2022-12-04

12月の日経平均予想(12/4)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        


先週、11/27(日)にアップした「今週及び今後の日経平均予想」にて次のとおり記した。

---今週の日経平均予想レンジは、下値目処28,100円~28,200円、上値目処は28,500円~28,700円と予想---


結果、上値については11/24に28,502円を達成したものの、下値については週末・金曜に27,662円と、週初の予想値を下回ることとなった。

※ただし、11/29(火)の追記にて「日経平均は27,600円~27,800円までの下げ余地が生じる」と記しており、修正予想に的中する形となった。


また、ダウ平均については、

---ボリンジャーバンド+1σで下げ止まっており、おそらく、ここからのダウの下落は限定的と見ており、目先、昨夜の終値を挟む弱もみ合い後に反発---

との予想どおり、いったんボリンジャーバンド+1σを割り込んだ後に急伸し、足元では弱もみ合いながらも+1σから上での推移となっている。

(今後の予想については後述)





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


-448円安となった金曜の先物手口は下表となっている。

このところ利益確定売りを繰り出していたバークレイズが1,700枚買い越しと、まずまずの買い手口を見せており、速報値ながら、先週は7,000枚程度を買い越し、先週末の買い残高31,000枚から43,000枚に買いを拡大している。


一方で、買い筆頭に踊り出ていたJPモルガン・三菱UFJモルガンが-8,100枚売り越し・3,000枚売り越しと、大口の利益確定売りとなっており、週間においても-13,000枚・-3,000枚を売り越している。(速報値)


一方で、売り越し筆頭のみずほは売り建て玉-47,000枚と、引き続き高水準の売り越し玉を抱えている。




・オプション手口

ABNアムロの先週末の「オプション手口及び建玉」の先々週末との比較は以下のとおりとなっている。

引き続き、多くのPUT売り建玉を継続している一方で、CAL28500の買いを大幅減、PUT27500買いを大幅増加させている。


先週末から今週半ばにかけての4営業日続落の軟調な展開により、相場追従の売りが入ったものと見ているが、これらの建玉をどこまで引っ張るかが注目される。

※予想としては、依然としてPUT売りが目立っていることから、PUT27500買いは米雇用統計に向けたヘッジと思われ、週初の下落によって回収されるのではないか?と見ている。



■12月の日経平均予想

かねてより、12/16・米SQに向けて日経平均は29,200円を目指すと予想してきたが、先週・12/1大幅上昇の勢いで11/24高値28,502円を超えることなく失速したことから、本年中の29,000円回復は難しくなったと見ている。

(ただ、引き続き12/16・米SQ高の予想は据え置いている)

一方、ダウ平均については、もたつきながらも上昇トレンドを維持しており、年内35,000ドル接近の可能性も生じている。

日経平均がここまでダウに後れを取っているのは、135円割れとなった円急伸の影響が大きい。

週末・金曜の時間外においても日経平均CFDは続落・27,675円で返ってきたものの、135円割れの円高効果によりドル建て日経平均は205.98ドルと反発で返ってきている。


また、200日線との乖離も0.98ドルに広げており、ドル建てで見る日経平均はダウ平均同様に強い勢いを保っており、円建ての投資家が割を食っていることになる。

今後は円高がどこまで進行していくかが焦点となるが、金曜の引け値・134.285ドルは、上向きを維持しているドル円・200日線タッチの状態にあることから、(勢いがあるだけにオーバーシュートの可能性もあるが)ここからの下値余地は限定的と見ている。


今週のドル円については、いったんの反発局面を迎え、上方から下降中の25日線・141.76ドル(12/2現在)が反発の目標地点になると見ている。

したがって、ここから生じるであろう短期的なドル高・円安局面においては、円建て日経平均は、ダウ平均に対して比較強調の展開になると予想している。

なお、米国主要3指数の金曜のザラバ安値からの反発については、売り方の買い戻しによるものと見ており、目先的には、水曜の737ドル高の調整をこなす必要があることから、週初は足元の水準でのもみ合い、または一段安後に来週末の米SQに向けて高値を目指す展開を予想しているが、ターゲットプライスは35,000ドル程度、SQ明けは一転売られる展開に移行し、出直り時期をさぐると見ている。

これらのことから、12月の日経平均の下値目処は27,500円±100円、高値目処は28,200円~28,400円が想定される。

(27,500円の下値目処については、ドル建て200日線・205ドル×134円=27,470円+α及び心理的な節目から算出している

なお、少し先の話となるが、その後は来年1月に200日線・27,200円付近で出直りを模索し、今回、成し得なかった29,000円を目指す展開を予想している。





今週の日経平均予想

先週も記したように、ドル建て日経平均は堅調ながら、円建て日経平均が弱含みとなった事実が需給に与える影響は少なくない。

価格的にも12/2の大幅反発時に11/24高値・28,502円を超えることなく反落となり、28,000円を明確に下放れたことから、今週または来週に示現されるであろう反発は二番天井となる可能性が高いと予想している。

したがって、今週の日経平均については、週初は27,500円±100円の下値をさぐった後、週末に向けて5日線・28,000円付近までの戻りを試し、来週は12/1(木)に空けた窓・28,200円を埋める動きが目先の高値になるではないか?と見ている。

なお、週内にドル円が140円付近まで反発した場合には、再度円高に振れる可能性があり、その場合、ダウ平均が上げても日経平均(円建て)は下振れとなる可能性がある点に警戒しておきたい。

                           

 

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※追記12/7(水)21:04


今週の日経平均の値ごろについては、これまでのところ日曜にアップした週間予想どおりの推移となっている。

=週初は27,500円±100円の下値をさぐった後、週末に向けて5日線・28,000円付近までの戻りを試し…

ただ、予想どおりであるのは、あくまで「値ごろ」の話であって、展開については昨日・一昨日のダウ平均の大崩れは想定とは異なるものとなっている。

また、日経平均・TOPIXの日足MACD・ストキャス、RSIは反発が見込める位置まで低下している一方、米主要3指数の同指数には依然として下値余地があり、目先的な反発はN字下げの中間反騰になる可能性もある

現時点では杞憂に過ぎないが、今週末から来週初めにかけての展開次第では、来週末の米MSQが下振れといった想定も考慮すべきかもしれない。


                           

 

※追記12/8(木)18:24


本日の日経平均のザラバ安値は21,415円と、節目価格・27,500円を一時割れた後、買い戻しに支えられ、27,574円・-111円安まで戻して引けた。

足元の雰囲気からは、明日のSQは27,500円付近で決まった後、直近下落の買い戻しが入ると思われる。

ただ、27,600円~27,800円は、今週の月曜・火曜の安寄りからSQの思惑や為替要因と思われる買いにより吊り上げられた価格帯であるため、戻り待ちの売りで上値は重いと見ている。

また、ドル建て日経平均は、先週後半に200日線を一時上回ったものの、今週火曜に再度割り込み、足元では価格との乖離を-3.15ドルに乖離を広げており、目先的な弱含みを示唆している。


加えて、来週初は、週央のFOMCを見極めようとする動きから積極的な買いは入りにくいと見ている。



                           

 

※追記12/9(金)18:04


昨日、次のとおり追記した。

==明日のSQは27,500円付近で決まった後、直近下落の買い戻しが入ると思われる

SQ値は27,576円と、ほぼ筆者予想値で決まり、日経平均はその後、一気に買い戻しが入る筆者予想どおりの展開となった。

ただ、値幅については、前日弱含みとなったナスダック総合指数の大幅反発を好感した買い戻しにより、重いと見ていた28,600円~27,800円のレンジを超えたことにより、27,952円まで伸長した。

なお、本日の15:00現在のドル建て日経平均と移動平均は下表のとおりとなっている。



昨日、200日線を割り込んでいると記したドル建て・日経平均は、本日、204.93ドルと再度、200日線を0.6ドル上回った。

(このドル建て200日線を15:00時点のドル円レートに換算すると、27,819円と100円程度上回っていることになる)

つまり、海外投資家目線では、3日連続で割り込んだ200日線を目指して一気に買い戻したものと見ている。


今後の見通し

本日の高値・27,900円台は、筆者が来週末の米SQで到達すると予想していた第一価格帯にあたる。

そのため、本日で年内の高値をほぼ達成したことになり、来週以降、反落に向かうシナリオと、来週初、高値もみ合い後に下押しとなるか、または再度二番天井をつけにいくか、いずれかをメインシナリオと想定している。
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