2021-11-04

今後の日経平均予想(11/4)




1. 本日の相場概況

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  29794.37 +273.47
  TOPIX    2055.56 +23.89
  出来高    14.8億株 
  売買代金 3.68兆円 
  
・RSI (9) 日経平均     73.41
           TOPIX      70.75     
・RSI(14) 日経平均    67.00  
          TOPIX      66.59

・騰落レシオ  91.64


2. 先物手口集計・考察

 データの集計方法の詳細 → こちら


売り越し中のゴールドマンは引き続き小口売り越しとなっているほか、ソシエテも売り越し転換(中立を境に上下に振れており、もみ合い想定の値幅取りか?)。

買い越し筆頭のバークレイズは引き続き2,000枚超の大口利益確定売りとなっている。

なお、大口売り越し中の野村は2,800枚の買戻しと、日経平均を支えて?いる。


また、バークレイズに次ぐ買い方のJPモルガン・三菱UFJモルガンはともに売り買い交錯・小幅売り越しとなっている。

国内勢は、野村と同様、みずほが買い戻しとなっており、SBIも小口買い越しとなっている



 ABNアムロのオプション手口

売り買い交錯ながら、引き続きショートプットの買い戻しに動いている。




3. 日経平均の予想コメント 

本日の日経平均は、昨夜の米国主要3指数の高値更新を受けて、休場前の売り越し組みの買い戻しを誘う買い仕掛けにより、寄り付き直後に+360円高・29,880円まで買い進まれた。

ただ、その後は買い方の利益確定売りによりジリ安となったが、29,700円では堅調に推移し、273円高・29,794円での大引けとなった。

日経平均日足チャートでは、目先動向を示唆するストキャスティックスが一段高の98%と、ほぼ天井圏に達しており、引き続き、目先的には利益確定売りが優勢になるとの見方に変わりはない。

ただ、本日の上昇により、来週と試算されていた25日線の上向きが本日達成されたことから、目先の下値不安は遠のいている。

ただ、25日線自体は28,748円と1,000円下方にあるため、日経平均は25日線の上昇を待つか、または乖離を縮める下押しが予想されるが、(直近の上昇幅が大きいことから)前者よりも後者の目先弱含みの可能性が高いと見ている。

ただ、上昇モメンタムの強さから、明日については引き続き現水準でのもみ合いを想定している。

なお、目先弱含みの目処としては、引き続き、浅押しの場合は11/1の日経先物寄り付き値の29,400円~29,500円(直近上昇の38.2%押しと合致)、深押しの場合は29,000円~29,200円(同50%押し)と予想しており、下押し後は3万円に向けた上昇となる公算が高いと見ている。

なお、反転の日柄としては、引き続き25日移動平均線の29,000円到達が見込まれる11/11前後と見ており、11/9-11/12が変化日となる可能性があると見ている。

なお、日経平均は3万円が強い抵抗帯となっていると見ていることから、来週の決算発表がよほど強くならない限り、3万円付近ではいったん上値を抑えられるレンジ相場になると予想している。
                                     
※18:50追記
日経平均EPSは2,099.67円に上昇し、同PERは14.19倍と割高感はやや薄れており、明日以降の決算が余程悪くない限り、目先弱含みは浅押しにとどまる可能性が高い。

スポンサーリンク