2021-03-02

今後の日経平均予想(3/2)

東京市場概況


本日の日経平均は、寄り付きから先物の買い仕掛けによりギッャプアップ上昇し、29,996円高値をつけた後、急速に値を崩し、29,314円安値まで約680円幅での急落となった、

昨日、当ブログに記した『目先、29,400円~29.500円程度までの反落後に踏みとどまることができれば、29,800円~29,900円高値の可能性』『ただ、足元は29,200円~29,700円のレンジでのもみ合い』との筆者予想どおりの展開となった。


本日の日経平均終値は29,408円
なお、昨日アップした筆者の波動カウントは29,411円と一致している。



日経平均・日足チャートは5日線割れも、25日線は守っている。

ただ、MACDはゼロラインを割っており、いったんは反発しやすい局面であるが、再度ゼロラインを割り込んだ場合には、直近の高値水準+400の倍返しとなる-400付近への低下の警戒が必要となる。

なお、TOPIXは底堅い動きとなったが25日線割れでの引けとなっている。


ダウ平均の予想

昨夜のダウ平均は+602ドルの大幅高となったものの、下図の60分足チャートで見るように、直近下落の半値戻しに過ぎず、MACDも直近の安値とほぼ対当の高値付近まで上昇しており、目先の上値余地はあまり大きくないと見ている。




また、MACDにはデッドクロスの兆しが出ている。

ただ、いったんゼロラインまで低下して出直す馬田編となった場合には3分の2戻し・31,763ドル(昨夜の終値から+約230ドル)までの戻りとなる可能性も残している。


日経平均考察


 先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 

注目のゴールドマンは-1,778枚売り越し、特に日中取引では2,035枚を売り越しており、着実に利益確定売りを進めている最中と見ている。

Cスイスは-793枚の小幅売り越し、建て玉は2,520枚買い越しと引き続き様子見姿勢となっている。


ソシエテは-93枚の売り越しと売り買い交錯。

野村は2,946枚買い戻し。


・ABNアムロのオプション手口

強めのコール買いも、短期リバウンド狙いか?




今後の予想


基本的には先週からの予想に変わりなく、目先、29,200円~29,700円のレンジでのもみ合いと見ているが、本日の3万円接近からの売り圧力を見る限り、3万円突破を阻む勢力は相当に手強いと思われる。

なお、本日の高値からの急落後は29,350円~29,450円付近でのもみ合いとなったが、この水準は先週金曜の1,200円安後の先物ナイトセッションでの高値と一致しており、目先、上下どちらかにブレイクした方向に放れやすい

(ただ、上放れとなった場合でも上限は29,800円~29,900円と見ており、下放れとなった場合の値幅がより大きいと見ている)

先物60分足チャートにおいても、上値抵抗線の存在感が増している。



なお、本日の3万円接近からの急落は直近上昇幅の半値押しとなっており、足元はもみ合いになりやすい水準と見ている。


日経平均・波動カウント

現時点での筆者のカウントは以下のとおりとなっている。

足元は上述のとおり、29,200円~29,900円のもみ合いとなってなっており、このレンジ内での方向感の乏しい値動きが続くと見ている。

ただ、三角保ち合いは徐々に煮詰まっており、現実的なレンジは29,200円~29.600円と下値が切り下がってくると予想している。



今晩から明日にかけては、29,680円近くまで戻りがあると見ているが、終値は29,500円程度ではないかと見ている。

なお、「想定1」は目先の安値には未到達のパターンであり、「想定2」は先週末の29,000円割れで目先の安値をつけており、二番底形成の安値パターンとなる。

(即日まで掲載していた「想定3」については「想定1」のバリエーションであり、想定1と小差であるため本日は掲載せず、必要となった際に再度掲載することとする)

なお、ここのところ何回か、急落時の安値でのSBIや楽天証券経由の個人と思われる急落買い、翌日の吹き値売りが奏功しており、これが成功体験となって急落時の押し目買いのハードルが低くなっていると見られ、本日も個人投資家と思われる買い手口が見られている。

(断定はできないが、これら超短期的な値ごろ感からの買いは、時間の経過とともに梯子外しにあう可能性が高まると見ている)

ざっくりとした目先見通しとしては、週内は前述の29,200円~29,600円程度の推移となり、底堅く見える日もあると思われる。

ただ、相場は着実に下方向に向けて動き出していると見ており、来週のSQ前の「魔の火曜・水曜」が定石どおり鬼門となる可能性があると見ている。

焦点は、(現時点で筆者はやや厳しいと見ているが) 先週金曜安値28,900円処を守り切ることができるかどうかにあり、ここを割り込んでくると一気に悲観に傾くと見ている。

※19:10追記








本日、ゴールドマンがショートコール30000を差し引き800枚追加。

筆者集計では2/15のショートコール30000と合わせて計1,600枚の建玉となっている筈であり、直近の先物利益確定と合わせ、利益上積みSQ決済を狙ってくるのではないかと推測している。

※21:20追記
本日大引けでの騰落レシオは107.83%のやや買われ過ぎ、RSI(9)は34.72%と短期的にはやや売られ過ぎ、RSI(14)は49.58%の中立圏と、オシレーター系指標はまちまちで方向感が見えにくい。

目先、週末の米雇用統計を前に海外勢も動きにくい点からも、週内はシーソーゲーム的な値幅取りが続きやすい見ている。

スポンサーリンク