2021-10-24

今週及び今後の日経平均予想(10/24)


※当面の更新について

・随時更新(不定期更新)となる場合もあります。

・時間の関係上、前日記事への追記となる場合もあります。





今週の日経平均予想


金曜夕刻の記事にて「来週月曜の日経平均(TOPIX)は軟調な展開となる可能性がある」と記したとおり、金曜の米国時間にて日経先物は28,700円と日中終値比-100円安で返って来ており、月曜の日経平均は安寄りの可能性が生じている。

安寄り後にどこまで切り返すことができるかが焦点となるが、ナスダック総合指数が大きく下げており、月曜・日本時間での大きな戻りは難しいと見ている。

(ただ、ナスダックの主要移動平均線は上向きを維持しているため、超目先的には月曜の同指数は買い戻される可能性があり、これを先取りする形で日経平均が終盤にかけて小幅高程度まで買い戻される可能性はあると見ている)

なお、仮に月曜のナスダックが反発となったとしても超目先の動きであり、ダウ平均・ナスダックともに日足MACDに陰転の兆しが発生しており、目先的には戻りは売られる可能性が高いと予想している。

ちなみに、ダウ平均のMACDは直近安値の-270から+270の対極まで上昇していることから、目先的にはポリンジャーバンド+1σ・35,150ドル~35,300ドル(足元から350ドル~500ドル安)程度の反落によりMACDを冷ます必要があると見ている。


ダウ平均のMACDの冷まし方が急激なものとなれば日経平均の下押し圧力になると見ているが、100ドル~200ドル程度の上下ジグザグでの動きとなれば、日経平均への影響は軽微と思われる。


これらのことから、今週(10/25週)の日経平均の予想レンジは、下値目途については75日線28,540円付近と見ているが、仮に75日線を下回った場合には52週線・28,266円が直近上昇の半値押し水準と合致していることから、28,200円~28,300円が下値目処と見ている。

なお、上値目処については、月曜の東京市場が下げ渋りから小幅高で終えた場合には、月曜夜の米国市場の反発が想定されることから、日経平均は翌・火曜には25日線・29,040円~29,100円付近まで上昇することが想定される。

ただ、上述のとおり、ダウ平均・ナスダック総合指数ともに目先は弱含みの可能性があることから、日経平均も、週末の衆議院選挙投開票日を前に与党の惨敗懸念から再度売られる展開になりやすいと見ている。

(仮に、火曜日付近に日経平均がいったん29,000円に乗せた場合には、下値は75日線までの可能性がある反面、29,000円に乗せずに推移した場合、日経平均の下値は28,200円程度まで広がる可能性があると見ている)

(この考えは、週初の高値から-500円が安値水準になるとの見通しから成り立っており、安値到達後は半値程度は買い戻されて週を終えると見ている)




今後の日経平均予想(短中期予想)

衆議院選挙投開票日後の動きとしては、仮に与党が惨敗したとしても過半数を割ることは考えにくく、逆に金融所得課税の強化などの増税路線が封印されることに加え、給付金については公明党が提案している高校生以下よりも幅広い範囲で給付する経済対策などが出てくるものと推測される。

また、直近の決算発表は、緊急事態宣言の影響を受けやすい2月決算の小売業が中心であったため冴えない結果となったが、来週から本格化する決算発表は緊急事態宣言の影響を比較的受けにくい主力株であることや、決算発表に対する期待値が下がっていることから極端な減益とならない限り、好感される動きが高まると予想している。

加えて、大型売り出しによる日本郵政株の空売りにも買い戻しが入ると思われることもTOPIXの浮上要因となりやすいと見ている。

したがって、筆者想定どおりの動きとなれば、11月相場については堅調な展開が期待され、日経平均3万円乗せの可能性があると見ている。

なお、決算発表の結果次第で、11月中に30,200円~30,400円を超えることができれば、年内にも2月高値・30,714円を超える可能性があると予想している。

                                     

【10/25の相場概況及び先物手口】


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  28600.41 -204.44
  TOPIX     1995.42 -6.81
  出来高     10.4億株 
  売買代金  2.27兆円 

  
・RSI (9) 日経平均 58.64
           TOPIX    56.07
・RSI(14) 日経平均 60.60
          TOPIX     62.97 

・騰落レシオ   76.99


先物手口集計・考察

 データの集計方法の詳細 → こちら


ABNアムロ、GS、Cスイスは買い越し。特にCスイスはプラ転となっており、明日以降の手口が注目される。

なお、バークレイズがまとまった利益確定売りを入れており、野村が-6,700枚の巨額売り越しとなっている。


また、買い方のJPモルガンがバークレイズと同じく売り越しているものの、同規模の買い越し組の三菱UFJモルガンは1,300枚の買い越しにより買い建玉を拡大している。

なお、国内勢は手口も薄く様子見・まちまちとなっている。



 ABNアムロのオプション手口

コール29000を大口買い。先物の買い越しとも同歩調となっており、アムロの投資家は上を見ているようだ。



日経平均の予想コメント 


週末のナスダック総合指数の大幅安に加えて、参議院補選・静岡選挙区において自民公認・公明推薦候補者が落選したことから、改めて週末の衆議院選挙での自民大敗懸念が生じ、日経平均は-204円安・28600円の大幅安となった。

ただ、本日の反落については、金曜夕刻の記事にて「来週月曜の日経平均(TOPIX)は軟調な展開となる可能性がある」と記したとおりの展開であり特段の違和感はない。

なお、本日の日経平均は先物が28,380円まで下げたものの、現物市場は28,472円安値にとどまっており、終値についても75日線を上回って引けていることから、一定の底堅さを感じる。

今後の焦点としては、日足MACDに陰転の兆しが発生しているダウ平均・ナスダックの反落局面で日経平均が持ちこたえることができるかどうかが挙げられるが、米国市場の調整が小幅なジグザグに収まるのであれば、日経平均も底堅く推移する可能性がある。

引き続き、目先の日経平均の予想レンジは、下値目途については75日線28,540円付近と見ているが、仮に75日線を下回った場合には52週線・28,266円が直近上昇の半値押し水準と合致していることから、28,200円~28,300円が下値目処と見ている。

ただ、週末のナスダックの大幅安により、米国市場の下げ渋り感が出てくることも想定され、東京市場においても本日の日本郵政株の売り出し価格決定により、ここからの下値は限られるか、または買戻しの動きが続く可能性がある。

(週の高値は25日線・29,040円~29,100円付近と予想)

なお、参議院補選・静岡の自公候補の落選は、候補者が県東部地域の前市長であることから全県一区の補選では知名度不足の感が歪めず、(小差であり善戦と言え)、小選挙区となる週末の衆議院選挙では想定されている大幅議席減(惨敗)は起きにくいと予想している。

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