2023-03-05

今後の日経平均予想(3/5)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



JPXが日々公表している先物・オプション手口を参加者別に集計した手口・建玉の週末・金曜結果は以下のとおりとなっている。


金曜の日経平均は、ダウ平均の大幅高を受けて426円高と、保ち合い上放れとなった日であり、売り越し上位の野村・みずほの動向に着目した。


野村は引き続き-2,475枚の売り越しとなっており、週前半のポジション調整から一転、木曜・金曜の上昇局面で約5,000枚を売り越している。

また、みずほについても、金曜は-3,200枚の大幅売り越しとなっている。(木曜までは小口売り越し)

   先物データ集計方法 → こちら


なお、国内勢の売り越しに対して買い姿勢を強めていたバークレイズは、金曜に6,541枚の巨額買いとなっており、引き続き国内勢の売りを吸収する形で買いを繰り出している。


また、 週前半に売り越していたゴールドマンは、金曜に3,278枚買い越しと、米国株高よるリスク回避の買いで対応している点が国内勢の売りと対象的となっているほか、海外勢の多くが買い越し姿勢を強めている。

なお、野村・みずほ以外の国内勢についても、SMBC日興-4,107枚売り越しのほか、売り越し姿勢が目立っている。


このあたりは、3月期末を意識した益出し売りか?


ABNアムロのオプションについては、CALL28250に-1,057枚の大口売りを繰り出す一方で、CALL28500に1,051枚の大口買いを入れる両建てとなっている。

金曜のダウ平均が387ドル高で返ってきたことにより、月曜の国内勢先物がリスク回避の買い戻しに動くか、引き続き売り越し姿勢を強めてくるかに注目している。




今後の日経平均予想


先週日曜にアップした記事に、次のとおり記した。

>米主要3指数の日足ストキャは売られ過ぎ圏のボトムに達しており、目先的には引き続き反発が見込める位置に来ている。

>主要3指数のRSIも短期動向を示唆する9日が下表のとおり、ほど良い位置まで低下しており、今週初めには(もみ合いの場合)、9MAが10%台に低下するため、反発余地が生じる

>日経平均については、3/10・MSQ付近まではレンジ上方での推移が基本シナリオ


この予想どおり、ダウ平均は月~水の安値圏でのもみ合いを経て、木・金にて700ドル超の反発となった。

また、3/2(木)に日経平均の日足・ボリンジャーバンドが急速に収れんしており、そろそろ上下いずれかに大きく放れる可能性があると記したとおり、金曜の日経平均は400円超の爆上げとなった。

(もっとも、日経平均・日足ストキャは買われ過ぎ圏に位置しているため、下方向への懸念も感じていたが、ダウ平均の買われる流れに追従する形となった

今後の日経平均の見通しについては、保ち合い上放れとなったことから、上述のとおり『3/10・MSQ付近まではレンジ上方での推移が基本シナリオ』を持続している。

ただ、日経平均は日足ベースでの過熱シグナルの点灯が近づいていることから、月曜の終値から一段・二段の高値追いとなった後は注意が必要と見ている。

これらのことから、今週の日経平均のレンジについては27,900円~28,500円と予想している。


なお、今後の焦点としては、ダウ平均・日足MACDがゼロラインを割った低い位置からの反発となっていることから、ゼロラインで頭を抑えられる局面と、売られ過ぎ圏から急上昇となったストキャが買われ過ぎ圏に到達するタイミングが同時に訪れる可能性がある。

また、米主要3指数の週足MACD・ストキャともに下降トレンドを維持しているため、日足の陰転が週足・下降トレンドの加速を生む可能性がある。

今週末の東京市場はMSQ明けと日銀金融政策決定会合、米雇用統計が重なっていることから、相場の流れを変えるイベントドリブンとして警戒が必要と見ている。

                           

 


※追記3/6(月)18:12


注目していた国内勢先物の週明け手口については、野村が-3,927枚売り、みずほが-6,641枚売りと大口売り越しとなっている。



また、野村のTOPIX先物はロールしているものの、225先物は3月限・6月限ともに売り越し、みずほについてもTOPIX先物を両限月ともに売り越しとなっており、明日以降の手口を確認する必要があるものの、週末MSQについても弱気見通しを立てている可能性がある。


一方、買い方のバークレイズは本日、4,930枚を買い越しており、引き続き強弱感が対立しており、明日以降の先物手口を注視していく必要がある。

なお、アムロは先物を大きく買い越しているものの、オプションは大きく弱気に傾ける両建て戦略となっている。


                           

 



※追記3/7(火)18:02


本日の先物手口(抜粋)は以下のとおり。


日経225・TOPIX先物合わせて、野村が-7,089枚売り、みずほが-5,249枚売りと引き続き大幅売り越しとなっている一方、バークレイズが5,134枚買い、ソシエテが7,887枚買いと国内勢の売りを吸収している。


一方、ABNアムロのオプションについては、足元の水準から28500までのCALL売り、PUTについても28125から上を買ってきており、オプションを見る限りでは、足元の水準よりは、やや下方向を意識しているように思えるが…。

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