2021-07-09

今後の日経平均予想(7/9)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  27940.42 -177.61
  TOPIX     1912.38 -7.94
  出来高     14.2億株 
  売買代金  3.32兆円 

  
・RSI (9) 日経平均 8.98
           TOPIX    22.95  
・RSI(14) 日経平均 48.56
          TOPIX    53.41

・騰落レシオ   85.58



【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均


昨日、「前日の陰線に包まれる長めの下ヒゲを持つコマ足となり、やはり印象は良くない」、「25日線と75日線の乖離が縮まってきており、天井形成感が生まれつつある」と記したとおり、昨夜のダウ平均は一時500ドル近く下落した後、半値を戻した-259ドル安・34,421ドルでの大引けとなった。

なお、下落後の半値戻しにより25日線まで戻したものの、MACDは陰転の兆しがあり、ストキャスティックスは明らかな下降を見せていることから、目先は(一時的にせよ)、弱含み継続が相当と考えられる。


また、25日線と75日線の乖離が縮まっており、昨夜は75日線タッチで折り返すことがでくたが、次に75日線に接近した局面では75日線をいったん割れる可能性が高いと見ている。

ただ、75日線を即割れで下降するというよりは、75日線を挟んだもみ合い後に再度下を目指す展開になると予想している。


なお、S&P500についても、昨日、「前日の十字足との並び線となっていることから、引き続き楽観できない状態が続いている」と記したとおり、5日線をギャップダウンにより飛び越える下落となった。

ローソク足も下ヒゲの十字足と懸念を感じさせる形状となっている。


また、MACD、ストキャスティックスの形状からも下降初期であることが示唆され、引き続き弱含み懸念が生じている。

これらのことから、ダウ平均の見通しとしては、昨日追記したとおり、75日線・34,000ドルを割れる可能性があると見ており、75日線割れとなった場合には、6/18安値・33,271ドルへの接近(33,400ドルか?) が視野に入ってくると予想している。

ただ、今夜については週末要因から、買い戻し優勢になると思われ、小幅高を想定しているが、現時刻、18:00段階ではダウ先物が+150ドル高と上昇しているが、このまま寄り高となった場合には利益確定売りが優勢となり、安く引ける可能性を残している。




 ナスダック総合指数


一昨日、ナスダックについて「下落転換の序章が始まっていると記したとおり、昨日はギャップダウンスタートなり、25日線を下抜く-0.72ポイントの下落となった。


ただ、長い陽線引けとなっていることから、基調としては強く、ボリンジャーバンド-1σともなっている14,000ポイント付近では(一時的にも)支えられると予想している。





東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 


 ・ゴールドマン
 ここのところ小口の取引が続いていたが、本日は-4,593枚の大口売り越しとなり、建玉は1,500枚と実質的にもニュートラルに近づいている。様子見が続いていただけに、この変化は見逃せず、月曜以降、売り越しに転じるか注視している。


・Cスイス
  1,479枚を売り越し1、建玉は-1.6万枚売り越しとなっている

・ソシエテ
-6,038枚の超大口売り越しにより、建玉が売り越し転換となっている。

なお、本日の乱高下は前日のソシエテ・アムロの先物クロスによるものと見ている。(詳細後述)

・野村
 4,990枚の大口買い戻しとなっている。

・ABNアムロ
 先物は大口買い越し、オプションについては28500コールに大口売りを入れているほかは売り買い交錯と思われる。

  なお、ソシエテとともに超大口の先物クロスを入れており、月曜以降の値動きが警戒される。(詳細後述)

(本日は8月限オプション手口の公表初日のため、手口のみの紹介となります)



日経平均の予想コメント 


本日の日経平均は、一昨日の「東京都への緊急事態宣言を発令の方向で検討」を受けて記した海外勢は日経平均(TOPIX)をより買いにくくなった(売りたたく動きが想定以上に出てくる)可能性がある」の予想のとおり、一時700円を超える暴落となった。


ただ、午後1時半頃から先物にまとまった買いが入り、日経平均は急速に値を戻し、終値は-177円安・27,940円にとどまった。

本日の下落は、かねてより、日経平均は7/14-16に向けて下落するとの予想を記していたが、今回の緊急事態宣言発令によって、菅政権の失政が明らかとなったほか、五輪閉幕・夏休み後に想定される感染者拡大によって、管政権への不満がつらに高まり、政局不安を生むだろうことを背景に、海外の短期先物勢がSQ値算出と絡んで大きく動いてきたと思われる。

なお、後場の急速な戻りについては、先物手口にても触れたが、昨日のアムロ・ソシエテの先物クロス(もしかすると、昨日以前の先物クロスの堆積も含まれる?)によって、前場はクロス買いの売りで下押しさせ、その後、クロス売りの利益確定による買い戻しが大きく値を吊り上げたものと見ている。

根拠としては、アムロ・ソシエテともに売買総枚数が膨れ上がっていることである。

ちなみに、アムロは前日の売り買いともに各8万枚に対し、本日は各17万枚と9万枚の売り買い枚数が増加となっており、これが先物クロス分と見られる。


なお、ソシエテはここのところ3万枚前後での推移であったが、本日は売り買いとともに7万枚~8万枚に倍化しており、先物クロス分の反対売買が交互に行われたことを示唆している。

また、本日は下表のとおり、アムロ・ソシエテがさらに大口の先物クロスを入れており、(月曜に発動されるかどうかはわからないが) 来週前半は大きな値動きが想定される。


なお、本日の値動きから、同額クロスではなく、ある程度は下での買い、上での売りとなっている可能性も考えられ、より大胆なも動きとなる可能性を秘めていると予想している。

全体的な俯瞰としては、本日は、日経平均・日足チャートにおいては、もみ合いレンジ下限及び200日線(チャートでは不表示)で切り返しとなっているものの、MACDは下降中であり、直近安値を下回ったばかりであるため、依然としてMACDは下降余地を残していると見ている。


なお、ストキャスティックスについては、これまで記してきたとおり底練りから上昇の気配となっているが、想定されるMACDの下降に伴って再下落に向かうと想定している。

今後の見通しについては、日経平均のチャートは、本日の大幅安によって、値幅的には良いところまで下げたものの、米国市場は下落初動にあることから、日経平均のみが上向きとなることは考えにくく、先々週からの想定どおり。目先、来週末に向けての下値模索予想を継続している。

また、何度か記しているとおり3兆円を超える信用買い残の重みも、戻りへの圧力を高めており、海外先物勢としてはこれらの信用買い残を軽くすべく、引き続き、来週末に向けて下方への値幅を作ってくると予想している。

下値目処としては、5/13安値・27,385円が候補となっていたが、本日、あと30円足らずまで接近していることから、この価格帯で、いったん下げ渋ることはあっても、通過点となる公算が高く、5/13の時間外に付けた27,130円が次の重要節目になると見ている。

ただ、27,130円を割れた場合には、心理的な節目27,000円、昨年10/30安値~今年2/16高値への上昇幅に対する半値押しの26,831円や26,000円割れの可能性があると見ているが、このあたりは日柄と米国市場動向との相談となるだろう。

なお、週明け・月曜については足元の時間外価格・28,300円台でのもみ合いが想定されるが、この価格にとどまった場合には火曜にギャップダウンスタートとなる可能性があると予想している。


※21:00追記

アムロ・ソシエテの先物クロス。本文貼付分に加えて、先物ミニ9月限をアムロは36~38万枚(ラージ換算3.6~3.8万枚)、ソシエテは同17万枚(1.7)万枚あり。

これでアムロは概算で8万枚を超える先物クロスを有していることになる。

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