2023-03-08

3月末までの日経平均予想(3/8)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


筆者集計による本日の市場参加者別の先物・オプション手口は以下のとおりとなっている。

   先物データ集計方法 → こちら

ソシエテ・バークレイズの買い方陣営が本日も4,944枚・7,158枚の巨額買い越しとなっている一方、野村・みずほの国内勢が-3,563枚・-1,590枚の大口売り越しとなっている。

また、本日はJPモルガン・BNPパリバの海外勢も-5,000枚前後(前者は利益確定、後者は空売り)の大口売り越しに加わっており、市場参加者間での強弱感がいっそう鮮明になっている


なお、ABNアムロのオプションについては、CALL売り・PUT買いにより下向きの方向感を強めた手口となっている。





日経平均及びダウ平均の予想

今週・日曜にアップした「今後の日経平均予想(3/5)」に次のとおり記した。

>ダウ平均・日足MACDが低い位置からの反発となっていることから、目先的にゼロラインで頭を抑えられる局面と、売られ過ぎ圏から急上昇となったストキャが買われ過ぎ圏に到達するタイミングが同時に訪れる可能性がある

>また、米主要3指数の週足MACD・ストキャともに下降トレンドを維持しているため、日足の陰転が週足・下降トレンドの加速を生む可能性がある

昨夜の米主要3指数の急落は、まさに日足MACDがゼロラインで頭を抑えられるタイミングと同ストキャが買われ過ぎ圏に達したタイミングにて起きたものであり、筆者予想どおりの展開となった

今後の可能性として、MACDがゼロライン直下でもみ合い、ストキャが低下していく流れと、MACD・ストキャともに急低下していく二つのシナリオが予想され、現時点でどちらになるかの正確な予想は難しい。

ただ、ダウ平均の200日線が32,400ドルに位置しており、この200線サポートは昨年11月以降、4度にわたって機能していることから、まずは、おそらく今回も同サポートが機能する局面をメインシナリオと考えたい。


そうなれば、ダウ平均の下値目処は昨日の安値から-400ドル程度であり、MACDはゼロライン直下、またはゼロラインを挟んだもみ合いとなり、ストキャは漸次低下していくと見るのが通例の考え方となる。

したがって、ダウ平均(米主要3指数)は目先、もみ合いながらも、あと一段の安値後に反発に向かうと見ており、その局面でMACDがゼロラインを超えて推移できれば上優位となるが、ゼロラインを超えることができない場合にはストキャの陰転により短期的な下落トレンドに移行することになる。

(現時点で、どちらになるかは3/22・米FOMCの結果によると見ているが、方向感が出ない可能性もあると見ている)

現時点で留意すべきは、昨夜の米主要3指数の大幅反落にもかかわらず、本日の日経平均は米株に連れ安とならかったばかりか、堅調に推移していることであるが、その要因としては、(直近の先物手口考察に記しているとおり)海外勢が買い姿勢を強めていることにある。

焦点としては、この流れが今週末のMSQの仕掛けであるのか、それとも低PBR物色の流れであるかを見極める必要があると思われ、どちらであるかは、MSQ通過後も海外勢の先物買いが継続するかどうかで見ていくことになる。

ただ、買いの理由は一つではなく、複数の理由が混在しているのが相場の常であり、買いの中にはMSQの仕掛けも相当に含まれていると見ていることから、MSQ通過でいったんは売られる展開になると見ている。

(日足MACD・ストキャともに過熱圏にあることから、テクニカル調整に入りを示唆していると見ている)

したがって、週内の高値については今週日曜に記した28,500円~28,600円を引き続き高値目処と見ており、SQ通過後の日経平均は直近上昇の反動安をメインシナリオと見ている。

先物手口においても、海外勢の買いとは対象的に、国内勢は先物を大きく売り越している点も上値が重い要因と考えている。

国内勢の売りについては、先行きの不透明感に加えて、3月期末に向けての益出し売り(現物売りを先物売りで代替している?)であると見ており、この流れは3月下旬までは続く可能性があると見ている。

また、3月下旬とも予想されているゆうちょ銀行株の売り出しにより、既存のファンド等の大口投資家は銀行株のポジション調整売りを出さざるを得ないことも需給悪を生じさせる要因になりやすい。

したがって、SQ明けの日経平均は、3月相場のアノマリーどおり上値追いはいったん休止となり、目先需給に振らされる方向感のない展開となり、価格としては27,800円~28,600円レンジをもみ合いながら、徐々に下に向かう展開になりやすいと予想している。



                           

 



※追記3/12(日)17:44


日経平均は、直近の記事にて何回か記していたとおり、先週金曜はMSQ通過をきっかけに-479円安・28,143円と大きく反落した。

また、金曜のダウ平均も-345ドル安の4営業日続落となったことから、日経平均CFDも27,766円と一気に28,000円割れて返ってきた。

今週の相場予想については、米主要3指数の日足ストキャが売られ過ぎ圏入りとなったことから、短期的には自律反発をさぐる展開に入ると予想している。

したがって、日経平均についても急激な下落に対する反動(上記・本文に記した27,800円~28,600円レンジ下限達成による)買い戻しを予想しており、3月のアノマリーどおり配当権利取り期待による反発と利益確定売りが交錯したもみあい相場となろう。



                           

 


※追記3/13(月)18:18


本日公表の先物残高(先週末時点)を反映した筆者集計による週間先物手口は以下のとおりとなった。



ゴールドマンは-15,000枚、野村は-19,000枚の売り越しに対し、バークレイズは20,000枚の買い越しとなっている。


また、同じく大幅売り越し中のみずほも-25,000枚の売り越しと、引き続き直近の対立構図は変わっていない。


本日・月曜の手口は野村+1,000枚、みずほ+3,800枚の買い戻しと、みずほが大きめの利益確定となっている一方、バークレイズは-2,900枚のリスク回避の売り越しとなっている。

なお、日経平均・日足ストキャは40%程度、MACDはあと少しでゼロラインタッチとなる位置にあり、自律反発をさぐるタイミングが近づいていると見ている。

ただし、75日線・27,300円や週足が集中している同価格帯を割り込んだ場合には、週足ベースの下落につながりやすい点(現時点では週足は高値圏のもみ合いと予想している)には警戒が必要と見ている。

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