2021-03-11

今後の日経平均予想(3/11)

本日の相場概況


本日の日経平均は、ダウ平均が+464ドルの大幅高となったものの、明日のメジャーSQを睨んでの小動きに終始し、ダウの上昇幅には及ばす+175円高・29,221円での大引けとなった。


なお、東証一部の概況は以下のとおり。

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 日経平均  29211.64 +175.08
 TOPIX     1924.92 +5.18
 出来高    13.7億株 
 売買代金  2.86兆円 

・RSI (9)  日経平均 55.17
         TOPIX    75.08 *

・RSI(14)  日経平均 39.61
          TOPIX    46.77

・騰落レシオ 117.35



日米市場の現況と今後の予想

(米国市場)


昨日、一昨日と長い上ヒゲローソク足が続いたため、『教科書的には弱気サインだが・・・』と記したとおり、昨夜のダウ平均は+464ドルの大幅高となった。

ボリンジャーバンドも+2σを一気に突き抜け、強気の様相となっているが、ここからはやや慎重さが必要と見ている。

ここのところの東京時間のダウ先物に強い動きが現れており、直近のダウ平均の強さには今週末の東京市場SQを睨んだ思惑買いがあるのでは・・・と感じる。



ダウ平均60分足チャートでは、下図のとおり直近下落の倍返しを達成しており、さらに上値が望めるとしても1.168倍と目先の上値余地は限られていると見ている。

また、MACDも直近の価格の上昇とは逆に下降しており、目先はゼロラインを割り込みに来る可能性を感じる。




また、ナスダック総合指数との間に非相関が生じていることも、ダウ平均の上昇が指数を上げたい筋の仕掛けである可能性があると見ている。

昨夜のナスダック総合指数については、前日の大幅反発の勢いから上伸して始まったものの、直近の急落により評価損を抱えた売り待ちの売りに押されて上値を抑えられ、-0.04%安と前日比ほぼ変わらずの陰線で引けた。

ただ、MACDは直近高値の200に相対する-200にて短期的な底打ちとなり、急角度で上昇を始めていることから、目先は買い戻し優勢の流れが生じてMACD・ゼロライン付近までの上昇はあり得ると予想している。


価格的にも、ボリンジャーバンド・基準線あたりまでは戻りを試すと見ている。

しかしながら、日足ボリンジャーバンドは、これまでの両端がパラレル(平衡)を保った上向きから上下方向への広がりを見せ始めており、基調変化が生じている可能性があり、日足ベースの下落から週足ベースの下落に移ってもおかしくない状態にある。

また、仮に筆者の想定どおりに進むならば、東京市場SQ前日に上昇の兆しを見せ、その後に再反転の可能性を残していることは、巧妙な計算の元に仕組まれた動きかもしれない?



(東京市場・日経平均)


経平均については、先物手口とABNアムロのオプション手口から見ていく。

先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 



注目のゴールドマンは-252枚売り越しと、ほぼ変わらず。明日のメジャーSQの準備は整っているということだろう。

また、ゴールドマンについては2/15にコール30,000を約1,000枚ショートし、その後も同コールを売り積みしているが、同コールの2/15の終値・750円に対し、本日は2円で取引を終了しており、このショートコールでは、かなりの利益を上げることになる。

Cスイスも569枚の小幅買い越しと引き続き様子見姿勢を継続している。

野村は3,634枚の大口買い越しとなっており、微妙な手口となっている。

なお、(筆者集計では) 33,705枚の先物ミニ3月限をSQ決済に回しており(ラージ売りとの差し引きでは約1万枚-ラージ換算1,000枚の買い-)、明日のSQを上方向に持ち上げたい思惑も見え隠れしている。


ABNアムロは、先物小口買い越しながら、オプションはコール29,500円をドテン売りしており、ここまでは届かないと見ているようだ。



今後の予想 


本日の日経平均はダウ平均の上昇率には及ばなかったものの、+175円高としっかりと終えており、筆者想定どおりの展開となっている。

 ただ、ユニクロを初めとする日経平均寄与度の高い御三家銘柄の上昇で日経平均を約160円幅で牽引しており、直近で大きく上昇しているバリュー株の構成率が高いTOPIXの上値が重く、買い一巡感が現れていると見ている。

移動平均線は引き続き5日線と25日線に挟まれており、方向感の見えにくい値動きが想定される。



ただ、MACDが強い勢いで上向きに転換していることから、いったんは25日線を上回る展開もあると見ている。

なお、日経先物60分足チャートでは、2/16高値・30,720円を元に引レジスタンスラインと3/5・安値28,300円から引くサポートラインが三角保ち合いを形成しており、煮詰まりが近づいている。

価格についても、同高値と安値の半値戻しを達成しており、目先は昨日も記した29,500円処(61.8%戻し)達成の可能性もあるかもしれない。




日経平均・波動カウント


筆者の現時点での波動カウントは、昨日から変更はなく、「目先の安値は未到達のケース」と、「二番底さぐりケース」の2通りを想定している。

「想定1」では、目先、28,300円~29,300円のもみ合いレンジに入ったと見ており、もみ合い上限達成後に反落し、レンジ下限を目指すと見ている。




「想定2」では、足元は下落波動が3/5安値29,290円で終了したか、あるいは依然として継続中であるかのどちらであると見ている。



ただ、いずれのケースにおいても、3月中旬のFOMCや米トリプルウィッチング、日銀会合等の重要日程を控えていることから、引き続レンジ内で大きくもみ合うと見ている。

その意味では、目先の上値目処は29,300円台、想定どおりナスダック総合指数の大幅高が重なった場合には、明日のSQにて29,450円~29,500円の高値示現となる可能性もある。

ただ、早ければ明日の後場、米国時間、遅くとも来週前半には、週央以降の経済イベントを控えた様子見から利益確定売りの流れに移り、ナスダック総合指数の再下落からダウ平均も値を消す展開をメインシナリオと見ている。

なお、注目される米FOMCでは、筆者は足元の金利高を容認し、株高に対する牽制を行うと予想しており、日米株価ともに大きく売り込まれる展開を想定している。

下値目処としては、(下落始点の価格によって異なるが) 基本的には波動カウントどおり、28,000円~28,300円が目先の下値目処となり、自律反発が生じると予想している。

自律反発後は、「想定1」であれば25,000円~26,000円への調整入りとなり、「想定2」であれば、自律反発の半値押しから再上昇の流れに入ると見ており、前者を優位と見ているが、その差は僅差であり、どちらとも断定しがたい。

※21:30追記
本日公表のあった「3月第1週・投資主体別売買動向」では信託銀行(年金基金の比率が高い)が4,500億円売り越しと、今年に入って最大の売り越し幅となった。これで1月以降の累計で約1.5兆円を売った計算となる。

ただ、筆者のざっくりとした計算では、日経平均・TOPIXの高値からの下げ幅は加重平均でも3%足らずとなり、年金基金(GPIF)が買い余力を持つためには、少なくともあと2兆円~3兆円を売るか、ポートフォリオの低下が必要になると見られる。

したがって、日銀・FRBともに長短金利抑制には動きづらい…。

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