見ており、一直線に上昇加速するほどの需給ではないと見ている。
目先の下値目途については、チャートに付記した28,130円、29,050円、28,850円を想定しており、これらの価格に到達後、値ごろ感から売り方の買い戻しによる再上昇が始まると見ている。
今週の上値目途は29,500円が想定され、週末SQ日に到達する可能性が高いと見ている。
なお、来週については、騰落レシオの120超やRSI(9)の80%台など、短期的な過熱感が意識され、SQの歪みが解消に向かうと見ている。
19:15追記
週内に下値目途を達成しない場合は、来週以降に下値を見に行くと予想している。3つの下値目途のうち、理想的な価格は28,850円~28,950円。
20:50 追記
下値目途の根拠は2/3安値28,325円 1/29安値・27,629円 ~本日の高根29400円の三分の一押し~半値押し。