2021-03-29

今後の日経平均予想(3/29)

本日の相場概況


本日の日経平均は、昨日記したとおり、週末の先物ナイトの急ピッチな上昇により、高値から一時-400円近く下落するボラタイルな値動きとなった。


日経平均終値は+207円高・29,384円での大引けとなった。


なお、東証一部の概況は以下のとおり。

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 日経平均  29384.52 +207.82
 TOPIX   1993.34 +9.18
 出来高   18.2億株 
 売買代金  3.71兆円 

  
・RSI (9) 日経平均 41.34
           TOPIX    53.31 
・RSI(14) 日経平均 54.47
          TOPIX    65.57

・騰落レシオ   136.74 *



今後の日経平均予想


先物手口とABNアムロのオプション手口から見ていく。

先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 


※本日より、昼夜毎の日経225・TOPIX先物の内訳を記載しています。


注目のゴールドマンは-1,582枚売り越しと、引き続き利益確定売りを継続しているものの、前日終値から一時400円上昇しており、前日夜間での買い越しからは相応の利益確定と見ている。

Cスイスもゴールドマンと同程度の売り越しとなっており、売り自体は相応と見ているが。建玉についてはやや売り越しに傾いており、明日以降の手口に注目している。

買い筆頭のソシエテは前日夜間の高値では売り越しも、本日日中では大きく買い越しており、本日の急落は買いと見たようだ。

なお、野村は2,439枚の買い越しとなっており、先々週あたりからこれまでの手口とは趣を変えており、行き着くところが何処なのか興味深い。



ABNアムロは、先物買い越し、オプションはコール29500に大口の買いを入れており、明日以降、コールショートをどうこなしていくのか注目される。



今後の予想 


冒頭に記したとおり、本日の日経平均は筆者想定どおり、寄り付き高値からは短期粋な過熱感を冷ます急落となった。(先物5分足チャート)


また、5分足・25MAや75MAがサポートとなって反発し、一時は先週のナイト高値に迫る反発となったものの、ナイト高値を上回ることができなかった失望感から後場は本日高値から-400円売られるボラタイルな値動きとなり、日経平均は一時29,200円まで下落した。

ただ、昨日の記事にて「先週末の終値となる29,200円程度まで逆戻りする可能性がある」と記したとおりの展開であり、特に特段の違和感はない。

(上の5分足チャートMACDは、ナイト高値で+50をマークしていることから、逆に急激に下に振ってきた場合には相対する-50付近まで下落するのがセオリーである)

このように上下に振りながら、価格や日柄の落ち着きどころをさがし、次の動きに入っていくため、今しばらくは引き続き一見して方向感のないもみ合いになる可能性がある。

ただ、本日、高値での膠着が生じなかったことから相場は健全な動きをしていると見ており、引き続き戻りを試す時間帯に入っていると予想している。

明日の配当権利落ち後については、19:00現在のダウ先物が-150ドル安で推移しており、おそらく日経平均の値動きから察して現時刻の価格が今夜の終値として相当と見ており、この予想どおりであれば、本日の終わりから配当分-180円を減じた29,200円を中心に上下100円程度の値動きと見ている。

具体的には、下図の日経平均1時間足チャートに示したように、29,122円~29,294円レンジと予想している。



なお、今夜のダウが-150ドル程度安と下落した場合、明晩も続落する可能性があり、仮に今晩・明晩とダウが続落した場合は、日経平均はもう一段安の想定が必要と見ている。

その場合は1時間足チャートに見るとおり、29,000円~28,840円安値となる可能性がある。

ただ、その後の予想としては、仮に、上昇の流れがいったん停滞した場合であっても、週末の米雇用統計を前及び雇用統計後には買い戻しが入ると見ており、来週には再度の上昇機運が生まれると見ている。

半面、本日のダウ平均が前日比プラスで引けた場合は、ダウの下落は明晩1日となり、下落値幅も限定的となり、日経平均の下押しも限定的となると予想している。

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