※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
昨日の追記にて次のとおり記した。
=下値目処は引き続き26,500円前後の水準をベースに推移するも、短期的には一段・二段の下落も懸念される
=日経平均の大幅下落の需給整理により、引き続き上下双方向の急動意に警戒すべき局面
この予想のとおり本日の日経平均は、米国主要3指数が下値固く推移して返ってきたものの、寄り後に前日比-300円安・26,259円安値まで売られた後、前日の終値を超える26,616円まで約360円買い戻される忙しい展開となった。
なお、その後は、戻り待ちの売りに押され再度の下押しとなった。
日経平均終値は-180.31円安・26,387円。
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下表は、定期観測しているドル建て日経平均及び移動平均線の価格(本日15:00現在)となる。
日経平均(円建て)は直近5営業日で約1,800円の下落となったが、ドル建てでは円高効果により、-7.25ドル(円換算で約950円)の下落と、約2分の1にとどまっており、直近2日では0.83ドルの上昇となっている。
つまり、海外投資家の懐は、円建て投資家ほど傷んでいないことになる。
ただ、10月下旬の底打ち後、急角度で上昇していた25日線の傾きが鈍化しており、もともと緩やかな下向きの200日線は下向きから脱しておらず、米主要3指数の動向次第ではラウンドトップ型の天井形成に向かう可能性がある。
ただ、米国主要3指数の目先動向のオシレーターとして筆者が使用しているS&P500の直近5日の騰落率は、昨夜時点で-4.93%となり、反転の目安としている5%に近づいていることから、超目先は反発に向かうことが予想される。
なお、仮に今夜及び明晩のS&P500が反転できなかった場合、または反転できたとしても方向性を変えるほどには至らなかった場合、明後日は騰落率低下の要因である12/15の-99ポイント安(ダウ-764ドル安)が計算から外れ、騰落率は-2%程度まで改善するため、反発の値幅・日柄ともに限られる可能性があることに留意したい。
それだけ、12/15の大陰線がつくったギャップは大きく、持続的な反発に至るには、一段・二段の下落による需給整理が必要と見ている。
また、米国主要3指数のRSI(9)も昨夜の段階で25%~35%と売られ過ぎ圏の10%台に届いていないこと及び日足ストキャスティックスは売られ過ぎ圏達成も、週足は、一段・二段の低下余地を残していることから、仮に目先反発となっても日足ベースの反発にとどまり、週足ベースでは下落に移行すると予想している理由である。
日経平均については言わずもがなであり、米国主要3指数が明確な底打ちとならない限り最浮上は難しいと見ている。
なお、短期的な見通しとしては、昨日記した「ダウ平均31,600ドル~31,800ドル」が(やや悲観的な)下値目処と見ており、日経平均は25,500円前後の安値を見込んでいる。
ここまで来る過程では、上げても押し戻される展開が続くと見ているが、これらの価格帯に到達するならば、日米共に、いったん戻りを試す短期上昇トレンドに移行すると予想している。
なお、日柄的には、直行コースであれば年末~年初、途中の上げ下げを挟むならば1月中旬~2月と見ている。