2021-03-05

今後の日経平均予想(3/5)

本日の相場概況


本日の日経平均は、ダウ平均が-345ドル安(-1.11%安)、ナスダック総合指数が-2.11%安の大幅安となった流れを受けて一時-600円を超える下落となった。

ただ、後場の日銀ETF買いの思惑に加えて、売り方による週末リスク回避の買い戻しにより大きく値を戻して引けた。


なお、東証一部の概況は以下のとおり。


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 日経平均  28864.32 -65.79
 TOPIX     1896.18 +11.44
 出来高    14.3億株 
 売買代金   3.17兆円 
  
・RSI (9) 日経平均 35.06
               TOPIX    42.42
・RSI(14) 日経平均 43.45
               TOPIX    43.35
 
・騰落レシオ   107.13


※依然として、RSIや騰落レシオからは下げ止まり感は見当たらない。


日米市場の現況と今後の予想


(米国市場)


昨夜のダウ平均は、昨日、『上値の重さが感じられることから半値戻しを維持できない場合は、全値戻しから倍返しの下げとなる可能性がある』と記したとおり、下図の60分足チャートに盛るとおり、直近上昇分の倍返しの下げとなり、31,000ドルを割り込んで引けた。



ただ、60分足MACDは直近の最安値圏から上昇を始めており、目先はMACDのゼロライン付近まで、価格的には31,200ドル~31,400ドル程度まで戻りそうな勢いがある。

ダウ日足チャートにおいても、75日線で下げ止まりを見せており、いったんは自律反発に向かいやすい頃合いとなっている。



なお、昨夜、-2%を超える大幅安となったナスダック総合指数についてはボリンジャーバンド-2σを割り込んでいることから、いったんは-2σまでの戻りとなりやすいものの、その後は-2σのバンドウォークの下落となる可能性があると見ている。





(東京市場・日経平均)


経平均については、先物手口とABNアムロのオプション手口から見ていく。

先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 


注目のゴールドマンは871枚買い越しとなったが、今週は利益確定売りを継続しており、週末要因からの買戻しと見ている。

Cスイスも286枚の小幅買い越しながら、様子見姿勢となっている。


また、買い筆頭のソシエテは--2,298枚の比較的大きめの売り越しとなっており、買い建て玉は直近ピーク時の11.6万枚から7万枚まで縮小している。

なお、バークレイズと野村の大口買いが目立っている。

ABNアムロは、先物売り越し、オプション買い越しとアンバランスな手口となっており、どちらかが米雇用統計や週越えを控えてのヘッジか?




今後の日経平均予想 


本日の日経平均の値動きについては、冒頭に記したとおり一時-600円を超える下落となったが、後場は買い戻し先行となり、-65円安・28,864円の小幅下落にとどまった。

なお、昨日の筆者波動カウントに以下のとおり記した。

"目先は28,459円安値を目指す動きと見ているが、ここを割り込んだ場合は29,400円、29,300円と100円刻みに下方修正が必要となる"
この予想どおり、下値は29,300円で下げ止まり、高値は28,870円と560円幅の上昇となった。

また、安値目途については、これも昨日記した "前夜の先物高値から1,000円安は十分にあり得ると見ていた" のデジャブとなる昨日のナイト高値29,300円の1,000円安・28,300円が本日の安値となった。

なお、本日の安値局面においては、5波動及びMACDの低下とダイバージェンスが成立していた。




日経平均・波動カウント


筆者の現時点での日経平均・波動カウントは以下のとおりである。

依然として「想定1」と「想定2」の2通りを想定している。

なお、「想定1」29,200-29,800円のもみ合いが終了し、一つ前の波動が確定したため、b(4)5波動の小勢波動を記載した。


目先の底値を探りに行く「想定1」では、足元でb(4)4波が進行中と見ており、次はb(4)5波のボトム形成から目先の反発を経て、次の下落に向かうと見ており、b(4)5波のボトムについては28,000円~28,200円を想定している。

一方、2/26・28,966円が一番底であったと見る「想定2」においては、28,000円割れ程度の二番底を経て、反発に向かうことを想定している。

3月相場の需給の悪さや3月中旬の経済イベントが目白押しとなっている中では、「想定1」をメインシナリオと見ていることに変更はなく、大雑把に見て、先週の29,200円~29,200のレンジが1,000円下方の28,200円~28,800円に変わった可能性があり、目先はこのレンジでの値幅取り(及び期先へのロール)が行われる可能性はあるかもしれない。

いずれにしても、今夜の米雇用統計通過後の金融市場動向を確認し、再点検することとしている。

※21:00追記
正直、日経先物ナイト高値から日中安値の値幅が1,000円という高ボラは尋常な相場ではなく、上下どちらかに大きく動き出す前兆である可能性が高い。

なお、DAXは現状トリプルトップでの保ち合い、FTSEは典型的なフラッグでの三角保ち合いとなっている。

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