2021-03-08

今後の日経平均予想(3/8)

※文字の大きさが一定にならず揺らいでいますが、筆者が重要度等に応じて意図に変えているのではありません。


修正を試みていましたが、時間が徒に過ぎていき一向に直らないため、現状でアップいたします。(読みにくい点、ご容赦を)


本日の相場概況


本日の日経平均終値は-121円安・28,743円と小幅な値下がりにとどまっているが、高値は、昨日、筆者が記したとおりレンジ上限・29,300円(現物225・29,255円、先物29,400円)示現後の下落となり、現物は高値から-500円安、先物は-650円安の大幅安となった。

なお、東証一部の概況データは以下のとおり。

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 日経平均  28743.25 -121.07
 TOPIX     1893.58 -2.60
 出来高     15.1億株 
 売買代金  2.98兆円 

・RSI (9)  日経平均 31.79
         TOPIX    39.31

・RSI(14)  日経平均 36.03
          TOPIX    38.65

・騰落レシオ 109.61


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 
 
(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)

注目のゴールドマンは-1,332枚売り越しと、引き続き利益確定売りを継続している。


Cスイスは474枚の小幅買い越しにとどまっており、様子見姿勢を継続している。




また、買い筆頭のソシエテは1,157枚買い越しとなっているが、押し目買いとは言い難い水準であり、上げたところではすかさず利益確定に回ると見ている。


また、ゴールドマン・ソシエテともに、3月限から6月限へのロールがあまり観測されておらず、明日以降、ロールに絡めた波乱の値動きも想定される。




また、本日の残高報告を反映した先週の週間手口は以下のとおり、ゴールドマン・ソシエテ・バークレイズが比較的大きめの買いを入れており、JPモルガンは超大口の売り越しとなっている。

なお、先週の日経平均は週間で-160円安のもみ合いとなっているが、高安値幅は1,000円を超えるボラティリティの高い相場となっており、切り取る期間によって傾向が異なるため、週間手口についてはあまり参考にならないかもしれない。



ABNアムロの本日の手口は、先物・オプションともに売り買い交錯となっている。



今後の予想 


冒頭に記したとおり、本日の日経平均は、今週の筆者予想レンジ上限での寄り付きから-500円~-600円の急落となる波乱の週明けとなった。


また、日足チャートでは、25日線を割り込んで引けていることに加え、MACDがゼロラインを明確に割り込み、マイナス圏での推移となっていることから、目先はコツンと音がするまで反発は一時的かつ限定的になると見ている。




また、冒頭に記したとおり、RSIは30%~40%と低下が見られているものの、騰落レシオ は109.61%と中立圏にあり、強弱感の対立から引き続き荒い値動きとなることが想定される。



日経先物60分足チャートにおいても、上値切り下げ・安値切り下げの下落トレンドとなっているものの、拡大型の調整波動の特徴である大きな値幅から目先の上下動に誘われて高値買い・安値売りが危惧される難しい相場となっていることに注意したい。


なお、上述のとおり、今週のレンジ下限は28,300円と見ているが、値荒い動きが想定されるSQ週であることから、28,300円を割り込んだ場合には、75日線が位置する27,800円処まで下落する可能性も考慮しておきたい。



日経平均・波動カウント


筆者の本日の日経平均・波動カウントは、引き続き次表のとおり、目先の安値は未到達のケースと、二番底さぐりのケースの2通りを想定している。




本日、19:00現在は、日経先物が18:26に28,560円安値をつけており、これにより超短期的な安値をつけた可能性があり、目先は28,900円処に向けた反発を試すと見ている。

(足元は最も難解な第4波となっていることから、28,600円安値では下げ止まらず、さらに下値模索となる可能性もあります)




「想定2」は、2/26・28,966円が一番底となり、足元は二番底形成から反発に向かうケースを想定している。


なお、順当であれば、「想定1」「想定2」ともに、目先は28,500円前後で反発に移るとみているが、チャート的には1/26安値27,629円を目指してもおかしくないため、波動の延長が生じ、足元の波動にてこの価格までの下落となる可能性もある。


いずれにしても、現況からの判断では今週末の東京市場・メジャーSQが第一の下値となり、来週末の米トリプルウィッチング~翌週にかけてが第二の下値となる気配がしており、オシレーター系指標の低下が最も信頼性が高い指標になると見ている。

※21:40追記

本日公表のあった3/4現在の裁定取引残(株数ベース)。ついに買いポジが売りポジを上回った。


目先は好感する可能性があるが、売り仕掛けにより値幅を伴う下落となった際には買い残がさらに増加し、上値の重石になり得ると見ている。なお、信用残も同様の傾向にある。

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