【本日の相場概況】
※RSIは高精度で天底を示唆
日経平均 30511.71 -158.39 TOPIX 2096.39 -22.48 出来高 12.0億株 売買代金 3.15兆円
・RSI (9) 日経平均 87.40 TOPIX 80.14 ・RSI(14) 日経平均 88.10 TOPIX 82.40
・騰落レシオ 136.01
日経平均 30511.71 -158.39
TOPIX 2096.39 -22.48
出来高 12.0億株
売買代金 3.15兆円
・RSI (9) 日経平均 87.40
TOPIX 80.14
・RSI(14) 日経平均 88.10
TOPIX 82.40
・騰落レシオ 136.01
【日米市場の現況と今後の予想】
ダウ平均
昨日の記事にて「昨夜の陽線は前日の陰線を越えておらず、再度の下押しとなってもおかしくない」と記したとおり、昨夜のダウ平均は寄り付きは高かったものの、その後下振れとなり、-297ドル安・34,577ドルの大幅安となった。
MACD・ストキャスティックスともに売られ過ぎ圏にあるものの、昨夜の下落で、再度、下降に転じており、今夜以降、上昇に結びつくきっかけを得ることができるかが焦点となる。
ダウ平均・ボリンジャーバンドにおいても-2σを再度下抜いている。目先的には、反発しやすい形状にはなっているが、「鯨幕」が続いていることから、いったん上向きとなっても、基準線をクリアできない場合は、-2σのバンドウォークに発展する可能性がある。
一方、S&P500については、目先、反発しやすい直近の25日線の割れ具合まで下降しており、MACD・ストキャスティックスともに、直近での反発位置まで低下していることから、反発は近いと見ている。
MACD・ストキャスティックスともに売られ過ぎ圏にあるものの、昨夜の下落で、再度、下降に転じており、今夜以降、上昇に結びつくきっかけを得ることができるかが焦点となる。
ナスダック総合指数
ナスダック総合指数については、米主要3指数のうちで最も強いチャートとなっており、25日線を割れていない点にやや調整不足を感じていたが、昨夜は前日に続く25日線タッチでの大引けと、調整不足感はやや和らいでいる。
ただ、昨夜のローソク足は陰線で終えていることから、今夜のナスダックが昨夜の陰線にかぶせる形での陽線とならない限りは、もう一段の下落を考慮する費用があると見ている。
なお、MACDはゼロラインで下げ渋っていることから、目先、ゼロライン割れを試すかどうかが焦点となる。
なお、米主要3指数に共通する課題として、直近のストキャスティックスが深押しとなっているため、いったんの反発となっても、反発に勢いが見受けられない場合(その可能性は高いと見ており)、その後、2番底に向かう可能性があると予想している。
東京市場・日経平均
先物・オプション手口集計・考察
・ゴールドマン
-2608枚売り越しと前日に続く大口売り越しとなった。売り建玉は-5,000枚程度と多くはないが、明日以降も売りを積んでくると要警戒と見ている。
・Cスイス
1,332枚買戻しにより、売り建玉を1万枚まで圧縮した。
・ソシエテ-1,507枚のまずまずの売り越しにより、GS同様に徐々にではあるが売り建玉の拡大を図っている。明日以降の手口に注目。
・バークレイズ4,322枚の超大口買い越しと、確信に満ちた買いっぷりとなっている。
・野村3,971枚の大口買い越しと、3日連続の大口買いにより、今週だけで約1万枚の買戻しとなっており、指数の堅調さを演出役となっている。
上記以外の先物参加者は次のとおり。
バークレイズに次ぐ買い筆頭のJPモルガンは-1,037枚の売り越し、一方、2日続けての超大口売り越し中のパリバは本日も1,574枚の売り越しとなった。また、三菱UFJモルガン、UBSともに3,000枚の大口売り越しとなっており、バークレイズ・野村の買いが異彩を放っている。
・ABNアムロ(オプション)
プット30000の大口買い。今後、この建玉がどう変化していくか注目している。
・ソシエテ
-1,507枚のまずまずの売り越しにより、GS同様に徐々にではあるが売り建玉の拡大を図っている。明日以降の手口に注目。
・バークレイズ
4,322枚の超大口買い越しと、確信に満ちた買いっぷりとなっている。
・野村
3,971枚の大口買い越しと、3日連続の大口買いにより、今週だけで約1万枚の買戻しとなっており、指数の堅調さを演出役となっている。
上記以外の先物参加者は次のとおり。
バークレイズに次ぐ買い筆頭のJPモルガンは-1,037枚の売り越し、一方、2日続けての超大口売り越し中のパリバは本日も1,574枚の売り越しとなった。また、三菱UFJモルガン、UBSともに3,000枚の大口売り越しとなっており、バークレイズ・野村の買いが異彩を放っている。
・ABNアムロ(オプション)
プット30000の大口買い。今後、この建玉がどう変化していくか注目している。
日経平均の予想コメント
本日の日経平均は。昨日記した「目先弱含みの流れが優勢になる」のとおり、技ギャップダウンスタートから一段安となった後、昼前に買い戻しにより反発したものの、-158円安・30,511円での大引けとなった。
値幅的にも、昨日、筆者が週内レンジとして記した30,450円~30,650円の下限をやや割り込んだものの、レンジ内で終えており、筆者の相場観と実際の値動きが合致している。
(なお、本日の安値30,347円は5日線・30,403円がサポートとして意識されたと見ている)
日経平均・日足チャートでは、MACD・ストキャスティックスともに陰転の兆しを見せている。
また、日経平均の日足ローソク足が陽線であるのに対し、TOPIX・日足チャートりローソク足は陰線となっており、下落率もTOPIXが大きくなっている。(値下がり銘柄数が値上がり銘柄数の5分の1に満たない点もTOPIX売りが明確になっている)
加えて、昨日同様に出来高が12億株と少なめであるのに対し、売買代金3兆円越の大商いとなっており、この点からも、日経平均が意図的に買い上げている可能性があると見ている。
ただ、昨日、S&P500、ナスダック総合指数がまずまずの下げとなっており、目先、反発が見込まれてもおかしくない局面となっていることからり、週末・米メジャーSQへの思惑からも、いったんは反発に向かう可能性が高いと見ている。
したがって、日経平均についても、昨日筆者が挙げた週内の予想レンジ「9/13終値安値・30,450円~9/14終値・30,650円」に近い値動きになると予想しており、本日、レンジ下限を試したため、週末に向けてはレンジ上限・30,650円から状況次第では30,750円を試す可能性があると予想している。(なお、仮に今夜の米国市場ももたつく展開となった場合は、SQが下で決まる可能性があり、週末高が怪しくなる)
ただ、先日より記しているとおり、来週の東京市場は2営業日が休場となり、そのうち一つは週初・月曜休場の三連休となるため、金曜のSQ通過後の米国市場及び月曜の米国市場の動きを休場明けの火曜に一気に織り込むことになるため、海外先物勢の仕掛けが起きやすい。
また、週末には飛び石連休も控えていることから、来週は参加者が薄くなることが想定され、上下ともに大きな値幅が生まれやすいことに注意が必要となる。
先物手口の現状からは、バークレイズの買いに対し、パリバが売り建玉の拡大により対抗しており、一見して拮抗しているように見えるが、GS・JPモルガンは買い建玉の利益確定を進めており、バークレイズの膨れ上がった買いの出口戦略が見えずらい。
一方、売り方のCスイス、野村は直近で買い戻し姿勢を急速に強めていることにも違和感を感じる。
なお、来週の東京休場は週初と後半の2営業日となるため、2段階の仕掛けの可能性もあり、連休前に警戒感が出てくれば上げ対応となり、後半で下げる、または逆の展開や組み合わせ可能な数のどれもが起こりうる難しい局面が予想される。
繰り返しとなるが、週内の見通しについては「9/13終値安値・30,450円~9/14終値・30,650円」と予想しており、本日、レンジ下限を試したことや、米国市場動向から、週末に向けてはレンジ上限・30,650円から状況次第では30,750円を試す可能性があると予想している。
(なお明日・明後日の先物手口次第の面もあるが)おそらく現況では、上値よりも下値のほうが値幅が出やすい状況と見ていることから、来週は下値警戒の日柄の可能性が高いと見ている。
日経平均の目先予想については、米国市場のオシレーター及び経験則からMSQに向けて(米国市場は強い)との前提に立っている、 ただし、上述のダウ平均予想にて記したように "「鯨幕」が続いていることから(中略)-2σのバンドウォークに発展する可能性" がある。
仮に。今夜以降、上昇に結びつくきっかけをつくることができなかった場合は、MSQ安が-2σのバンドウォーク始点となり、来週も続落となる可能性があると見ている。 「SQには魔物が棲む」と言われるだけに、あくまで可能性として…。