2021-10-28

今後の日経平均予想(10/28)




1. 本日の相場概況

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  28820.09 -278.15
  TOPIX     1999.66 -14.15
  出来高      22.1億株 
  売買代金  5.07兆円 

  
・RSI (9) 日経平均  43.50
           TOPIX       36.17  
・RSI(14) 日経平均 60.57
          TOPIX     59.69

・騰落レシオ   86.06

※売買代金5兆円の大商い。長めの下ヒゲながら、陰線となっていることから、本日の寄り付き値を明確に下回った場合には下落への警戒が必要? 逆に上回った場合には上昇の可能性が高まる。




2. 先物手口集計・考察

 データの集計方法の詳細 → こちら


ゴールドマンは三営業日連続の買い戻しとなっており、昨日、まとまった売りを出したソシエテは買い戻しとなっている。

なお、野村は連日の-2,500枚級の売り越しにより、売り越し幅を広げている。


また、バークレイズに次ぐ買い方のJPモルガン及び同規模の買い越し組である三菱UFJモルガンは、本日の下落に対しては小口売買による様子見となっている。


国内勢は、野村に次ぐ売り大手のみずほ証券が引き続き売り越しているほか、売り越しが目立っている。前日の大口買い越しとなったSBIは小口売り越しにとどまっている。




 ABNアムロのオプション手口


売り買い交錯ながら、29000のショートプット・ロングコール29000に大きな変化は見られない。







3. 日経平均の予想コメント 


一昨日及び昨日の記事にて「目先的には米国市場の弱含みが想定される」「筆者集計ではダウ平均・S&P500のRSI(9)が97%と買われ過ぎ圏に達している」と記したとおり、前日のダウは上げ幅縮小、昨夜のダウ平均は-266ドルの大幅安・丸坊主の陰線引けとなった。

これを受けて始まった東京市場は、ダウ平均の下げ幅と同等の-230円安で寄りついた後、さらに-170円ほど下押したものの、その後は売り方の買い戻しによりジリ高となり、寄り付き値に近づくが僅かに届かず-278円安・28,820円の陰線での大引けとなった。

日経平均・日足チャートでは、引き続き200日線・28,834円が下値サポートとなっており、本日も28,800円割れでは、すかさず切り返しの買いが入り200円を超える大幅安ながら200日線での底堅さを見せている。

ただ、200日線・28,834円に対し、75日線が28,560円と下方に位置する逆相位となっていることから、200日線を明確に下回ってくると、75日線・28,559円の維持が難しくなってくると見ている。

なお、ストキャスティックスが直近下落の半値戻し水準まで上昇しているが、同指数の転換点には2日程度の遅効性があるため、仮に、明日の日経平均が続落した場合には急転換となり、低下に弾みがつきやすい。

また、冒頭の「本日の相場概況」に記したとおり、長めの下ヒゲ・売買代金5兆円の大商いながら、30円ほどの陰線となっていることから、本日の寄り付き値を明確に下回った場合には下落優位となり、寄り付き値を上回って推移した場合には上優位の展開が想定される。



なお、米国市場については、ダウ平均・S&P500のRSI(9)が前日の97%から74%に急低下しており、いったん下方向を試す動きになりやすいと見ている。

仮に、ダウ平均が前日比変わらずで推移した場合、RSI(9)は11/4(金)に24%まで低下することが見込まれることから、来週後半~再来週前半を転換日の候補と予想している。

ダウ平均の値ごろについては、もみ合いにより売りを消化していくか、値幅調整となるかで異なるが、ほどほどの値幅調整になると見ており、値幅を伴う下落となった場合は35,000ドルが第一目処と見ている。

(下方優位と見た場合の) 日経平均の値ごろについては、10/26に空けた窓と75日線が位置する28,500円~28,600円が次の節目になると見ており、28,500円を割れた場合には、52週線・28,370円が下値目処になると見ている。

(日経平均28,200円=ダウ平均35,000ドルと予想している)

なお、仮に52週線・28,370円を割れた場合には、ダウ平均の転換予想日となる11/4を目処に28,000円割れ(26,800円)付近まで下値が広がる可能性があると見ている。
  
                                                                                                          
    
※18:35追記
売買代金に現れた強弱サイン同様に、本日の空売り比率は54.2%と空前の高率となっており、上下ブレた方向に1,000円幅で動く可能性が高いと見ている。
                                                                                                           
※22:00追記
売買代金5兆円の大商いはファンドによるTOPIX指数調整のためであり、実質は2.5兆円程度との説があり、おそらくそれが正しいと見られる。よって、週末の衆院選、来週のFOMCと模様眺めが続く可能性がある。

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