2023-05-28

今後の日経平均予想(5/28)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


先週の日経平均は水曜ナイト(米国時間)の先物30,405円を押し目に反発が継続し、金曜ナイトの先物は31,500円で返ってきている。

31,500円については、先々週末の5/19(金)に記したとおり、短期的な高値目処31,200円~31,500円の上限水準となる。

ここからの上値については、目先的には野村をはじめとする国内勢の先物売りが買い戻しに動くか否かが焦点となる。

ちなみに、筆者集計による先週の先物週間手口(速報版)は以下のとおりとなっている。



   先物データ集計方法 → こちら
結局、高値から約700円の押し目をつけた先週も、野村は買い戻しに動くことなく、-7,300枚とそこそこの売り乗せを繰り出しており、月曜の朝に約600円のギャップアップで始まる見込みの日経平均を前に、さらに売り上がるのか、いったん買い戻しに動くのかで今週前半の動きが決まると考えている。


なお、本日の報道では債務上限問題がバイデン大統領と下院議長との間で大筋合意されたと伝えられているものの、共和党の保守強硬派が法案にすんなり賛成するかはわからないとの観測もあるだけに予断を許さない状況が続くと思われる。

なお、日経平均が31,500円の高値にあり、週足MACD・ストキャが買われ過ぎ圏での推移にあることを考えると、大幅反落の可能性が高まっている。

ただ、ダウ平均・週足チャートでは週足MACDがゼロラインの攻防となっており、同ストキャは売られ過ぎ圏一歩手前の位置にあることから、週足ベースでの一段の下落があれば、比較的に息の長い反転上昇につながる可能性がある。

その場合、日経平均はダウに連れ高になる可能性をメインシナリオと見ており、短期的には押し目は国内勢の先物空売りの買い戻し場となりやすく、その後は32,000円を超えて推移する可能性を考慮すべきと予想している。


                           

 

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※追記6/4(日)18:52


下表は先週・5/29-6/2の週間先物手口速報版(日々集計の累計値)となる。

先週の日経平均は約900円の大幅上昇となった週であるが、売り筆頭の野村證券が3,604枚の売り越しとなっており、国内勢の他の国内勢も野村同様に売り向かっている。



また、買い筆頭のバークレイズは-3,658枚売り越しと、利益確定売りに回っており変化の兆しは見えている。


ただ、バークレイズは6月限を買い越している一方で9月限を売り越しており、今週末にSQを迎える東京市場は、SQ値を引き上げようとする買い方のエネルギーが高まる可能性がある。

なお、週末の米国時間の日経平均は31,950円で返ってきており、月曜は上述の買いフローの高まりによって32,000円を超えて推移すると見ている。

ただ、32,000円を超える局面では利益確定売りが出やすいことから、一段・二段の上昇となった以降は、米主要3指数の日足チャートが週末の大幅高によって短期的な買われ過ぎ圏入りしていることから、もみ合いで推移する可能性が高いと見ている。

今週の日経平均の予想レンジは、上記本文に「その後は32,000円を超えて推移する可能性を考慮すべき」と記したとおり、高値は32,000円~32,400円と予想している。

一方、安値については週初に32,000円台の値固めに失敗した場合は32,000円が抵抗帯となりやすく31,600円~31,800円での推移と見ている。


                           

 

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※追記6/6(火)17:40

本日の日経平均は昨夜の米国株安の影響を受けて32,000円を割れて始まったものの、すかさず買いが入るなど週末SQに向けて買いフローの高まりを感じる力強い展開となった。

日経平均終値は289円高・32,506円と、今週の筆者想定高値・32,400円をクリアしており、基調としては32,600円~32,800円を目指す展開をメインシナリオと見ている。

一方で、日米共に日足チャートに過熱感が現れており、本日の騰落銘柄数が売り買い均衡と指数プレイの様相を強めていることや、野村が先物を大幅買戻しとなっていることなどから(ただし、みずほは大幅売り越しとなっている点でサブシナリオとなるが…)、SQ前にいったん買い方が利益確定売りを入れてくる可能性もあると感じる。



                           

 

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※追記6/7(水)17:34


やはり、昨日の追記にて「SQ前に買い方が利益確定売りを入れてくる可能性もありうる」と記したとおり、本日はまとまった利益確定売りにより、ザラバ高値から約800円の急落となる31,913円で引けた

明日のSQ前取引最終日は本日の大幅反落に対するカバーが入りやすいが、来週はFOMCを前に米国株に利益確定売りが入る時間帯であると見ており、上値が重い展開になると予想している。
また、売り筆頭の野村は本日も-3,700枚の大口売りを繰り出しており(建玉の大半は9月限にロール済みであり)、軟調予想が続いていると見られる。

なお、本日の高値は37,700円と、やはり昨日記した「このまま32,600円~32,800円を目指す可能性がある」との予想どおりとなった。



                           

 

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※追記6/8(木)17:44


本日の日経平均は、筆者予想どおり反発して始まり、昨夜の米国時間の高値・32,100円に何度かトライしたものの上抜くことができなかったことから、後場寄り付きの売り仕掛けにより大きく下放れた。

これにより、昨日の日経平均ザラバ高値32,708円が今年1月から続いた上昇トレンドの変節点となった可能性が高まっている。

本日の先物手口は以下のとおり。

買い筆頭のバークレイズが-2,000枚の売り越しにより利益確定売りを進めているほか、野村も-1,900枚売り越しにより売り越し幅を広げている。


また、売り越し2位のみずほは本日、-7,600枚の大口売り越しにより、僅差にて売り筆頭に躍り出ている。(もっとも誤差レベルであるが…)

目先的には急激な売られ過ぎの反動により買われるだろうが、国内勢の売り越し玉が買い戻し水準に到達するまでは上値が重い展開が続くと見ている。

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