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2022-12-21

短期日経平均(米国市場)予想(12/21)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




昨日の追記にて次のとおり記した。

=下値目処は引き続き26,500円前後の水準をベースに推移するも、短期的には一段・二段の下落も懸念される

=日経平均の大幅下落の需給整理により、引き続き上下双方向の急動意に警戒すべき局面

この予想のとおり本日の日経平均は、米国主要3指数が下値固く推移して返ってきたものの、寄り後に前日比-300円安・26,259円安値まで売られた後、前日の終値を超える26,616円まで約360円買い戻される忙しい展開となった。

なお、その後は、戻り待ちの売りに押され再度の下押しとなった。

日経平均終値は-180.31円安・26,387円。

--


下表は、定期観測しているドル建て日経平均及び移動平均線の価格(本日15:00現在)となる。

日経平均(円建て)は直近5営業日で約1,800円の下落となったが、ドル建てでは円高効果により、-7.25ドル(円換算で約950円)の下落と、約2分の1にとどまっており、直近2日では0.83ドルの上昇となっている。

つまり、海外投資家の懐は、円建て投資家ほど傷んでいないことになる。


ただ、10月下旬の底打ち後、急角度で上昇していた25日線の傾きが鈍化しており、もともと緩やかな下向きの200日線は下向きから脱しておらず、米主要3指数の動向次第ではラウンドトップ型の天井形成に向かう可能性がある。

ただ、米国主要3指数の目先動向のオシレーターとして筆者が使用しているS&P500の直近5日の騰落率は、昨夜時点で-4.93%となり、反転の目安としている5%に近づいていることから、超目先は反発に向かうことが予想される。

なお、仮に今夜及び明晩のS&P500が反転できなかった場合、または反転できたとしても方向性を変えるほどには至らなかった場合、明後日は騰落率低下の要因である12/15の-99ポイント安(ダウ-764ドル安)が計算から外れ、騰落率は-2%程度まで改善するため、反発の値幅・日柄ともに限られる可能性があることに留意したい。 

それだけ、12/15の大陰線がつくったギャップは大きく、持続的な反発に至るには、一段・二段の下落による需給整理が必要と見ている。

また、米国主要3指数のRSI(9)も昨夜の段階で25%~35%と売られ過ぎ圏の10%台に届いていないこと及び日足ストキャスティックスは売られ過ぎ圏達成も、週足は、一段・二段の低下余地を残していることから、仮に目先反発となっても日足ベースの反発にとどまり、週足ベースでは下落に移行すると予想している理由である。



日経平均については言わずもがなであり、米国主要3指数が明確な底打ちとならない限り最浮上は難しいと見ている。

なお、短期的な見通しとしては、昨日記した「ダウ平均31,600ドル~31,800ドル」が(やや悲観的な)下値目処と見ており、日経平均は25,500円前後の安値を見込んでいる。

ここまで来る過程では、上げても押し戻される展開が続くと見ているが、これらの価格帯に到達するならば、日米共に、いったん戻りを試す短期上昇トレンドに移行すると予想している。

なお、日柄的には、直行コースであれば年末~年初、途中の上げ下げを挟むならば1月中旬~2月と見ている。


2022-12-18

年内のダウ平均及び日経平均予想(12/18)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


先週末・金曜の先物手口・残高の筆者集計値は以下のとおりとなっている。


全体的な印象では、野村・みずほの国内証券が大幅売り越しとなっている反面、三菱UFJモルガン・JPモルガン・バークレイズの海外勢が買い越しとなっている。


なお、ABNアムロ、ゴールドマン、ソシエテ、Cスイスは建て玉が低位であり、様子見姿勢と思われる。






・オプション手口

アムロは引き続きプット売りで利益を出す戦略であると思われるが、日経平均は、先々週末のSQ通過後は順調に値を伸ばし、金曜のドテン売りとなっているだけに、今後、ショートの建玉が少ない27500から下のPUT買いを強めてくるなど、戦略の見直しを図ってくるかが焦点と見ている。







■年内のダウ平均及び日経平均予想

先週日曜・12/11にアップした「12月後半のダウ平均及び日経平均予想(12/11)」て次のとおり記した。


=先週水曜の記事にて、月曜・火曜のダウ平均の急落は今週末の米SQの下振れを示唆するものであるかもしれないと記したとおり(中略)、SQ下振れ懸念が強まっている

=11/3から続いていた上昇のトレンドラインを下抜けており、短期上昇トレンドはいったん途切れた

=今週のダウ平均は週末安になりやすく、予想レンジは33,000ドル~33,600ドル

この予想どおり、ダウは週央からの3営業日で1,100ドル超の下落となる週末安・SQ安となり、予想レンジ下限の33,000ドルをやや下回る32,920ドルで週を終えた。

このSQ下振れにより、11/3から続いていたダウの上昇のトレンドラインはいったん途切れ、本格的な調整局面に移行する可能性が高くなったと見ている。

ただ、本格的な調整局面がすぐさま現れるか、いったんの自律反発を挟むかの判断は、時期的にむずかしいものとなっている。

米国主要3指数の日足ストキャスティックスは先週後半の大幅下落により、売られ過ぎ圏に達しており、同MACDはゼロラインを割って推移しているものの、いったんの反発が見込める位置まで下降している。

また、週足ストキャスティックスにおいても、買われ過ぎ圏と売られ過ぎ圏の中間あたりまで低下しており、いったん戻りを試しても良い位置にある。


したがって、今週初に弱く推移すれば、いったん買い戻しに入る可能性があると思われ、年内の日米株は金曜の終値から小高く上げた水準で膠着すると見るのが妥当と思われる。

ただ、年末年始の季節要因を考慮すれば、SQ通過を以てメインプレーヤーは手仕舞いしていると思われ、ここからは値幅取りの資金が闊歩する可能性がある。

そうなった場合、自律反発もそこそこに下向きの大きな力が働いた後に、一気に買い戻しが入る「方向感のない値動き」になる可能性がある。

(実際にそのような動きになるかどうかはわからないが、経験則やテクニカルが通用しない展開に対する警戒が必要と考えている)

なお、年末のダウ平均が自律反発コースに入るとすれば、高値は33,600ドル~33,800ドル程度が見込まれる反面、下振れコースとなれば32,000ドル付近まで下落する可能性があると見ている。

日経平均については、為替の影響を受けやすい局面となっていることから、ダウ平均の価格スライドとは異なる値付けとなる可能性があるが、上値目処は27,800円程度、下値目処は26,500円程度と予想している。

なお、足元のドル円については円安方向に動いているものの、(筆者が参考にしている情報サイトでは)米ドル・日本円等の通貨指数先物のMSQは、株式とは一日遅れた12/19(月)となっており、直近の円安推移はMSQポジションの思惑から来ている可能性がある。

この推測が正しければ、MSQ通過を以てドル円は円高方向に動き、日経平均は予想レンジ下限の下振れとなる可能性があることから、今週前半の為替動向を注視しておく必要があると見ている。

いずれにせよ、年末年始のこの時期は意図せぬ方向に動きやすいため十分な警戒が必要と思われる。


2022-12-11

12月後半のダウ平均及び日経平均予想(12/11)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




まずは先週の相場雑感。

先週水曜の記事にて、月曜・火曜のダウ平均の急落は今週末の米SQの下振れを示唆するものであるかもしれないと記したとおり、金曜のダウ平均は水・木の反発に対する倍返しの下落となり、SQ下振れ懸念が強まっていると感じる。



・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


先週・12/5~12/9の週間先物手口の集計(速報値)は下表のとおりとなる。

--なお、SQ週の先物手口については、SQにかかる特殊事情により月曜に公表される残高報告と日々集計の差引残が異なる場合があるため、参考程度にとどめていただきたい--


ゴールドマンが週間で20,000枚買いと大口での買い越しとなっており、日別では金曜の6,000枚買い越しが買い長に大きく寄与している。


また、売り越し組の野村は、先週の下落局面で買い戻しに転じているものの、売り越し筆頭のみずほは売り越し幅拡大となっている。










・オプション手口

1月限の公表初日のため、手口のみの掲載となります。




12月後半のダウ平均及び日経平均予想

冒頭に記したとおり、月曜・火曜のダウ平均の急落により、11/3から続いていた日足・上昇トレンドラインを下抜けており、短期上昇トレンドはいったん途切れた可能性がある

(ダウ平均・週足においても、11月第1週から継続していたトレンドラインを割り込む長めの陰線となっている点も弱気サインと見て取ることができる)

ただ、この調整がSQに向けての下振れにとどまるか、本格的な調整局面入りとなるかは、今後の展開を見ていく必要がある。


なお、日足チャートでは、金曜の下落により25日線を下抜いているものの、25日線は上向きを維持しているため、下方抵抗力は残していると見ている。

また、日足ストキャスティックスは売られ過ぎ圏の入口にあり、目先、もう一段の下押しとなれば反発機運が生まれやすいが、上げたところに位置している25日線が上値抵抗線として機能する可能性がある。


また、ダウ平均・週足ストキャスティックスは、DC(デッドクロス)を生じているため、リバウンドが生じたとしても値幅・日柄ともに限定的となりやすい点は注意が必要と思われる。

これらのことから、今週のダウ平均については、週初は小動きとなり、週央からSQに向けて下押し、SQは33,000ドル通過となるのではないかと見ており、SQが安値過後となれば、SQ通過後は、SQを押し下げるために投下した空売り玉の買い戻しにより比較的大きな反発が生じる可能性があるが、買い戻し一巡後は年末特有の動きが生じやすい点、及び下落に勢いがある場合は売りを引きずる可能性がある点に警戒が必要と見ている。

(年末は利益確定売りに加え、節税売りが出やすく、機関投資家も新たなポジションを取ることはせず積極的な売買を控える時期でるため、節税売りや利益確定売りの流れに沿った短期筋の需給に振られる傾向がある


これらのことから、今週のダウ平均は週末安になりやすく、予想レンジは33,000ドル~33,600ドル程度見ている。

ただ、翌週には、いったん33,800ドル~34,000ドル程度への反発の可能性がある一方、上述の理由にて一段二段の下落に結びつく可能性があると予想している。


日経平均ついては、ダウ平均が下落する局面では円安に向かいやすいため、日経平均の下落幅は限られる可能性がある一方、ダウ平均の反発局面では円高に振れるため、日経平均は上げ幅も限られ、総じてボラティリティは低めになると見ている。


なお、日経平均のレンジとしては、ドル建て日経平均の25日線が上昇中であるため、短期的には同25日線が下値目途、サポートとして意識され、上値は同200日線がレジスタンスとして意識されると見ている。


したがって、目先的な下値目処はドル建てで200ドル(円建てでは、為替レートにより27,200円~27,500円)と想定しており、上値目処は204ドル(円建てでは27,900円~28,200円)となるが、上値目途到達後は再度の下振れと予想している。

なお、ダウ平均の11/3・34,595ドルから足元の33,476ドルまでの1,000ドル強の下落が、SQに向けての下振れにとどまるか、本格的な調整局面入りとなるかの断定は時期尚早である。

ただし、ダウの10/13・28,660ドル安値から8月高値を上抜く12/1の高値・34,595ドルまで続いた約3ヶ月・6,000ドルの大幅上昇に対して、S&P500やナスダック総合指数が8月高値を奪回していないことを考慮すれば、(新年すぐさま動きが出るかはわからないが)新年相場は利益確定売りから入ると考えるのが妥当ではないか?と予想している。


2022-12-04

12月の日経平均予想(12/4)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        


先週、11/27(日)にアップした「今週及び今後の日経平均予想」にて次のとおり記した。

---今週の日経平均予想レンジは、下値目処28,100円~28,200円、上値目処は28,500円~28,700円と予想---


結果、上値については11/24に28,502円を達成したものの、下値については週末・金曜に27,662円と、週初の予想値を下回ることとなった。

※ただし、11/29(火)の追記にて「日経平均は27,600円~27,800円までの下げ余地が生じる」と記しており、修正予想に的中する形となった。


また、ダウ平均については、

---ボリンジャーバンド+1σで下げ止まっており、おそらく、ここからのダウの下落は限定的と見ており、目先、昨夜の終値を挟む弱もみ合い後に反発---

との予想どおり、いったんボリンジャーバンド+1σを割り込んだ後に急伸し、足元では弱もみ合いながらも+1σから上での推移となっている。

(今後の予想については後述)





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


-448円安となった金曜の先物手口は下表となっている。

このところ利益確定売りを繰り出していたバークレイズが1,700枚買い越しと、まずまずの買い手口を見せており、速報値ながら、先週は7,000枚程度を買い越し、先週末の買い残高31,000枚から43,000枚に買いを拡大している。


一方で、買い筆頭に踊り出ていたJPモルガン・三菱UFJモルガンが-8,100枚売り越し・3,000枚売り越しと、大口の利益確定売りとなっており、週間においても-13,000枚・-3,000枚を売り越している。(速報値)


一方で、売り越し筆頭のみずほは売り建て玉-47,000枚と、引き続き高水準の売り越し玉を抱えている。




・オプション手口

ABNアムロの先週末の「オプション手口及び建玉」の先々週末との比較は以下のとおりとなっている。

引き続き、多くのPUT売り建玉を継続している一方で、CAL28500の買いを大幅減、PUT27500買いを大幅増加させている。


先週末から今週半ばにかけての4営業日続落の軟調な展開により、相場追従の売りが入ったものと見ているが、これらの建玉をどこまで引っ張るかが注目される。

※予想としては、依然としてPUT売りが目立っていることから、PUT27500買いは米雇用統計に向けたヘッジと思われ、週初の下落によって回収されるのではないか?と見ている。



■12月の日経平均予想

かねてより、12/16・米SQに向けて日経平均は29,200円を目指すと予想してきたが、先週・12/1大幅上昇の勢いで11/24高値28,502円を超えることなく失速したことから、本年中の29,000円回復は難しくなったと見ている。

(ただ、引き続き12/16・米SQ高の予想は据え置いている)

一方、ダウ平均については、もたつきながらも上昇トレンドを維持しており、年内35,000ドル接近の可能性も生じている。

日経平均がここまでダウに後れを取っているのは、135円割れとなった円急伸の影響が大きい。

週末・金曜の時間外においても日経平均CFDは続落・27,675円で返ってきたものの、135円割れの円高効果によりドル建て日経平均は205.98ドルと反発で返ってきている。


また、200日線との乖離も0.98ドルに広げており、ドル建てで見る日経平均はダウ平均同様に強い勢いを保っており、円建ての投資家が割を食っていることになる。

今後は円高がどこまで進行していくかが焦点となるが、金曜の引け値・134.285ドルは、上向きを維持しているドル円・200日線タッチの状態にあることから、(勢いがあるだけにオーバーシュートの可能性もあるが)ここからの下値余地は限定的と見ている。


今週のドル円については、いったんの反発局面を迎え、上方から下降中の25日線・141.76ドル(12/2現在)が反発の目標地点になると見ている。

したがって、ここから生じるであろう短期的なドル高・円安局面においては、円建て日経平均は、ダウ平均に対して比較強調の展開になると予想している。

なお、米国主要3指数の金曜のザラバ安値からの反発については、売り方の買い戻しによるものと見ており、目先的には、水曜の737ドル高の調整をこなす必要があることから、週初は足元の水準でのもみ合い、または一段安後に来週末の米SQに向けて高値を目指す展開を予想しているが、ターゲットプライスは35,000ドル程度、SQ明けは一転売られる展開に移行し、出直り時期をさぐると見ている。

これらのことから、12月の日経平均の下値目処は27,500円±100円、高値目処は28,200円~28,400円が想定される。

(27,500円の下値目処については、ドル建て200日線・205ドル×134円=27,470円+α及び心理的な節目から算出している

なお、少し先の話となるが、その後は来年1月に200日線・27,200円付近で出直りを模索し、今回、成し得なかった29,000円を目指す展開を予想している。





今週の日経平均予想

先週も記したように、ドル建て日経平均は堅調ながら、円建て日経平均が弱含みとなった事実が需給に与える影響は少なくない。

価格的にも12/2の大幅反発時に11/24高値・28,502円を超えることなく反落となり、28,000円を明確に下放れたことから、今週または来週に示現されるであろう反発は二番天井となる可能性が高いと予想している。

したがって、今週の日経平均については、週初は27,500円±100円の下値をさぐった後、週末に向けて5日線・28,000円付近までの戻りを試し、来週は12/1(木)に空けた窓・28,200円を埋める動きが目先の高値になるではないか?と見ている。

なお、週内にドル円が140円付近まで反発した場合には、再度円高に振れる可能性があり、その場合、ダウ平均が上げても日経平均(円建て)は下振れとなる可能性がある点に警戒しておきたい。

2022-11-27

今週及び今後の日経平均予想(11/27)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        


少し遡ると、9/30にアップした「10月及びその後の日経平均予想(9/30)」にて、次のとおり記した。

---10月の日経平均については、昨日記したとおり、10/5を中心とした前後2日程度が重複変化日となっており、転換点になると見ている---


この予想のとおり、日経平均は10/3・25,621円安値が底値となった。

その後も、筆者の強気予想どおり、日経平均は先週までに約3,000円の上昇となり、28,502円高値を示現した。




・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら

一昨日記したことの繰り返しとなるが、直近の先物手口において、ゴールドマンに変化の兆しが見て取れる。

具体的には、日経平均が25,621円安値をつけた10/3のゴールドマンの先物建玉は下表のとおり、-44,000枚の大口売り越しとなっていた。


その後、ゴールドマンの売り建玉は日経平均の反発とともに漸減し(買い戻され)ていき、直近では-15,000枚前後での推移が続いていたが、11/22(火)及び本日・11/24(木)の手口にて、下表とおり、大口買い戻しが観測され、残高(筆者集計)は一気にプラ転となった。


その後、週末・11/25・金曜の手口にも注目していたところ、3,251枚の大口買い越しにより、買い建玉を1.1万枚に拡大となった。


ゴールドマンの買い手口初動を受けて、11/24(木)に「本日の買いは買いを積んでくる布石のように感じる」と記した筆者推測どおりの展開になりつつある。

(なお、本表は日々集計結果を加減算した「速報値」となるため、毎第一営業日夕刻に公表される「取引参加者別建玉残高」の結果によっては数値が異なることがあるため、引き続き、月曜の残高報告や日々手口に注目している


なお、その他の参加者の動向としては、JPモルガン・三菱UFJモルガンが40,000枚・58,000枚の買いを積んできており、大幅な含み益が生じていると思われる。


一方で、野村・みずほの国内勢が売り建玉を拡大してきており、このまま筆者想定どおり日経平均が上伸してきた場合の買い戻しが想定される。





・オプション手口

ABNアムロは28000の建玉に見るとおり、PUT売り・CALL買いを鮮明にしている。

なお、先週の追記にて言及したとおりCALL29000は厚い売り建玉となっていたものの、木曜・金曜に大口の買い戻しが入り、だいぶ軽くなっている。


引き続き、CALL売り・29000が買い戻されてくるか、CALL買いまたはPUT売りが積まれてくると、29,000円上抜けの準備が整うことになると見ている。

なお、アムロは先物においても空売りの手仕舞いを始めており、ゴールドマン同様にプラ転してくるかに注目している。






今週の日経平均予想

今週前半については、先週央からの日経平均500円超の急伸に対する調整売りとなる可能性があり、弱含みを予想している。

週央からは、週末の米雇用統計を控えていることから、週前半の売りに対する買い戻しが入り、堅調な展開に移行すると見ている。

雇用統計については、結果の如何を問わず市場は好感すると見ており、一段高と予想している。

今週の日経平均予想レンジは、下値目処29,100円~29,200円  28,100円~28,200円、上値目処は28,500円~28,700円と予想している。



今後の日経平均予想

引き続き、かねて記している米12月SQ・29,200円~29,400円水準の実現性が高まっていると見ており、高値については29,600円~29,800円付近まで上昇する可能性があると見ている。

なお、目先の上値目処については、9/14高値30,795円と8/22高値を結ぶレジスタンスラインが位置している28,700円~28,800円が抵抗帯となっている。

また、海外投資家の視点から見た場合には、ドル建て日経平均200日線が価格の上で頭を抑える上値抑制要因となっており、金曜時間外の日経平均CFD及び為替水準を考慮したドル建て日経平均200日線は205.84ドルに位置している。

したがって、金曜時間外の引け値における200日線は、205.84ドル×139.185=28,649円と算出される。

なお、ドル建て日経平均200日線は1日あたり0.15ドル~0.20ドルの緩やかな下降状態となっていることから、上抜けるためには相当大きなエネルギーを込めた上昇、または日柄をかけたもみ合いが必要と推測しており、順当な推移では12月中旬が上抜けタイミングと試算される。

ただ、上述の筆者予想どおり、週末の雇用統計を市場が好感するとの予想に立てば、米国主要3指数の上昇に連れ高となる日経平均上昇と一段のドル安・円高により200日線は必然的に押し下げられて、ドル建て日経平均が200日線を上抜くことが想定される。

(為替については、仮にドル安円高に振れても、直近のドル安に対する反動買いが入り、下押しは戻りやすいが、日米株については直近トレンドに沿った上昇が継続となろう)

これらのことから、日経平均は米SQ・12/16に向けて29,200円~29,400円、勢いがあれば29,600円~26,800円を目指すと見ており、その後は1ヶ月~3ヶ月ほどの調整に入る展開をメインシナリオと予想している。

なお、サブシナリオとしては、足元の小刻みに調整を入れながらの上値を試す展開が継続する等の複数の条件が揃った場合には、3万円手前での調整は生じず、新春に31,500円まで上昇する展開もあり得ると見ているが、今後の各種指標、先物手口等を見ていくまでは、ここまでの楽観は時期尚早と考えている。



2022-11-13

11月・12月の日経平均予想(11/13)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        



週末・11/11の日経平均は、前夜発表の米CPIが市場予想を超えた鈍化が見られたことから、ダウ平均が1,200ドルの歴史的高騰となった流れを受けて、817円高・28,263円の大幅高となった。

この日経平均の高騰についても、筆者は10/23(日)にアップした「10月下旬~の日経平均予想」にて(この時点の日経平均は26,890円)、「27,500円を上抜くことができれば28,200円」と予想したとおり、11/11(金)の日経平均終値は817円高・28,263円と28,200円にに到達した。


では、11/11(金)の先物手口及び建玉を見ていく。


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


買い建玉のバークレイズは-5,713枚売り越しと、利益確定売りを繰り出している。

一方で、売り越し建玉のゴールドマン、野村、ドイツ、みずほの各社が大口の買い戻しとなっている。


特に、野村は3,444枚、みずほは9,863枚と特大級の買い戻しとなっており、これらの買い戻しが日経平均を大きく押し上げる展開となっている。


先週末の時点では、売り方の買い戻しが上昇の主因であり、買い方は利益確定売りに回っているものの、突飛高に対する買い方の行動としては利益確定が理に適っており、特に警戒すべきものではないと見ており、今後の下押し局面での買い方の買いがどれだけ積まれるかに注目している。



・オプション手口

(12月限オプションの公表初日のため、手口のみの紹介となります)

ABNアムロは引き続きプット売りとなっており、コールは売りと買いを交互に挟み、目先、どちらに振れても利益を出しやすい手口となっている。






11月・12月の日経平均予想

先週末の大幅上昇により、日経平均は前日に下抜いた75日線を大きく上抜いており、課題となっていた週足の主要移動平均線をも上抜く大陽線を打ち立てた。

これにより、筆者がかねて記していた12月SQ・29,200円~29,400円水準の実現性が高まっている。

ただ、上抜いた週足の主要移動平均線は、26週線を除き、下向きとなっていることから、週足ベースでの弱もみ合いを経ると見るのが一般的な解釈となるため、今週の日経平均が続伸となった場合には、いったん下押しに向かうとの見方が有力と予想している。

折りしも、今週末は米SQとなっていることから、SQ通過後、またはSQ手前からSQ明けにかけては警戒が必要と見ている。

また、日柄面からも、10/3安値25,621円・10/13日安値26,313円から33日、26日が11/17(木)に当たることから、11/17以降、翌週の月曜日付近は直近上昇に対する利益確定売りが入る可能性がある。

なお、この予想日柄で下押しとなった場合は、上述の起点に対する次の変化日となる11/27・11/28、または12/8・12/9付近にて再上昇の開始が予想される。

したがって、今週の高値は9/13高値の28,659円を少し超える水準が予想され、その後、日経平均は浅押しであれば27,200円、深押しであれば27,800円付近までの下押しが予想される。

その後については、12月の米MSQとなる12/16に向けて、従来から記している29,200円~29,400円を目指す展開をメインシナリオと見ている。

なお、2023年の日経平均については、週足MACDの推移を基にした予測では、今回の波動にて32,000円~33,000円到達があり得ると見ているが、29,200円~29,400円から先の視界はまだ明けない


2022-10-23

10月下旬~の日経平均予想(10/23)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        



先週末・10/21の先物手口及び建て玉は以下のとおりとなっている。


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


買い筆頭のバークレイズは-3,285枚の大口売り越しにより、買い建玉を60,000枚に縮小している。


なお、バークレイズの買い越しピークは、9/12-13(日経平均28,500円~28,659円時)の+90,000枚超となっており、買い越しピークから33%の縮小となっており、売り一巡感が出てもおかしくない水準と見ている。


売り越し上位のゴールドマンは、約1,000枚を売り越し建玉は23,000枚となっているが、直近の売り越しピークは9/26-10/3の-43,000枚~-45,000枚、同期間の日経平均は27,000円から25,621円(ドル建て181.10ドル~183.80ドル、先週の中央値は180ドル前後)となっており、先物単体でみた場合、空売り戦略は奏功していないと見ている。

なお、野村は367枚買い越しと小口の手口、売り越し建玉は16,000枚となっており、引き続き、9/13の日経平均28,659円高値時の売り建て玉-66,947枚から大きく減らしている


一方、国内勢では、みずほが-3,200枚の大口売りとなっており、売り越し建玉は-34,000枚と、引き続き売り越し一位となっている。



・オプション手口

下表のとおりとなっているが、毎週第一営業日の残高報告が先週の第一週分・26,875-27,375のみのため、他のレンジについてはSQ通過後の日々集計数値となり、信頼性が劣っている面がある。



ただ、同レンジの建玉においては、引き続きプット売り姿勢となっていることから、傾向としては下値は固いと見ている可能性がある。



■10月下旬~の日経平均予想

週末・金曜のダウ平均については、金曜夕刻の追記にて「上げても小幅か、または上値が重い、動意に乏しい状態」と予想し、寄り付きは小幅安で始まった。

ただ、その後、WSJ紙が「FRB当局者の一角から近く利上げペースを緩めるべきという声が上がり始めている」と報じたことをきっかけに買い戻しが進み、748ドルの大幅高となった。

この上昇により、ダウ平均の25日移動平均線は下降から横ばいに変化しており、昨夜の終値はボリンジャーバンド+2σに達していることから、筆者が想定していたバンドウォークによる上昇に発展する可能性が高まっている。

また、ダウ平均・週足MACDにも買いサイン(GC)が点灯している。


ただ、SP500及びナスダック総合指数については、25日移動平均線が依然として下向きとなっていることから、今後、ダウ平均の先導により続伸するか、または、いったんもみ合って25日線を徐々に変化させるかのいずれかの展開になると見ている。

なお、昨夜の米国時間における日経先物は、ダウの2.47%上昇に対し、0.93%・250円の上昇にとどまっている。

これは、米国時間のドル円が-1.65%の急落によりドル建て日経平均が急騰したため、円建てでは+0.96%の上昇にとどまったものと見ている。

なお、ドル円については152円が目先の天井となった可能性があると見ており、この予想が的中するならば、ドル建てで先物売りを行っている海外投資家は買い戻しを余儀なくされ、逆に買い方は順張りの買いを入れる展開が想定され、日経平均は堅調な推移が予想される。


・日経平均の10月下旬~の短期的なレンジ

引き続き、下値目処が26,800円(ここを下抜くと26,400円、25,800円~26,000円)、高値目処は引き続き27,500円、ここを上抜くことができれば28,200円と見ているが、週末の米主要3指数の高騰は伊達ではないと見ており、為替が安定した段階で日経平均も急騰を演じると見ている。

今回の上昇トレンドの上値目処は29,200円~29,400円(8/17高値奪回)と見ており、おそらく12月の日米メジャーSQ・12/9~12/16に達成されると予想している。

なお、これは筆者の推測に過ぎないが、昨夜のWSJの報道については、支持率が低迷しているバイデン政権が打ったリークであった?と見ている。

なぜなら、11月のFOMCは11/1と中間選挙のわすが1週間前であり、11/8・中間選挙を前に株高を演出するには日柄が足りなさすぎるとの見方である。

したがって、11月のFOMCはWSJの報道に沿った結果が想定され、上方向に弾みが付いた短期トレンドは12月メジャーSQ高に向かうと予想している。


2022-10-15

10月中旬~の日経平均予想(10/15)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        



先週末・10/14の先物手口及び建て玉は以下のとおりとなっている。

(10/14はSQ日のため、月曜の残高報告によって建て玉が一部修正となる場合がある)

なお、10/14は日経平均が853円高となった日である。

 ■先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


買い筆頭のバークレイズは-786枚の小口売り越しにとどまっている一方、ゴールドマンは-1,584枚とまずまずの売り越しとなっている。

なお、ゴールドマンの売り越しピークは、9/26-10/3の-43,000枚~-45,000枚売り越しとなっており、週末の残高は-19,588枚売り越しと、ピーク時の約半数となっている。


この9/26-10/3の日経平均は27,000円から25,621円に急落した期間に当たっており、その後、日経平均は27,300円に急騰していることから、ゴールドマンの空売りは(先物単体で見る限り)必ずしも成功していないと思われる。

なお、野村は2,725枚買い越し、建て玉は-11,974枚と、9/13の日経平均28,659円高値時の売り建て玉-66,947枚から大きく減らしている。


一方、国内勢では、みずほが引き続き-33,502枚の売り越し建玉となっている。

なお、本表の建て玉については、日々集計の差し引きであるが、SQ通過日は、月曜の残高報告によって建て玉が日々集計と異なっているケースがあるため、多少、変わっているかも知れない。(マイナーSQのため、ほぼ変わっていないとは思うが念のため)

オプション手口については、10/14の手口のみの公表となり、残高については、月曜の残高報告を待つことになるため、当日手口の紹介にとどまる。


売り買い交錯となっており、方向感は見えない。


■10月中旬~の日経平均予想

週末のダウ平均は-403ドル安(-1.34%安)、ナスダック総合指数は-3.08%安となっており、日経平均CFDも26,585円と週末比-505円安で返ってきており、月曜は一時的にも-500円~-700円安まで売られ、週初から暗い雰囲気に包まれる可能性がある。

ただ、その後も売られるかと言えば、必ずしもそうなるとは思えないところである。

なぜなら、ダウ平均は前日のザラバ安値から1,400ドル上げており、金曜の下げは3分の1にも満たない押し幅であることが挙げられる。

また、筆者が目先及び短期予想の主要指標としている日足ストキャスティックス・MACDともに上向きを維持しており、MACDは売られ過ぎ圏から回復し、ゼロラインに差し掛かっているところであり、金曜の下落はゼロラインに頭を抑えられての下落と見ている。

加えて、ボリンジャーバンドでは基準線に頭を抑えられての下落となっており、セオリーどおりの調整と見ることができる。

なお、ダウ平均の週足ストキャスティックスについては、売られ過ぎ圏でGC示現間近、MACDについては売られ過ぎ圏での反発となっており、あと一伸びでシグナル線とのGCを果たす位置に来ている。


日経平均についても日足ベースのストキャス・MACDともにGCの兆しとなっており、週初の日経平均が安くとも、その後、反発となればGC示現の可能性がある。

また、日経平均・週足についても、ダウ平均週足ストキャス・MACD同様の位置関係となっており、反騰局面が近いことを示唆していると見ている。

(週足ベースでの予想のため、日足ベースではボラタイルな展開となる可能性があり、2~3週間はもみ合いが続く?)

日経平均の10月中旬~のレンジとしては、下値目処が直近空けた窓埋めの26,400円(ただし、ここを下抜くと25,800円~26,000円)、高値目処は引き続き27,500円、ここを上抜くことができれば28,200円と見ている。

なお、今週末は米SQ日となっていることから、下押しの動きが加速した場合には、ポジションが一斉に下向く可能性がある一方、週初の下落後、いったんSQに向けて反発後(東京市場同様に)SQ通過でドテン下?という流れとなる可能性があると見ている。

※この場合の反転時期は11月初めと予想している

いずれにしても、この先も思わぬところで直近の動きに対する大掛かりな巻き戻しにより、大きく上下に揺さぶられる展開になるではないか?と予想している。


2022-09-30

10月及びその後の日経平均予想(9/30)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        




本日、9/30・金曜の日経平均は昨夜の米国市場の大幅安を受け、今週の想定安値25,800円に達したものの、引け近くに買い戻され、終値は-484円安・25,937円まで戻した。

(目先的には、9/28(水)にアップした記事「本日の終値から240円を減じた25,933円、実務的には25,800円で踏みとどまることができるかが焦点」になるとの考えから変わっておらず、現時点ではその要件を満たしている)

仮に、25,800円を割り込んだ場合には25,500円が次の節目となるが、25,500円はチャート上、誰もが想定する価格帯であるため、むしろ25,500円には到達しないのではないか?と見ている。・・・例えば9/28・12月限先物安値25,680円とか。

仮に25,500円到達となった場合は、25,500円を割れて、25,200円、25,000円付近まで下押す可能性がある点に警戒が必要と思われる。

このあたりは、米国市場の動向次第となろうが、昨夜の大幅反落によって、やや乱れが生じているものの、ダウ・29,000ドルを守る限りにおいては、いったんの反発局面にあると見ている。


なお、10月の日経平均については、昨日記したとおり、10/5を中心とした前後2日程度が重複変化日となっており、転換点になると見ている。

これらのことから、10月の日経平均予想レンジとしては、(両論併記で恐縮であるが)下値目途が25,000円~25,600円、上値目途が27,500円~28,200円と見ている。

なお、筆者想定どおりの展開(早期に27,200円回復が条件)となれば、10月は戻りを試す展開に入ったことが確認され、10月第3週付近にダウ平均30,400ドル~31,200ドルとなり、日経平均は27,500円~28,200円=第一上値目処が27,500円、ここを超えてくると28,200円高値を予想している。

(繰り返しとなるが、逆に25,800円を明確に割れてきた場合には警戒が必要となる)

10/5以降の変化日については、10/18-20、11/4、11/14を想定している。


                         



●野村の先物手口考察

さて、昨日の記事にて、野村が先物を超弩弓の買い越しを入れたと記した。(JPXの日々公表手口を筆者集計)

もう少し掘り下げて考察していく。

まずは、昨日の先物手口は以下のとおりとなっている。


野村は21,271枚を買い越し、売り建て玉を-8,550枚へと一気に縮小してきた。

直近の野村の売り建て玉推移は、日経平均の8/17高値・29,222円の時点では-82,553枚の売り越しとなっており、筆者の手元の集計では、今週だけで5.3万枚を一挙に買い戻している。

参考までに、コロナショックが始まる直前、2020年2月20日の野村の建玉は次のとおりとなっている。


2020.2.20の野村の建玉は、-173,050枚の特売り状態となっており、コロナ暴落により、大きな利益を上げている。

なお、その後、売り建て玉の利益確定・買い戻しにあっても売り建て玉は2万枚台をキープしており、今回のように1万枚を割れる局面は直近3年間で初めてのことである。

また、今回の買い戻しペースもかなり速く、野村に発注している顧客の相場観の転換が背景に潜んでいる可能性がある。

なお、本日の先物手口については以下のとおり、-8,675枚の売り越しに転じているものの、直近の買い戻しに対するポジション調整売りの範囲内と見えなくもない。


ただ、来週月曜に公表される先物残高が日々集計の結果と異なるケースもあるため、月曜の残高発表を注視している。

また、果たして、今後、野村が買い建玉を積んでくるのか、または再度売り玉を積んでくるのかを注意深く見極めなくてはならない。

ただ、岸田首相が掲げる資産倍増計画、予想される米国金利の上昇ペースの鈍化をイメージしている筆者の相場観からは、目先波乱はあっても、その後は下値リスクよりも暴騰リスクのほうが高いと感じる。

なお、その暴騰リスクがいつ発生するかについては、何らかの「きっかけ」が必要と思われ、きっかけが何であるかについてはわからないが、足元の下落が一巡し、買われ過ぎ圏に到達し、売りを溜め込んだ局面と予想している。