昨日、『目先は自律反発に転じると見ている』と記したとおり、本日の日経平均は697円高・29,663円と大きく切り返してきた。
上昇要因は、とにかく需給に尽きる。
週末の先物ナイトの引け値29,340円であったが、本日朝の寄付きは29,610円と約260円の上方ギャップをつくったことに加え、金曜の日中先物のVWAP・29,500円付近を超えたために買戻し優勢となった。ただ、筆者の日経平均・波動カウントの「想定2」では右表のとおり29,680円を節目として挙げており、本日の高値29,689円と一致しており、想定内と言える。(詳細後述)
※なお、現時点の想定は、本日の状況に合わせて修正している。(詳細後述)日経平均ボリンジャーバンド
週末に割り込んだ基準線を取り戻しているが、直近の陰線の長ささやバンドが上向きを維持していることからも順当な結果と見ている。
また、下図の日経先物60分足チャートに見るように、金曜ナイトの上昇モメンタムが朝のギャップアップにより継続したため、セオリーどおり25MAまでの戻りとなった。
ただ、本日の日中足についてはもみ合いとなっており、方向感がつかみにくい局面となっている。
仮に、もみ合いが継続した場合は75MA・29,800円台チャレンジとなる可能性がある。
先物・オプション手口集計・考察
(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っています)
・先物手口の集計・考察
注目のゴールドマンは-5,700枚を売り越し、買い建玉を1.5万枚まで縮小している。ゴールドマンは先週から建玉の縮小に動いており、注目の結果となった。
Cスイスは-453枚の小口売り越しとなっているが建玉は引き続き中立である。
ソシエテは-2,221枚の売り越しとなっており、大口で買い建てているTOPIX先物売り越しとなっていることに加え、日経先物はラージ買い・ミニ売りとなっており、引き続き波乱の展開が想定される。
なお、アムロは本日、8,530枚の巨額売りを出しているが、金曜に『先物の巨額買いに比較して、オプションの買い手口は薄く、先物買いは一時的なものにとどまる可能性があると見られる』と記したとおりの展開となった。
また、野村が9,000枚を超える買い手口となっているが、引き続き怪しい手口である。
ABNアムロのオプション手口
先物を利益確定した分、やや買いに傾いているが先物同様に持続性の乏しい手口と見ている。
今後の日経平均予想
本日の日経平均は、週末に記した、『目先は自律反発に転じる』、『金曜先物ナイトの高値29,450円を超えて値を保った場合には、今週末から来週初めにかけて一段高が期待できる』との予想どおりの展開となった。
ただ、この反発は長くは続かないと見ていることは週末から変わってはいない。
日経平均・波動カウント
筆者の現時点での波動カウントは、引き続き、以下のとおり「目先の安値は未到達」「週末の28,966円が目先の安値」「週末の実質的な安値を29,200円と見た場合」の3通りとなる。
目先は、本日の反発の勢いがどこまで続くかが焦点となるが「想定1」及び「想定2」に記したとおり、いったん29,400円~29.500円程度までの反落後に踏みとどまることができれば29,800円~29,900円高値の可能性があると見ている。
ただ、足元は29,200円~29,700円のレンジでのもみ合いと見ており、方向感のない上下動となる可能性があるため、超短期の値動きの予想は難しい状況と見ている。
なお、短期的な下値目途については上記カウント (想定2を除く)のとおり、引き続き28,600円~28,800円がメインシナリオと見ている。
※20:40追記(お知らせ)
2月第3週以降、更新を少し休憩しようと思っていましたが、多くの方にご愛顧いただいている現状から、内容の見直しによる作成時間の短縮化を図り、(日々更新できるかどうかはわかりませんが)、もうしばらくは現状に近い形での更新を続けていく予定です。
※21:30追記
ドコモがahamoを300円値下げし、月額2700円(税抜)とすることを発表した。おそらく、総務省から要請のあったキャリアメール使用可の料金+200円を見越しての値下げと思われる。 (ahamoを主力にせざるを得ない苦悩も感じる)