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2023-01-22

今後の日経平均及びダウ平均予想(1/22)



※ かねて記している事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        


先週末・1/20(金)の先物及びオプション手口集計結果は以下のとおりとなっている。

   先物データ集計方法 → こちら


引き続き、目先需給に沿った手口またはポジション調整の傾向が強い。



オプション手口についても売り買い交錯ながら、引き続きPUT売り戦略となっている模様。




今後の日経平均予想


先週末・1/20(金)の記事にて「
今夜の米国市場はSQ通過となっており、週末要因が加わって、直近の大幅下落の買い戻しが入りやすい地合になる」と記したとおり、金曜の米国市場は3指数ともに大幅高となった。

また、日経平均先物も金曜終値に対し360円高・26,910円で返ってきた。

したがって、月曜の日経平均は、売り方の買い戻しや目先筋の買いにより27,000円に乗せる展開が予想されるものの、買い戻し一巡後は米国市場待ちの高値もみ合いとなろう。

なお、月曜の反発によって1/13の米CPI低下を受けた下落分を取り戻すことになり、昨年10/3安値と今年1/4安値のダブルボトム完成期待が増すものの、直近の反発は(米国株との連動性が低いことを考え合わせると)12/20の日銀ショックの巻き戻しに過ぎない可能性があると見ている。

(米国株との連動性が薄れたのは日銀ショックによるものであり、巻き戻しが完了に近づく今週は再度米国株との連動性は高まる可能性があると見ている)

これらのことから、目先の日経平均については高値目処は75日線・200日線が位置する27,200円~27,300円と見ており、高値接近後は再度弱含みの可能性があると予想している。

また、米国主要3指数の日足ストキャの動向については、かねて記しているとおり、ダウ平均については売られ過ぎ圏到達も、S&P500・ナスダック総合指数については売られ過ぎ圏未到達での反発であることから、日足ベースでの反転には至っていない可能性があると見ている。

加えて、米国主要3指数の週足についても、直近3週間は戻り基調となっているものの、同MACDは弱気形状から脱しておらず、同ストキャについても売られ過ぎ圏未達の反発となっていることから、筆者メインシナリオとしては、週足ベースでの反転の可能性については懐疑的である。

仮に米主要3指数が強い上昇トレンドに移ったのであれば、売られ過ぎ圏未達での反転もあり得るが、金利低下による企業業績の回復を見込むには時期尚早であることを考えれば、相場は需給に沿った動きをすると考えるのが妥当であり、かりそめの反発(本格調整前の反発)を演じるにしても、週足ベースでの底入れ後と見ている。


2023-01-17

今後の日経平均予想(1/17)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



昨日・1/16(月)に公表された前週末時点の先物残高報告を反映した「週間先物手口」は以下のとおりとなった。

大発会にて26,000円を大きく割り込んだ翌週とあって、ゴールドマンが8,265枚の大口買い戻しとなっており、売り越し残高を-6,414枚まで圧縮している。


一方、利益確定売りを展開していたバークレイズは3,850枚の買い手口により、買い残高を3万枚に乗せている。


売り越し筆頭のみずほは年末から先々週にかけて大きく買い戻しを入れていたことで、先週は-621枚売り越しとポジション調整にとどまっている。

なお、みずほの売り越し残はピーク時から半減しており、買い戻し一巡といったところか。


なお、海外勢の手口は総じて薄く、閑散に近いものものがあり、この点からも為替連動や米株追従の動きが強まりやすい。



なお、昨日・1/16(月)の先物・オプション手口は以下のとおりとなっている。

   先物データ集計方法 → こちら






日経平均が-297円の大幅安となった昨日、オプション手口ではアムロがPUT25000に1,000枚を超える大口売りを繰り出しているほか、同26000も3,600枚のPUT売り建玉となっており、深い下値は想定していないように見える。





今後の日経平均予想


現状の先物・オプション手口考察からは、さらに下値をさぐる気配は見られない。

ただ、それも直近の米国株が堅調な展開となっているためと思われ、今後の動向次第となろう。

米主要3指数の日足チャートでは、ストキャスティックスが買われ過ぎ圏に位置しており、いったんの反落が近いことを示唆している。

ただ、今週末の米SQまで残り2営業日に迫っていることから、目先的には足元の34,300ドル付近のもみ合いか、または堅調地合が続く可能性が高く、後者であればダウ平均・34,500ドルの心理的節目が週末の目標価格になり得ると見ている。

したがって、日経平均についても週内は足元の価格帯でのもみ合い、または26,300円~26,500円付近への戻りを試す展開が予想されると見ている。

なお、その後については、かねて記しているとおり、米主要3指数は、週足チャートでの下値余地を残しているため、来週以降、週足チャートが売られ過ぎ圏までの下落する可能性が高い。

想定どおり推移した場合、日米株ともに日柄的には2~3週間の下落によって売られ過ぎ圏に到達後に、8~10週間程度の上昇局面が続くと予想している。


2022-12-25

年末年始の日経平均予想(12/25)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


まずは、高値・28,000円台から約1,500円の急落となった先週・12/21(水)の先物手口は以下のとおりとなっている。

直近、空売りを積んでいた野村は7,946枚の利益確定・買い戻しとなっている。


一方で、同様に空売りを積んでいる みずほ は35枚買い越しと、ほとんど買い戻しに動いていない。

週間手口を見ると、この傾向は顕著であることがわかる。

(なお、下表の週間手口は、日々集計の累計のため「速報版」となり、正確な数値は月曜の残高報告を待つことになる)


野村は、週間で1.9万枚の弩弓の買い越しとなっている一方で、みずほは5,671枚の買い戻しにとどまっている。

(ちなみに、先々週末の両証券のポジションは、共に4万枚前後の売り越しとなっていたが、野村の月初のポジションは売り越し2.1万枚となっており、12月中旬に向けて急激に売りを積んだ分を利益確定したことになる一方で、みずほの月初の残高は4.7万枚売り越しとなっており、腰を据えた売りとなっている点が先週の買い戻し行動に差を付けたと見ている)


海外勢の週間での大口売り越しは、ゴールドマン・JPモルガンが6,900枚・8,100枚となっているが、いずれもリスク回避の利益確定売りとなっており、積極的に空売りを積む主体は(今のところ)見えていない。


ここで着目すべきことは、(先週も記したとおり)日経平均の急落度合いは円急伸によるものであるため、円建てで顕著になっており、ドル建ての海外勢にとっては売り妙味が乏しいと言うことだろう。

また、野村・みずほの2社が高水準の売りを積んでいた背景は円高転換を予想していたためと見ており、中でも野村が直近で急速に空売りを積み、この段階で利益確定の買い戻しを行った点は、FRBの利上げペースの鈍化や、もしかすると、日銀の行動を予測していたということだろう。

なお、みずほが依然として大口の売りを積んでいることは、さらなる円急伸を見込んでいるためと筆者は推測している。

今後の焦点としては、みずほがさらに売りを積んでくるか、また、いったん空売り持ち高の半分を買い戻した野村が再度、売りを積んでくるか否かにあると見ている。




■年末年始の日経平均予想

先週日曜にアップした「年内のダウ平均及び日経平均予想(12/18)」にて、年内の日経平均の動きについて、次のとおり記した。

=上値目処は27,800円程度
=下値目処は26,500円程度

先週の日経平均は、高値・27,349円と想定上値目処に-450円足りない弱い動きとなったものの、下値については26,399円と、記事作成時の日経平均終値・27,527円からの1,000円急落を的中させる高精度の予想となった。

また、日経平均の急落を受けた12/22(木)に、年内の日経平均の見通しを次のように修正した。

=26,500円±200円のレンジ

=年末の市場参加者薄を狙った値幅取りがあれば、26,000円~26,200円程度までの下振れ


当日の日経平均終値は26,507円であったが、時間外のダウ平均急落により、当夜の日経平均CFDは一時26,000円割れとなり、翌12/23(金)の日経平均は26,207円寄り付き-安値26,106円、終値26,235円と、筆者予想どおり26,000円~26,200円安値の展開となった。


今週(年末)の日経平均予想

先週金曜の日経平均がレンジ下限を試したことから、基本的にはレンジ上限の26,500円~26,700円を目指すと見ている。

年内の立会は残すところ今週の1週間となり、年末年始の休場明けを狙った仕掛けの仕込みはあっても、本格的に動き出すのは新年相場からと見ており、目先は需給に沿った動きになると予想しているからだ。

足元、12/23(金)の日経平均CFD時間外の終値におけるドル建て日経平均と各主要移動平均線は以下の表のとおりとなっている。


ドル建て日経平均では200日線・25日線・5日線が価格の上に位置しており、75日線が価格の下に位置していることから、これら200日線・25日線・5日線が上値抵抗線として機能することになる。

足元の価格のすぐ上に位置している5日線・199.03ドル(円換算・26,436円)が週初のレジスタンスとなる。

ここを上抜けることができれば、次の25日線・200日線が位置している26,900円付近まで上値余地が広がることになる。

また、足元で5日線にサポートとされたダウ平均の上値目標値は約500ドル上方の75日線・33,720ドルであることから、週末終値から300ドルほど反発した33,500ドルの心理的節目を達成することができれば、需給の上ではダウ33,720ドル、日経平均・26,900円達成も可能になるだろう。

なお、ダウ平均の日足ストキャスティックスは上昇中の60%と上向き、同MACDもマイナス圏ながら上向きとなっていることも、今週は上優位の展開になりやすいと見ている。

(ただ、年末の市場参加者薄の中、需給に反する動きが出ることも想定されるため、一定の警戒は必要と見ている)

これらのことから、年末最終週の日経平均の予想レンジとしては、引き続き下値目処・26,000円~26,200円、上値目処は27,600円~27,800円 26,600円~26,800円、週末大納会に向けて上伸するイメージをメインシナリオと予想している。

ただ、月曜の米国市場が休場であり、今週は火曜スタートとなる日柄の少なさが難点となることから、高値は大発会に持ち越される可能性もあると見ている


年始の日経平均予想

上記のとおり、年末までの間に上値目処・27,600円~27,800円を達成しない場合には、高値は年始相場に持ち越される可能性がある。

ただ、年末年始休場の間は、これまでもアップルの下方修正やドルのフラッシュクラッシュ等、想定外の悪材料が新年相場を攪乱させた例のある時期であり、今年についても休場リスクが生じる可能性を考慮すべきと考えている。

また、筆者想定どおり今週末に向けて上を目指した場合、年始の段階でダウ平均・日足ストキャスティックスは買われ過ぎ圏入りとなり、同MACDはゼロラインで頭を抑えられる展開が想定される。

即ち、年末相場の展開次第では、テクニカル面においても新年早々に波乱が生じる可能性があると見ている。


2022-12-21

短期日経平均(米国市場)予想(12/21)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




昨日の追記にて次のとおり記した。

=下値目処は引き続き26,500円前後の水準をベースに推移するも、短期的には一段・二段の下落も懸念される

=日経平均の大幅下落の需給整理により、引き続き上下双方向の急動意に警戒すべき局面

この予想のとおり本日の日経平均は、米国主要3指数が下値固く推移して返ってきたものの、寄り後に前日比-300円安・26,259円安値まで売られた後、前日の終値を超える26,616円まで約360円買い戻される忙しい展開となった。

なお、その後は、戻り待ちの売りに押され再度の下押しとなった。

日経平均終値は-180.31円安・26,387円。

--


下表は、定期観測しているドル建て日経平均及び移動平均線の価格(本日15:00現在)となる。

日経平均(円建て)は直近5営業日で約1,800円の下落となったが、ドル建てでは円高効果により、-7.25ドル(円換算で約950円)の下落と、約2分の1にとどまっており、直近2日では0.83ドルの上昇となっている。

つまり、海外投資家の懐は、円建て投資家ほど傷んでいないことになる。


ただ、10月下旬の底打ち後、急角度で上昇していた25日線の傾きが鈍化しており、もともと緩やかな下向きの200日線は下向きから脱しておらず、米主要3指数の動向次第ではラウンドトップ型の天井形成に向かう可能性がある。

ただ、米国主要3指数の目先動向のオシレーターとして筆者が使用しているS&P500の直近5日の騰落率は、昨夜時点で-4.93%となり、反転の目安としている5%に近づいていることから、超目先は反発に向かうことが予想される。

なお、仮に今夜及び明晩のS&P500が反転できなかった場合、または反転できたとしても方向性を変えるほどには至らなかった場合、明後日は騰落率低下の要因である12/15の-99ポイント安(ダウ-764ドル安)が計算から外れ、騰落率は-2%程度まで改善するため、反発の値幅・日柄ともに限られる可能性があることに留意したい。 

それだけ、12/15の大陰線がつくったギャップは大きく、持続的な反発に至るには、一段・二段の下落による需給整理が必要と見ている。

また、米国主要3指数のRSI(9)も昨夜の段階で25%~35%と売られ過ぎ圏の10%台に届いていないこと及び日足ストキャスティックスは売られ過ぎ圏達成も、週足は、一段・二段の低下余地を残していることから、仮に目先反発となっても日足ベースの反発にとどまり、週足ベースでは下落に移行すると予想している理由である。



日経平均については言わずもがなであり、米国主要3指数が明確な底打ちとならない限り最浮上は難しいと見ている。

なお、短期的な見通しとしては、昨日記した「ダウ平均31,600ドル~31,800ドル」が(やや悲観的な)下値目処と見ており、日経平均は25,500円前後の安値を見込んでいる。

ここまで来る過程では、上げても押し戻される展開が続くと見ているが、これらの価格帯に到達するならば、日米共に、いったん戻りを試す短期上昇トレンドに移行すると予想している。

なお、日柄的には、直行コースであれば年末~年初、途中の上げ下げを挟むならば1月中旬~2月と見ている。


2022-12-18

年内のダウ平均及び日経平均予想(12/18)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


先週末・金曜の先物手口・残高の筆者集計値は以下のとおりとなっている。


全体的な印象では、野村・みずほの国内証券が大幅売り越しとなっている反面、三菱UFJモルガン・JPモルガン・バークレイズの海外勢が買い越しとなっている。


なお、ABNアムロ、ゴールドマン、ソシエテ、Cスイスは建て玉が低位であり、様子見姿勢と思われる。






・オプション手口

アムロは引き続きプット売りで利益を出す戦略であると思われるが、日経平均は、先々週末のSQ通過後は順調に値を伸ばし、金曜のドテン売りとなっているだけに、今後、ショートの建玉が少ない27500から下のPUT買いを強めてくるなど、戦略の見直しを図ってくるかが焦点と見ている。







■年内のダウ平均及び日経平均予想

先週日曜・12/11にアップした「12月後半のダウ平均及び日経平均予想(12/11)」て次のとおり記した。


=先週水曜の記事にて、月曜・火曜のダウ平均の急落は今週末の米SQの下振れを示唆するものであるかもしれないと記したとおり(中略)、SQ下振れ懸念が強まっている

=11/3から続いていた上昇のトレンドラインを下抜けており、短期上昇トレンドはいったん途切れた

=今週のダウ平均は週末安になりやすく、予想レンジは33,000ドル~33,600ドル

この予想どおり、ダウは週央からの3営業日で1,100ドル超の下落となる週末安・SQ安となり、予想レンジ下限の33,000ドルをやや下回る32,920ドルで週を終えた。

このSQ下振れにより、11/3から続いていたダウの上昇のトレンドラインはいったん途切れ、本格的な調整局面に移行する可能性が高くなったと見ている。

ただ、本格的な調整局面がすぐさま現れるか、いったんの自律反発を挟むかの判断は、時期的にむずかしいものとなっている。

米国主要3指数の日足ストキャスティックスは先週後半の大幅下落により、売られ過ぎ圏に達しており、同MACDはゼロラインを割って推移しているものの、いったんの反発が見込める位置まで下降している。

また、週足ストキャスティックスにおいても、買われ過ぎ圏と売られ過ぎ圏の中間あたりまで低下しており、いったん戻りを試しても良い位置にある。


したがって、今週初に弱く推移すれば、いったん買い戻しに入る可能性があると思われ、年内の日米株は金曜の終値から小高く上げた水準で膠着すると見るのが妥当と思われる。

ただ、年末年始の季節要因を考慮すれば、SQ通過を以てメインプレーヤーは手仕舞いしていると思われ、ここからは値幅取りの資金が闊歩する可能性がある。

そうなった場合、自律反発もそこそこに下向きの大きな力が働いた後に、一気に買い戻しが入る「方向感のない値動き」になる可能性がある。

(実際にそのような動きになるかどうかはわからないが、経験則やテクニカルが通用しない展開に対する警戒が必要と考えている)

なお、年末のダウ平均が自律反発コースに入るとすれば、高値は33,600ドル~33,800ドル程度が見込まれる反面、下振れコースとなれば32,000ドル付近まで下落する可能性があると見ている。

日経平均については、為替の影響を受けやすい局面となっていることから、ダウ平均の価格スライドとは異なる値付けとなる可能性があるが、上値目処は27,800円程度、下値目処は26,500円程度と予想している。

なお、足元のドル円については円安方向に動いているものの、(筆者が参考にしている情報サイトでは)米ドル・日本円等の通貨指数先物のMSQは、株式とは一日遅れた12/19(月)となっており、直近の円安推移はMSQポジションの思惑から来ている可能性がある。

この推測が正しければ、MSQ通過を以てドル円は円高方向に動き、日経平均は予想レンジ下限の下振れとなる可能性があることから、今週前半の為替動向を注視しておく必要があると見ている。

いずれにせよ、年末年始のこの時期は意図せぬ方向に動きやすいため十分な警戒が必要と思われる。


2022-12-11

12月後半のダウ平均及び日経平均予想(12/11)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




まずは先週の相場雑感。

先週水曜の記事にて、月曜・火曜のダウ平均の急落は今週末の米SQの下振れを示唆するものであるかもしれないと記したとおり、金曜のダウ平均は水・木の反発に対する倍返しの下落となり、SQ下振れ懸念が強まっていると感じる。



・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


先週・12/5~12/9の週間先物手口の集計(速報値)は下表のとおりとなる。

--なお、SQ週の先物手口については、SQにかかる特殊事情により月曜に公表される残高報告と日々集計の差引残が異なる場合があるため、参考程度にとどめていただきたい--


ゴールドマンが週間で20,000枚買いと大口での買い越しとなっており、日別では金曜の6,000枚買い越しが買い長に大きく寄与している。


また、売り越し組の野村は、先週の下落局面で買い戻しに転じているものの、売り越し筆頭のみずほは売り越し幅拡大となっている。










・オプション手口

1月限の公表初日のため、手口のみの掲載となります。




12月後半のダウ平均及び日経平均予想

冒頭に記したとおり、月曜・火曜のダウ平均の急落により、11/3から続いていた日足・上昇トレンドラインを下抜けており、短期上昇トレンドはいったん途切れた可能性がある

(ダウ平均・週足においても、11月第1週から継続していたトレンドラインを割り込む長めの陰線となっている点も弱気サインと見て取ることができる)

ただ、この調整がSQに向けての下振れにとどまるか、本格的な調整局面入りとなるかは、今後の展開を見ていく必要がある。


なお、日足チャートでは、金曜の下落により25日線を下抜いているものの、25日線は上向きを維持しているため、下方抵抗力は残していると見ている。

また、日足ストキャスティックスは売られ過ぎ圏の入口にあり、目先、もう一段の下押しとなれば反発機運が生まれやすいが、上げたところに位置している25日線が上値抵抗線として機能する可能性がある。


また、ダウ平均・週足ストキャスティックスは、DC(デッドクロス)を生じているため、リバウンドが生じたとしても値幅・日柄ともに限定的となりやすい点は注意が必要と思われる。

これらのことから、今週のダウ平均については、週初は小動きとなり、週央からSQに向けて下押し、SQは33,000ドル通過となるのではないかと見ており、SQが安値過後となれば、SQ通過後は、SQを押し下げるために投下した空売り玉の買い戻しにより比較的大きな反発が生じる可能性があるが、買い戻し一巡後は年末特有の動きが生じやすい点、及び下落に勢いがある場合は売りを引きずる可能性がある点に警戒が必要と見ている。

(年末は利益確定売りに加え、節税売りが出やすく、機関投資家も新たなポジションを取ることはせず積極的な売買を控える時期でるため、節税売りや利益確定売りの流れに沿った短期筋の需給に振られる傾向がある


これらのことから、今週のダウ平均は週末安になりやすく、予想レンジは33,000ドル~33,600ドル程度見ている。

ただ、翌週には、いったん33,800ドル~34,000ドル程度への反発の可能性がある一方、上述の理由にて一段二段の下落に結びつく可能性があると予想している。


日経平均ついては、ダウ平均が下落する局面では円安に向かいやすいため、日経平均の下落幅は限られる可能性がある一方、ダウ平均の反発局面では円高に振れるため、日経平均は上げ幅も限られ、総じてボラティリティは低めになると見ている。


なお、日経平均のレンジとしては、ドル建て日経平均の25日線が上昇中であるため、短期的には同25日線が下値目途、サポートとして意識され、上値は同200日線がレジスタンスとして意識されると見ている。


したがって、目先的な下値目処はドル建てで200ドル(円建てでは、為替レートにより27,200円~27,500円)と想定しており、上値目処は204ドル(円建てでは27,900円~28,200円)となるが、上値目途到達後は再度の下振れと予想している。

なお、ダウ平均の11/3・34,595ドルから足元の33,476ドルまでの1,000ドル強の下落が、SQに向けての下振れにとどまるか、本格的な調整局面入りとなるかの断定は時期尚早である。

ただし、ダウの10/13・28,660ドル安値から8月高値を上抜く12/1の高値・34,595ドルまで続いた約3ヶ月・6,000ドルの大幅上昇に対して、S&P500やナスダック総合指数が8月高値を奪回していないことを考慮すれば、(新年すぐさま動きが出るかはわからないが)新年相場は利益確定売りから入ると考えるのが妥当ではないか?と予想している。


2022-12-04

12月の日経平均予想(12/4)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        


先週、11/27(日)にアップした「今週及び今後の日経平均予想」にて次のとおり記した。

---今週の日経平均予想レンジは、下値目処28,100円~28,200円、上値目処は28,500円~28,700円と予想---


結果、上値については11/24に28,502円を達成したものの、下値については週末・金曜に27,662円と、週初の予想値を下回ることとなった。

※ただし、11/29(火)の追記にて「日経平均は27,600円~27,800円までの下げ余地が生じる」と記しており、修正予想に的中する形となった。


また、ダウ平均については、

---ボリンジャーバンド+1σで下げ止まっており、おそらく、ここからのダウの下落は限定的と見ており、目先、昨夜の終値を挟む弱もみ合い後に反発---

との予想どおり、いったんボリンジャーバンド+1σを割り込んだ後に急伸し、足元では弱もみ合いながらも+1σから上での推移となっている。

(今後の予想については後述)





・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら


-448円安となった金曜の先物手口は下表となっている。

このところ利益確定売りを繰り出していたバークレイズが1,700枚買い越しと、まずまずの買い手口を見せており、速報値ながら、先週は7,000枚程度を買い越し、先週末の買い残高31,000枚から43,000枚に買いを拡大している。


一方で、買い筆頭に踊り出ていたJPモルガン・三菱UFJモルガンが-8,100枚売り越し・3,000枚売り越しと、大口の利益確定売りとなっており、週間においても-13,000枚・-3,000枚を売り越している。(速報値)


一方で、売り越し筆頭のみずほは売り建て玉-47,000枚と、引き続き高水準の売り越し玉を抱えている。




・オプション手口

ABNアムロの先週末の「オプション手口及び建玉」の先々週末との比較は以下のとおりとなっている。

引き続き、多くのPUT売り建玉を継続している一方で、CAL28500の買いを大幅減、PUT27500買いを大幅増加させている。


先週末から今週半ばにかけての4営業日続落の軟調な展開により、相場追従の売りが入ったものと見ているが、これらの建玉をどこまで引っ張るかが注目される。

※予想としては、依然としてPUT売りが目立っていることから、PUT27500買いは米雇用統計に向けたヘッジと思われ、週初の下落によって回収されるのではないか?と見ている。



■12月の日経平均予想

かねてより、12/16・米SQに向けて日経平均は29,200円を目指すと予想してきたが、先週・12/1大幅上昇の勢いで11/24高値28,502円を超えることなく失速したことから、本年中の29,000円回復は難しくなったと見ている。

(ただ、引き続き12/16・米SQ高の予想は据え置いている)

一方、ダウ平均については、もたつきながらも上昇トレンドを維持しており、年内35,000ドル接近の可能性も生じている。

日経平均がここまでダウに後れを取っているのは、135円割れとなった円急伸の影響が大きい。

週末・金曜の時間外においても日経平均CFDは続落・27,675円で返ってきたものの、135円割れの円高効果によりドル建て日経平均は205.98ドルと反発で返ってきている。


また、200日線との乖離も0.98ドルに広げており、ドル建てで見る日経平均はダウ平均同様に強い勢いを保っており、円建ての投資家が割を食っていることになる。

今後は円高がどこまで進行していくかが焦点となるが、金曜の引け値・134.285ドルは、上向きを維持しているドル円・200日線タッチの状態にあることから、(勢いがあるだけにオーバーシュートの可能性もあるが)ここからの下値余地は限定的と見ている。


今週のドル円については、いったんの反発局面を迎え、上方から下降中の25日線・141.76ドル(12/2現在)が反発の目標地点になると見ている。

したがって、ここから生じるであろう短期的なドル高・円安局面においては、円建て日経平均は、ダウ平均に対して比較強調の展開になると予想している。

なお、米国主要3指数の金曜のザラバ安値からの反発については、売り方の買い戻しによるものと見ており、目先的には、水曜の737ドル高の調整をこなす必要があることから、週初は足元の水準でのもみ合い、または一段安後に来週末の米SQに向けて高値を目指す展開を予想しているが、ターゲットプライスは35,000ドル程度、SQ明けは一転売られる展開に移行し、出直り時期をさぐると見ている。

これらのことから、12月の日経平均の下値目処は27,500円±100円、高値目処は28,200円~28,400円が想定される。

(27,500円の下値目処については、ドル建て200日線・205ドル×134円=27,470円+α及び心理的な節目から算出している

なお、少し先の話となるが、その後は来年1月に200日線・27,200円付近で出直りを模索し、今回、成し得なかった29,000円を目指す展開を予想している。





今週の日経平均予想

先週も記したように、ドル建て日経平均は堅調ながら、円建て日経平均が弱含みとなった事実が需給に与える影響は少なくない。

価格的にも12/2の大幅反発時に11/24高値・28,502円を超えることなく反落となり、28,000円を明確に下放れたことから、今週または来週に示現されるであろう反発は二番天井となる可能性が高いと予想している。

したがって、今週の日経平均については、週初は27,500円±100円の下値をさぐった後、週末に向けて5日線・28,000円付近までの戻りを試し、来週は12/1(木)に空けた窓・28,200円を埋める動きが目先の高値になるではないか?と見ている。

なお、週内にドル円が140円付近まで反発した場合には、再度円高に振れる可能性があり、その場合、ダウ平均が上げても日経平均(円建て)は下振れとなる可能性がある点に警戒しておきたい。

2022-11-27

今週及び今後の日経平均予想(11/27)



※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあることをご了承願います。


                                        


少し遡ると、9/30にアップした「10月及びその後の日経平均予想(9/30)」にて、次のとおり記した。

---10月の日経平均については、昨日記したとおり、10/5を中心とした前後2日程度が重複変化日となっており、転換点になると見ている---


この予想のとおり、日経平均は10/3・25,621円安値が底値となった。

その後も、筆者の強気予想どおり、日経平均は先週までに約3,000円の上昇となり、28,502円高値を示現した。




・先物手口及び残高考察


 ◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら

一昨日記したことの繰り返しとなるが、直近の先物手口において、ゴールドマンに変化の兆しが見て取れる。

具体的には、日経平均が25,621円安値をつけた10/3のゴールドマンの先物建玉は下表のとおり、-44,000枚の大口売り越しとなっていた。


その後、ゴールドマンの売り建玉は日経平均の反発とともに漸減し(買い戻され)ていき、直近では-15,000枚前後での推移が続いていたが、11/22(火)及び本日・11/24(木)の手口にて、下表とおり、大口買い戻しが観測され、残高(筆者集計)は一気にプラ転となった。


その後、週末・11/25・金曜の手口にも注目していたところ、3,251枚の大口買い越しにより、買い建玉を1.1万枚に拡大となった。


ゴールドマンの買い手口初動を受けて、11/24(木)に「本日の買いは買いを積んでくる布石のように感じる」と記した筆者推測どおりの展開になりつつある。

(なお、本表は日々集計結果を加減算した「速報値」となるため、毎第一営業日夕刻に公表される「取引参加者別建玉残高」の結果によっては数値が異なることがあるため、引き続き、月曜の残高報告や日々手口に注目している


なお、その他の参加者の動向としては、JPモルガン・三菱UFJモルガンが40,000枚・58,000枚の買いを積んできており、大幅な含み益が生じていると思われる。


一方で、野村・みずほの国内勢が売り建玉を拡大してきており、このまま筆者想定どおり日経平均が上伸してきた場合の買い戻しが想定される。





・オプション手口

ABNアムロは28000の建玉に見るとおり、PUT売り・CALL買いを鮮明にしている。

なお、先週の追記にて言及したとおりCALL29000は厚い売り建玉となっていたものの、木曜・金曜に大口の買い戻しが入り、だいぶ軽くなっている。


引き続き、CALL売り・29000が買い戻されてくるか、CALL買いまたはPUT売りが積まれてくると、29,000円上抜けの準備が整うことになると見ている。

なお、アムロは先物においても空売りの手仕舞いを始めており、ゴールドマン同様にプラ転してくるかに注目している。






今週の日経平均予想

今週前半については、先週央からの日経平均500円超の急伸に対する調整売りとなる可能性があり、弱含みを予想している。

週央からは、週末の米雇用統計を控えていることから、週前半の売りに対する買い戻しが入り、堅調な展開に移行すると見ている。

雇用統計については、結果の如何を問わず市場は好感すると見ており、一段高と予想している。

今週の日経平均予想レンジは、下値目処29,100円~29,200円  28,100円~28,200円、上値目処は28,500円~28,700円と予想している。



今後の日経平均予想

引き続き、かねて記している米12月SQ・29,200円~29,400円水準の実現性が高まっていると見ており、高値については29,600円~29,800円付近まで上昇する可能性があると見ている。

なお、目先の上値目処については、9/14高値30,795円と8/22高値を結ぶレジスタンスラインが位置している28,700円~28,800円が抵抗帯となっている。

また、海外投資家の視点から見た場合には、ドル建て日経平均200日線が価格の上で頭を抑える上値抑制要因となっており、金曜時間外の日経平均CFD及び為替水準を考慮したドル建て日経平均200日線は205.84ドルに位置している。

したがって、金曜時間外の引け値における200日線は、205.84ドル×139.185=28,649円と算出される。

なお、ドル建て日経平均200日線は1日あたり0.15ドル~0.20ドルの緩やかな下降状態となっていることから、上抜けるためには相当大きなエネルギーを込めた上昇、または日柄をかけたもみ合いが必要と推測しており、順当な推移では12月中旬が上抜けタイミングと試算される。

ただ、上述の筆者予想どおり、週末の雇用統計を市場が好感するとの予想に立てば、米国主要3指数の上昇に連れ高となる日経平均上昇と一段のドル安・円高により200日線は必然的に押し下げられて、ドル建て日経平均が200日線を上抜くことが想定される。

(為替については、仮にドル安円高に振れても、直近のドル安に対する反動買いが入り、下押しは戻りやすいが、日米株については直近トレンドに沿った上昇が継続となろう)

これらのことから、日経平均は米SQ・12/16に向けて29,200円~29,400円、勢いがあれば29,600円~26,800円を目指すと見ており、その後は1ヶ月~3ヶ月ほどの調整に入る展開をメインシナリオと予想している。

なお、サブシナリオとしては、足元の小刻みに調整を入れながらの上値を試す展開が継続する等の複数の条件が揃った場合には、3万円手前での調整は生じず、新春に31,500円まで上昇する展開もあり得ると見ているが、今後の各種指標、先物手口等を見ていくまでは、ここまでの楽観は時期尚早と考えている。