2021-10-27

今後の日経平均予想(10/27)




1. 本日の相場概況

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  29098.24 -7.77
  TOPIX     2013.81 -4.59
  出来高     11.4億株 
  売買代金  2.62兆円 

  
・RSI (9) 日経平均  62.72
           TOPIX       62.14  
・RSI(14) 日経平均 68.98
          TOPIX     68.25

・騰落レシオ   81.04



2. 先物手口集計・考察

 データの集計方法の詳細 → こちら


ゴールドマンは前日に続く買い戻しとなったが、ソシエテがまとまった売り越しを出している点に注目している。

なお、野村は2,500枚の売り越しにより、売り越し幅を広げている。


また、バークレイズに次ぐ買い方のJPモルガン及び同規模の買い越し組である三菱UFJモルガンもまとまった利益確定売りとなっている。

国内勢は、野村に次ぐ売り大手のみずほ証券が小口買いのほかは、まちまちの手口となってるが、前日に大口買い越しのSBIが引き続き買い越しとなっている。





 ABNアムロのオプション手口


29000のショートプット・ロングコール29000に大きな変化はないものの、コール売りが目立っている。






3. 日経平均の予想コメント 


昨日の記事にて「目先的には米国市場の弱含みが想定される」と記したとおり、昨夜のダウ平均は高値更新したものの、その後は利喰い売りにより上げ幅を縮小し、+19ドル高の小幅高で終えた。

日経平均についても、「 (セオリー通りであれば) ここから一段高後に小休止が入る可能性がある」との予想どおり、米国時間に先物高値29,150円まで上伸したものの、その後は弱含みとなり、一時は200円を超える下げ幅となった。

ただ、上げ幅を縮小したとは言え、昨夜の米国市場がプラス引けしており、東京時間のダウ先物の下落も限定的であったことから、日経平均を売る理由に乏しいことから後場には買い戻しが入り、本日の日経平均終値は-7円安・29,098円にとどまった。

日経平均・日足チャートでは、ストキャスティックスが売られすぎ圏から反転しているが、足元では38.2%付近まで戻しており、上げ一服の水準に近づいており、MACDについてもゼロライン付近でもみ合っており、引き続き前日の大幅上昇に対する調整をこなす調整の動きになると見ている。

材料的にも、週末の衆議院選挙投開票日を控えて様子見が広がりやすく、直近上昇の利益を確定しようとする動きが出やすいと見られることも、週内の上値追いは難しいと見ている要因となる。

なお、米国市場については、筆者集計ではダウ平均・S&P500のRSI(9)が97%と買われ過ぎ圏に達していることから、目先的な過熱感を冷ます調整の動きになりやすいと見ており、週内は日米共に様子見相場になると予想している。

値ごろ的には、下向きの25日線が28,876円、上向きの200日線が28,826円と50円の差で近づきつつあり、目先は28,800円~28,900円を下値サポートとしたもみ合いにより、25日線を上向かせる動きにつながるが焦点と見ている。

仮に、米国株安等により、日経平均が200日線・28,826円を割れた場合には、10/26に空けた窓と75日線が位置する28,500円~28,600円が次の下値目処なると予想している。

なお、参議院選・静岡ショックでの空売りは、前日及び本日の安値により買い戻された感があり、週末の衆議院選での自民の大敗回避は織り込んだと見ており、本日夕刻からの欧州株安が震源地と思われる日経先物安には注意が必要と見ている。

※21:30追記
まだ何とも言えないが、日経平均の今夕からの不気味な下げ(ビットコインをはじめとする暗号通貨の急落が主因?)とダウ平均の下げ余地及び先物手口を考慮すれば、短期的にも52週線・28,200円または心理的な節目・28,000円割れへの警戒を加えるべきかもしれない。

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